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未来


この世界は腐ってる。


神に仕える身としてはこんな事を言うべきではないのかもしれない。


…だが、それが事実だ。



人はまだいい。人は救う事ができる。神は人を見捨てる事はない。


最近の人間は心に闇を抱えている事が多く、その闇が原因で犯罪などを起こしてしまう事がある。


しかし、それはその人だけの責任ではない。世の中が、周りの人間が、その人の心に闇を作ってしまうのだ。


神はその闇を消せる。救える。




しかし、魔物は違う。奴らは悪魔だ。奴らは救えない。救い用がない。


自分の楽しみの為に人を殺す。


本能に逆らえず人を殺す。


生きる為に人を殺す。



罪深い生き物だ。魔物というものは…


魔物は普段は普通の人間として生きている。きっと普通の人間として生きている時は無害だろう。しかし、魔物はふとした時に牙を向く。


魔物自身にとっても、人々にとっても…魔物は有害なのだ。


魔物は、いなくならなくてはならない。この世から…



神に、我らのする事を許していただけるだろうか?


おそらく、無理だろう。神はそんな事は許さない。どんな生き物であろうと命は平等なのだ。



……だが、我らはやめるつもりはない。


たとえ、神の意思に背こうが、天罰が下ろうが。


あの子の為にも


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はぁ〜気が進まねぇ〜」


やだなーこの任務…俺絶対損してるって…


これまでだってやるの辛かったってのに…なーんでこうなっちまうかなー



杉下夜だっけ?あの子可愛かったなぁ。あの子騙して…しかもこんな指令来てるし。


いつも通りの指令ならなんとか隠せたのになぁ…殺しましたっつって暫く隠しときゃ良かったし。


…残酷な事命令するよ。本当…



はー…やりたくねー…


いや、まぁ、あの人の娘に起こった事は災難だと思うよ?魔物に陵辱された上、殺されたんだ。許せるわけない。


けどさー…やり過ぎってあるじゃん…魔物全員がそんな凶悪な奴らじゃないって…


言っても聞かないよなー…あの石頭。



まぁ、仕方ない…か。魔物だもんな…普通とは、違うんだ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



トライアングルなう。



まただよ。またこうだよ。そろそろ誰か隣で歩こうよ。すっげー目立つんだけど。



真司と歩きたいなぁ…


「あ、あっ!そろそろ家だから!またね!」


「お疲れ様っす!」


…ていうか、いきなりなんなんだろう?後輩君たち…?


なーんか最近変なこと起こり過ぎだよ。





…ま、真司の前にはそんな事どうでもいいや!早く帰って真司待ってようっと!




あ、そうそう。明日は小説の新作発売の日だね!お金もあるし…買いに行こうっと!




あ、サイダー見っけ!飲んじゃおうかな…あ、真司用って書いてある。



よし、飲もう。


真司のなら遠慮は要らないよね!それに…もしかしたら、勝手に飲んだ罰としてお仕置きとか…えへ…



む、むむむ…結構奥の方にあるなあ…このっ!ええい!もうちょっとこっちこい!この!




フワッ



パシッ


「………え?」


…?あれ?今、浮いた…?ていうか、サイダーが自らこっちに…?



いやいやいやいやー!そんな事あるわけないじゃーん!あはははは!やっだなー!



………うん。気の所為気の所為。真司の部屋でサイダー飲んでようっと!



…気の所為…?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「夜!お前俺用のサイダー飲んだな!」


「…なんの事だろー?」


「しらばっくれても無駄だぞ…分かってんだからな。…お仕置きするぞ?ん?」


計画通り!


「や〜ん♪」


「一週間キス無しな。」


「そういうのは嫌ぁ!」


「ん?」


「あっ」



「……そういうのは嫌?『そういうのは』ってどういう意味だ?ん?」


しまった!嵌められた!


「ちがっ!違うんです!僕がお仕置きされるのを望んでる訳無いじゃないか!」


「そうだよなぁ…」



…あれ?ちょっと。なんで近寄って…?


「息が苦しくなるほどキスされたり…頭が白くなるほどくすぐられたり…真っ赤になるほどお尻叩かれたり…そういうのをされたい訳…ないもんなぁ?」


「み、耳元で…っ囁くなぁ…!」


「…そうか?じゃあやめよう。…今回は見逃してやるよ。」


「…ん…ふ…」



うぅ〜…ううぅ〜…



「し、真司っ!お、お仕置きしてもいいよ!」


「ん?嫌なんだろ?」


「いっ…いや、でも…ほら、悪い事したら…罰受けなきゃ…ね?」


「…そうかそうかいい心掛けだな。その心掛けに免じて今回は許してやる」


くっ!ああ言えばこう言う…



「ふぎゅぅぅぅ!お、お仕置きぃ…」


「はぁ…そんなにされたいならしてやるよ…どれがいい?」


「えっと…えっとね?キスがいいな…息苦しくなっちゃうやつ…」


「…仕方ないなぁ…ほら、こっち向いて」



……うぅ…恥ずかしい…でも、体熱い…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…苦しかったか?」


「苦しかったぁ…♪」


「反省したか?」


「しましたぁ…♪もう、真司様に逆らいませぇん…♡」


「いや、そこまでしなくていいからな?」


うー…気持ち良かったよぉ…



「………はっ!真司めっ!僕にこんな事して!もう怒ったからね!くらうがいい!我が必殺のぉぉぉ!ダイビング!」


「…ただ飛び込んでくるだけか。ほれ、撫でてやるよ」


「ふひぃぃ…きもちぃー…あ、そうだ真司!明日本買う予定だから、また読んでね?」


「あー…仕方ねぇなぁ。因みに、どこに買いに行くんだ?」


「大宮〜♪」


「はいよ。気をつけるんだぞ?不良とか居るかもしれないしな。」



「大丈夫大丈夫。僕の体は真司専用だから!」


「そりゃありがたい。」


「むふー。そろそろ僕の体を貪ってくれてもいいんですよ?」



「あぁ、はいはい。大人になったらな」


「むー…じゃ、じゃあ、大人になるまで僕の事離さないで…ね?」


「あぁ、もちろん」


えへ…♪



「…僕、大人になったら真司に貪って貰うんだ…!」



「不純な感じの死亡フラグを建てるな。」



「てへっ♪」


でもでも。これはもう…真司とのゴールインが確定したと言っても過言ではないよね!

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