決着!縦ロール!
てってててっててっててててて♪
ガチャ!
…よーし!今日は金曜日だ!今日を乗り切れば明日から2日間休み!頑張るよ!
『今日は朝練無いよ。」
…そうなんだ。まぁ良かった良かった。どうせ出ないけどさ。
あー眠い…さっさと帰りたいなぁ…行ってさえいないけど。
「待ってましたよ!」
…縦…ロール…?
「さぁ杉下さん。私と一緒に登校しましょう。」
「え?なんで…僕の家知ってるの?」
「探偵を雇いました!」
「…プライバシーの侵害だ!訴えてやる!」
「示談に持ち込むので大丈夫です。さあ、行きますよ」
…なんなんだよこの縦ロール…僕になんの恨みがあるんだ…
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「私始めてだったんですよ。1位になれなかったのって。それで、貴女という存在が私の中で段々大きくなっていってですね…貴女に何としても私を認めさせてやる!と思いましてね?」
…知らないよー!怖いよー!真司〜光〜小林君〜本田さん〜誰でもいいから助けてぇぇ…
「…聞いてますか?」
「3割程聞いてます。」
「7割は聞いてない…と?」
「興味ない。」
「…ふ…ふふ。それでこそ杉下さんです。認めさせ甲斐があるというもの…」
…この人色々拗らせ過ぎて変になってます!
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「あの縦ロール怖いよぉ…」
「…恐ろしいわね…そこまで行くと…異性だったら警察に行ってもいいレベルね。」
「特に実害が無いから警察はアテにならないよ…」
「そういう問題じゃないわ」
…本当どうしようあの縦ロール。このままだと僕の精神がマッハで擦り切れて行くよ?
「…もうやだ…」
「一度話し合ってみたらどう?」
…もうそれしかないのかな…多分悪い人ではないんだよね。お嬢様だから世間知らずってだけで…言えば解決するかな?
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「杉下さん!勝負d「ちょっと話あるから。来て」…え?」
「来て。」
「は、はい…」
「ねぇ。なんで僕に付きまとうの?辞めてよ。」
「で、ですから!杉下さんに私を認めさせようと…」
「…僕はね?理由なんか聞いてないんだよ?辞めてって言ってるの。…分かる?分かるよね?分からないの?ねぇ」
「ひっ…!」
「…おかしいな?僕は分かるか、分からないか、で聞いてるはずなんだけどね?君のアンサーはひっ…!でいいの?」
「わ…分かりました!もう付きまとうのは辞めます!」
「…そう?分かってくれてよかった。…普通の友達位の距離でなら別に構わないから…ね?」
「はい…!」
…上手く行ったかな?…こういう話し方久し振りにしたからなぁ…成功してよかった。
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「見事解決しました!」
「その話し方はやめろって何回も言っただろ?」
「大丈夫!僕の得意技の一つだから!」
「あれすんげぇ怖いんだぞ?まともに返事させて貰えないし、主導権完全にお前だし!」
「分かってるよ?」
「…たく…まぁ、よかったな。解決して。」
「うん!」
縦ロールさんも話せば分かってくれるんだね。
「あ、そうだ真司、また土日遊びに行こうよ!」
「すまん。友達と用事があってな…」
「…男?女?」
「男だが…」
「そう。ならいいや、楽しんでってね。この青春謳歌野郎が。」
「酷いな…」
…真司には僕以外にも友達居るもんね…ちょっと寂しいけど仕方ないかな…