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朝起きたら女の子でした〜銀髪蒼眼の吸血鬼〜  作者: フォレスタル
疲れるよーやだよー体育祭!
24/141

尾行。衝撃


照りつける太陽。たまに吹くぬるい風。そして人口密度の高い校庭。


僕は今、窮地に立たされています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…誰か助けて下さい。6月だというのにめちゃくちゃ暑いです…


「うぅ…光ぃ…辛いよぉ…」

「頑張れっ…後少しよ…多分」


長い!長いよ!話が長い!倒れたらどうするのさ…リハーサルなんだから短くしてよ…


「では、最初の競技から行きます。先ずは100m走です」


おっと、これは僕だね。



「はい。皆一斉に走って下さい〜!」


…あぁ、そうなるのか…


おらー!1番じゃあ〜!


「…ん?」

「飛ばし過ぎだ。そんなに楽しいか?」

「…真司!?真司も100m走だったの?…しかも同じコース…」

「勝負だな。」

「手加減しないよ!」


「おいこらお前ら!どこまで走ってんだ!」


…はぅあ!?どこだここ!?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「にやにや。」

「にやにや。」

「にやにや。」

「(捗る!捗りますよこれは!)」


「なんだよこら!」


「いや」

「別に」

「なんでも」

「ないですよ?」


「なんだその連携プレーは。ん?」

「なんでもないよー!それより、ほら!騎馬戦だよ」


まったくもー!まぁいいや、急ご…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ほらほら!早く馬になるがよい!」

「はいはい…」


大将だぞー偉いんだぞー。


「はい終了ですー。」


あ、本当にはやらないんだ…ちょっとがっかり。


「はい!集合です!」


…やっと終わりか…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ひ…光…長い…長い…」

「頑張って…!」


いい加減にしろこら…せめて座らせて下さい…


「解散!」


やっとか…疲れた…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…疲れた…死ぬ…死ぬ…


「大変!夜が息してないの!」

「殺さないで〜…」

「だらしないな…」


…だから…僕体力ないんだってば…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今日は部活ありません…が!僕にはちょっとやる事があります。


そう!尾行です。


え?なんでこんな事思い付いたかって?


それはだね…小林君と本田さんがベリーベリー怪しいからなんだよ…


僕たちは騎馬戦で同じチームなんだ…でもね。小林君と本田さんって最初以外全く!本当全く話してないんだよ。


これ、おかしいと思わない?小林君は光程じゃないけど積極的なタイプだし、本田さんだってそんな内気な訳じゃない…それなのにこの2人全然話してないんだよ?橘さんとは喋ってるのに!


…でね。僕の天才的な頭が告げてるんだよ。これは何か面白い事がある!と。


喋らない理由は主に2つ…仲がめちゃくちゃ悪いか…親密な関係で、それを知られたくないが為に話してないか…僕は後者だと睨んだね。


2人は同じ時期に転校してきたし…絶対あるよ!そういうのが!


…というわけで尾行開始です。ターゲットは小林君。


…早速移動し始めたね…GO!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…な、なんか…凄いくねくねした道行くんだね…撒かれちゃいそう…


でも、見失わないよ!面白そうだもの!


…あれ、誰かの家に入ってった…小林君の家はこっちじゃないから…友達?


ミストフォーム…


『本田』


…ビンゴォォォォ!ひゃっほう!やはり2人はそういう仲だったんだね!


…いや、まだ決めつけるのは早いか…もしかしたらただの友達ってだけかもしれない…ありえないとは思うけど…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うぅむ…」

「どうしたの?」


「どうにもさっきからつけられてる気が…」

「敵?」

「いや、敵意はなかったが…」

「なんだろう?」


…なんて恐ろしい会話してるのこの人達!?敵ってなに敵って!


「…まだ見つからないの?ターゲットは…本当にこの近くに居るんでしょうね?」

「ここまで見つからないと誤報じゃないかと思えてくるよな…」

「本当、どこに居るのかしらね…」


「あ、それと杉下さんの事なんだけどさ…」

「なんだ?」

「あの人、協力者に引き入れられないかなぁ…杉下さんが居ればかなり有利だと思うの…」

「…確かにな…」


…あれ?なんか同じ様な話をどっかで…


『仲間を探してるの』

『ターゲットはどこに?』



…!?まさかっ!?


光の仲間=小林君達の敵…?


そうだとすると


光と小林君達は敵対組織…!?光も敵が居るって言ってたし…嘘でしょ…


これは不味いね…このターゲットが見つかった瞬間この均衡は崩れるよ…


逆に言えば見つからなければこのままの状態をキープできるって事だから…


お願い…見つからないで、ターゲットさん…


取り敢えず相談だ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「という事なんだよ…どうしよう。」

「…どうしようもねえな…流石にこれは…」

「どうすればいいと思う?ねぇ…」

「…取り敢えず今まで通りに接して…そのターゲットとやらが見つからない様に祈るしかないな…」

「やっぱり…」


…くそ!友達同士が殺しあう図なんて見たくないぞ僕は!

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