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暴走()


てーれーて♬てーれーて♬てっててて♬てててててーてーてーてて♬

ガチャ!


…眠っ!


もぐもぐ…


「そろそろテストでしょ?大丈夫なの?」

「楽勝ですー。」

「まぁそうでしょうねぇ…」


「いってきまー」


「夜〜!おはよー!」

「………おはよう。」

「今日も元気ないねぇ…そろそろ体育祭だよ?」

「うっそ…」


…体育祭…それはスタミナの無い僕にとっての地獄…なんか夏やるのは辛いって事で時期が早まったんだけど…それでテストと練習期間被るってどうなのよ?


…やだよぉ…体育祭やだよぉ…



「…大丈夫?」

「…大丈夫。うふふふふふ…」

「夜っ!?しっかりして!」


うふふふふふふ………


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…大丈夫?私の事分かる?これ何本に見える?」

「大丈夫。貴方は氷さんでそれは7本」

「全然大丈夫じゃないっ!?しっかりして!」


「…どうしたんですか?」

「あぁ…本田さん…夜が壊れちゃったの…」

「何故…?」

「近々体育祭だよって言ったら…」

「本土さん。僕は大丈夫だよ。一時仮面目は毒キノコと薬草の相互関係についてだから第4理科室に移動しないと。」

「…重症ですね…」

「どうしよう…」


「…そもそもなんでそんなに体育祭が嫌なんですか?」

「体育祭なんて疲れるだけで何も得るものがないんだからやらなければいいんだよ。そんな事より早く槍の訓練の実習に行かないと。」

「夜!お願いだからしっかりして!…どうしよう…あ、そうだ!本田さん!2組から佐々木君を連れて来て!」

「…え?なんで佐々木君を?」

「夜をなんとか出来るかも…早く!」

「えっ?あっ…はい!」


「…僕は時を越えて…世界を食い尽くす…っ!」

「…落ち着こう?ね?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「連れてきましたっ!」

「…なんなんだ一体…?」

「夜が変になっちゃったんです!助けてください」

「…はぁ…こいつは…おい!起きろ!」

「我が邪眼は既に開眼している…今は炎神の導きを待っている所だ。神託はまだか?」

「…こいつは重症だ…仕方ない。最終手段だ」


ふっ。


「んひぃ!?…しっ…真司!耳はダメだと何回言ったら…っ!」

「おお…戻った」

「お前が馬鹿な事言って友達を困らせてるからだ。反省しろ」

「え?僕何か変な事してた?」

「暴走してたぞ。気を付けろ」

「げ…またやっちゃった?気をつけないと…」

「じゃあ、俺は戻るからな」

「ばいばーい」


「…なんか入りづらいですね。」

「2人の世界…か…」


…うー…まさか暴走してしまうとは…今回の暴走は中二病かぁ…恥ずかしい…


「はい、朝の会始めますよ〜、今日から体育祭の練習が始まります。テストまで後3日ですが、頑張りましょう」


「…体育…祭…うふふふ…」

「また!?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ぶっかつ〜!


「こんにちわ杉下さん。今日はなんか面白い感じになってましたね?」

「…!うぅ〜〜っ!」


小林君も見てたなんて…っ!恥ずかしいぃ!


「(足がパタパタしてる…なんか面白いな)」


「…体育祭嫌いなんですか?」

「…好きな人居るの…?」

「まぁ男子は結構楽しみにしてますよ。」

「信じられぬ…」


「あ、そうそう。後…佐々木君でしたっけ?あの人とはどういう関係で?」


…僕と真司はそんなに目立つんだろうか?男と女で友達なんて珍しくないと思うんだけど…?


「友達だよ?」

「ほー…友達…」


なんか凄いニヤニヤしてるっ!?小林君のこんな顔始めて見たよ!?


「…好きですか?」

「な…真司は友達だってば!」

「おや?誰も佐々木君の事とは言ってないんですけどねぇ…」


しまった!こんな古典的な手に引っかかるとは!


すっごいニヤニヤしてるし…このドSが!


「…にやにや。」

「口で言うなし」

「冗談ですよ…別にからかおうなんて思ってませんし。佐々木君に今の事を言おうなんて思ってませんから」


…むー。まぁいいかぁ…真司とは友達だし。本当それだけだし。男同士だし。僕はホモじゃないからねっ!


「…体育祭の実行委員は誰になるんでしょうね?」

「赤木君とかじゃないかなぁ…あの熱血野郎…」

「熱血野郎って…あ、赤木君って確か…いやなんでも無いです」

「?気になるよー教えてよー」


「(会員番号3番辺りでしたっけ?迷惑な人達ですよねぇ…当の本人は全く気付いてませんが。)」


なんか失礼な事考えられてる気がする〜…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…すいませんでした…」

「よろしい。もう迷惑かけるなよ?」

「…分かりましたので…足を退かしていただけませんか…?」

「嫌だ。どんだけ迷惑かかったと思ってんだ」


「僕の頭踏んで楽しいか!?」

「ああ。すっごく楽しい」


うわ!すっごい笑顔!むかつく…!


「この…変態ドS野郎がっ…!」

「…はい5分延長〜。お前実はドMだったりするのか?」

「…そんな訳あるか!」


…こんな奴を好きになるなんてありえない!男同士だしこんな変態を好きになってたまるかぁ!

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