吸血鬼
むしゃむしゃ…もぐもぐ…
今日は日曜日。また親は仕事で居ないので、冷凍食品を食べております。
はぁ…明日から学校かぁ…どうしようかなぁ…でも行かない訳にはいかないし…
ん〜…辞めだ辞め!ゲームでもしよう!
「あ、そういえば話し方変えろって言われてたっけ…」
…真司は確か僕っ子が好きだったよな…よし、僕で行こう。うん、まぁ、後は何とかなるだろ。
…それにしてもお腹減ったな〜…ご飯食べたい。
「…うん?」
今僕はなんて思った?え?お腹空いた?今さっき食べたよね?
…お腹すいた…
僕は過食症とかそんなではなかったはずなんだけど…
…えーい!ゲームしよう!そしたら気も紛れる!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
よし!1位だ!
…ダメだ…お腹すいたままだ…
…寝るか…うん。夜ご飯まで寝よう…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…マズイな…お腹すきすぎて寝る事もできん…どうする?
はぁ…顔でも洗うか…
「んあ!?」
あれ?おかしいな…昨日鏡を見た時は僕の髪は黒かった様な気がするんだけど…銀色になってる…しかも目も蒼いし…どういう事?
…真司を呼ぼう…親に見せたらいきなり変な趣味に目覚めたとか思われてしまう!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「どうした?困った事っ…うお!?」
「見ての通りだ…どうなってる?」
…あれ?なんか…
「俺に聞かれても…心当たりとかは?」
「あったら…呼んでない…」
なんだろ?真司を見た瞬間から…なんか…
「おい、大丈夫か?顔色悪いぞ」
欲しい…
「………真司…」
「な…なんだ…?」
…ダメだ…何かは分からないけど何かが我慢できない…っ!
「…ごめん」
「なっ…?」
カプッ
「お…おい?なんで俺を噛む…」
ジュルルルル…
「うっ…!?お…おい…何を…っ!?」
あぁ…美味しい♪美味しいよおっ♪真司の血…凄い美味しいっ♪
「ぐ…夜…辞めろ…」
はっ!?
「…はっ…あ…ぅ…ごめん…」
「い…いや…いいんだが…お?姿戻ってるぞ?」
「本当?…ってそれよりも…ごめんね?大丈夫?」
「いや、突然だからびっくりしただけだ…と言うか、なにしてたんだ?」
「…多分…真司の血を吸ってたんだと思う…」
「…なんだと…」
「…もしかして僕…吸血鬼なのかな?」
「じゃあ、吸血鬼に血を吸われた俺も吸血鬼になったのか?…いや、そんな事はなさそうだな…」
あの銀髪の時は吸血鬼って事なのかな…?
「…もう大丈夫か?」
「うん…お腹いっぱい…」
「…取り敢えず俺は帰るが…また血が吸いたくなったら言えよ?来てやるから」
「えっ…いいの?」
「体力には自信あるからな。それに、本物みたいに、夜人を襲われても困るしな」
「…ありがとう…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…しかし…あの姿は何だったんだろ?血が足りなくなった時だけあーなるのかな?
「…変身!…なんちゃって…」
キラキラキラキラ…
あれ?何この光…?まさか!
うわ!なっちゃったよ!どうするのこれ!?どうやったら戻るの!?
「か…解除っ!?」
シュゥゥゥ…
良かった…戻った…成る程、元気な時はある程度自由に変化できるんだね…
じゃあもしかしてなんか能力とかあったり?
…結構楽しいかも…吸血鬼も…