縦ロールの襲撃
\デェェェェン/♬
ガチャ!
目覚まし貴様っ!…まぁいいや、起きよう。
もぐもぐ…霧の状態で学校行ってみようかな?…でも見られたら不味いか。最終手段としてとっておこう。
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…あれ、光が居ない。…やな予感…!
…まぁいいか。いつも通り行こうっと
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「あ、やっと来た。」
「また朝練あったの?」
「あったよ。…また連絡行ってないの?」
「うん。」
「…夜…もしかしてこのクラスの人のアカウント1個も持ってない…?」
「あぁそうだよ!悪いか!」
「よし、私と交換しよう。そうしよう。うん」
「ありがとう…」
持つべきものは友達かな。
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「テスト結果返しまーす」
…早くない?先生達採点に本気出し過ぎじゃない?
「杉下さーん。」
ふむふむ。もう順位出てるのか…
お、1位だ…ふふふ、やはり僕は天才っ!
「夜何位だったー?」
「ふふん。」
「い…1位っ!?」
「どや?」
「むかつくっ…!」
「光は?」
「38位…」
「凄いね。頑張ったね。」
「くぅ〜っ!」
ふふん。これは真司に驚かれる予感。
「テスト結果返しましたけど、良かった人はそこで満足しないで更に上を、悪かった人は次挽回できるように頑張って下さい」
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「貴方が杉下さん?」
…なんだいきなり…
「貴方、テストの結果1位だったそうですね?」
…た…縦ロールッ!?髪が縦にロールしてるっ!?何この人!?
「私は2位だったのですが…屈辱でした。私はいつも1位をとってきたので…」
え、ちょっとまって。何この人。なんでこんなに縦ロールしてるの?お嬢様かなんか?
「次こそは私が1位をとってみせます!覚悟してなさい!」
…あ、縦ロールに気を取られてて話聞いてなかった。
「…頑張って下さいね?」
「…ぐ…っ」
あれ?なんか不味い事言った?
「ねー。光、さっきの人だれ?」
「知らないの?神守 月さん。お嬢様だよ。めんどくさい人に目を付けられちゃったね。」
「ふーん。まぁいいか」
「あの人かなりめんどくさいって噂だよ…」
「ふーん。まぁいいか」
「あ、ダメだもう興味無くしてるや。」
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体育祭の練習!帰りたい!
「杉下さん!私と勝負です!」
また来た縦ロール!いい加減諦めろ!
「えーやだー。」
「なっ…!?私に負けるのが怖いのですか!」
「うん怖い怖い。いやーあなたには勝てる気がしないなー。これはもう僕が負けるの確定だな。おめでとう!君が勝者だ!じゃ、そういうことで」
「…待ちなさい!」
「…まだ何か用?」
「一回でいいです。勝負しなさ…してください。」
テキトーに負けてあげるか。
「分かった。いいよー」
「位置についてヨーイ…ドン!」
ダダダダダ!
タッタッタッタ…
うーん。中々速いなぁ、僕の全力の3分の2ぐらいかな?うん、凄い凄い
「いやー。負けちゃったよ。完敗だ!君は素晴らしいね!それじゃ」
「………………………」
「お疲れ〜」
「なにあの人…ストーカー?」
「いや、負けた事無かったから驚いたんじゃない?」
「ふーん。まぁどうでもいいけど、これで付きまとわれないかな?」
「多分ねー。」
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「…疲れた」
「お疲れ様。もう体育祭の時期なのね」
「先輩、去年はどんな感じでした?」
「暑かったし、熱かったわ。倒れた人も5〜6人…」
多いな!
「…まぁ倒れない程度に頑張ってね?」
「はーい。」
…そういえば今日小林君居ないな。なんでだろ
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「とゆー事があったんですよ」
「お前1位かよ…」
「真司は?」
「…96位…」
「…今度一緒に勉強しようね?」
「ああ…それより神守だっけ?そいつも聞いた事あるぞ。転入してきたお嬢様で、結構人気あるみたいだ」
「真司はあの人好き?」
「…俺あーいうタイプ苦手…」
「僕もなんだよね…」
「まぁ、頑張れ!もう来ないよう祈っとけ」
「うん…あ、血。」
「おうよ」
チュー…あの縦ロール…何がしたかったんだろう?