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逢いに行こう


…朝か…


コンコン


「お母さん。起きてる?ご飯できたよ?」


「…起きてるよ…いつも、ごめんね」


「いーのいーの。自分で食べれる?」


「うん。大丈夫」


「じゃあ、私仕事行ってくるから…」


「いってらっしゃい」


カチャカチャ


…手が震える…魔力を使わないとご飯すら食べられないか…僕も、もう年だなぁ…




…小林君、本田さん、橘さん、光…真司


皆、先に行っちゃったなぁ…


ふふ。やっぱり僕が1番長生きか…そんな気はしてたんだ


でも、僕ももうそろそろだね


人としての限界はもう超えてる


吸血鬼としても…真司が先に居なくなっちゃったから…もう、限界が近い


この世にもう悔いはない…充分すぎる程生きたから…そろそろギネス乗っちゃうよ?はは。


けど、ね



このまま布団に横たわって、静かにお迎えの時を待つ…



そんなの





僕らしくない…でしょ?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「…夜か」


さて…行きますか…!派手に散ってやろうじゃあないか!


「シルバーアップ!」


パリィン!


…ふふ。高校生の頃の姿のままだね


さて…


「…おっと、その前に…」


ぼふん!


僕の身代わり…って言うのかな?跡形もなく消えたらただの失踪だもんね


…これで、『杉下夜』は、死んだ。


「…ごめんね。愛…勝手なお母さんを許して…?」



さあ…派手に行くよ!


あっちに居る皆が、ツッコミに戻って来ちゃうくらいに…ね!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よっと!」


ヒュオオ!


…この位上空なら誰にも迷惑かけないよね?


…よし…行くよ!



コオォォォ…ギュゥゥン!


夜の体は銀色に光り、高速で上空をまっすぐに飛ぶ


それは流れ星というには大きく…まるで彗星のよう。




キュゥゥゥン



銀色の彗星は銀の流れ星を撒き散らしながら、空を飛んでいく


まっすぐに…まっすぐに…



「…ひゃほー!」


…どうだい?皆…そっちからでも、ちゃんと見えてるかな?


僕がそっちに行ったら…また、皆で遊ぼうよ


皆で笑いあって…ふざけあって…とっても楽しかった()校生()頃みたいに…さ


僕は世界を救った事だってある…神様もきっとそのくらい叶えてくれるよね?


さあ、もう少し飛ぼう



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ギュゥゥ…


ふふ、そろそろ終わりかな?元々限界も近かったし…仕方ないか…


ふふ。僕は…幸せだったね


あそこでいい…か








シュゥゥン



パァァァン!



夜空を斬り裂いた銀の彗星は


蒼い海の上で弾けた


弾けた彗星の欠片は暫く星のように上空に漂っていたが


1つ。また1つ。と海へ落ちていった


最後に落ちた1番大きな…最も光る銀の欠片は



蒼い海と混ざって










ーーー消えた








楽しかった


本当に幸せで楽しい人生だったよ


皆も…そう思うでしょ?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「ほー、今はパソコンでこんなのも作れるのか」


「この位知ってないと…時代に置いてかれますよ?」


「詳しい方だと思ってたんだが…」


「公太…ダサい」


「ダサい!?」


「…それにしても綺麗だな」


「それより…夜はまだ来ないの?」







「あぁー!?何僕をさし置いて面白そうな事してるの!?」


「よーるー!やっと来たのねー!」


「近寄んなレズ!」


「ぐす…」


「お前が遅いのが悪いんだろ?」


「うぅ…凄く急いで来たんだけどなぁ…」


「ったく…」


「さ、夜も一緒に見ましょ?橘さんが作った動画、凄いわよ?」


「おー…よし、僕は真司の上に座るぞ!」


「はいはい…ほれ」


「わーい!」


「じゃあ私は夜の前から…!」


「何も見えないじゃないか!本田さん!こいつ引き剥がして!」


「はーい…ほら光。あなたはここ。」


「うー…夜〜」


「まったくもう…変わらないなぁ光も」


「まあね!」



「…あの…そろそろ再生しても?」


「うん!いいよー!」


「じゃあ…ポチッと」


ウゥゥン…


「おー!」


「おいこら、身を乗り出すなよ」


「はーい」


…やっぱり、このメンバーが1番楽しいよね!













「ちゃんと、見てたからな」

終わりです!


…なんか何度も言った気がしますが、これで本当に終わりです。おまけももう書きません


ありがとうございました。

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