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真司誘惑大作戦


チュンチュン。


「おはよう真司!いい朝だよ!」


「…あぁ、そうだな…じゃねぇよ。なんで俺の布団に潜り込んでるんだよ」


「ごめんね☆僕寝相悪くて♪」


「いくら悪くてもそんなになるか!ローリング移動でもしてきたのかよ!」

「うん。どっかのゲームのトゲ付き丸太もびっくりな速度でローリングを…このように!」


ごろんごろんごろんごろんごん。


「痛い!壁にぶつけた!」

「いや知らん。さて、今日は学校な訳だが…手を繋いで登校でもするか?」


手を繋いで…登校…



ぼしゅん!



「そそそそそそれは無理〜っ!」



だだだだだだっ!



「…嵐のように居なくなったな…あいつの恥の基準が未だによく分からん。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「夜、なんか良いことあった?」

「うん。あったよ♪…でも、なんで分かるの?」


「尻尾が揺れてる」

「尻尾っ!?」



おかしいな。僕はいつからわんこに…?


「って生えてないじゃん。光の嘘つき。れず。」

「いやいや、なんかこう、雰囲気が…ね?なんというか…犬が喜んでる所みたいなのを全体的に雰囲気で表してる感じ…おい、今なんつった。」


「光が怖い!…そうかな…犬かなぁ…」


自分ではわかんないんだけど…


「…で?何があったのよ?」

「むふふ。秘密」





「…佐々木君と付き合う事になったとか?」

「うぇい!?」


…鋭いっ!


「当たりね。全く…あれ?でもなんで一緒に登校してないの?」


「え…だって、恥ずかしいじゃん…」

「うわー。乙女だー。なんかもう乙女だー。」

「馬鹿にするなこのれず!」

「流石にキレるわよ?ん?」


「うぇーい!にっげろ〜♪」

「ちょ…なによそのテンション…待ちなさい〜!」


「捕まえてごらんなさ〜い♪」

「ダメだ。脳内お花畑だ…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「はー。やっと授業終わったねぇ…」

「夜…佐々木君の事見過ぎよ…なんか先生達ニヤニヤしてたわよ?」

「…なん…だと…?」


うーん…バレないようにこっそり見てたつもりだったのに


「まーいいわ。また明日ね。あんまりがっつき過ぎないようにね」

「うん。またねー」


さて、真司の家に帰りますか。








あ、そうだ。その前に飴買ってこうっと…









「…あれ、居ない。」


…まだ帰ってきてないのかな?


仕方ない。真司の布団の中で待機してるか…




まだかなー





まだかなー



まだかな?




まだかなまだかな。



まだかなまだかなまだかなまだかなまだかな





マダカナ?




…うーん…遅い…ていうか、お布団暑い…真司の匂いと暑さで頭が沸騰しそうですっ!



仕方ない。服を脱いで…


この辺に置いとこう。よし、後は待つだけ!



すやぁ…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…い。



…お……



……おいっ!



「起きろっ!」


「んあっ!?」


いつの間にか熟睡していたようだ…


「あ、真司お帰り〜」

「ただいま。じゃねぇ。なんで俺の布団で寝てんだ…ていうか、なんで下着だけなんだっ!」


「暑かったんだよ…そして真司!甘いな!これはただの下着姿ではないっ!」


「…はぁ?」


「じゃーん。なんと靴下は履いているのです。靴下は重要だって薄い本に書いてあった!」


「…いや、どうでもいいんだが。」


「なん…だと…?」



おかしいなぁ。あの本役立たずだよ…



まぁいっか。次の作戦だっ!



「真司は飴玉って何味が好き?」


「…りんごかな…というか、服をだな…」


「じゃじゃん!なんとここにりんご味の飴があります!偶然!本当偶然!食べたい?」


「いや…別に今「食べたいよね?」……タベタイデス。」


「うむうむ。ではこのりんごの飴を…」


「くれんのか?」


「僕が食べますっ!」


ぱくっ。


おお。あめぇあめぇ。


「…なんなんだよ…」


「…んっ。さあ真司。りんご味の飴が食べたければ僕の口から取るしかないよ?どうする?」


んべっ。舌に乗せて…よし。


「…ほりゃ。手でも舌でもいいひょ?」


「…あのなぁ…」



この飴を食べたければ僕から取るしかない。そして飴をとるにはでぃーぷなきすをしなくてはならない!




我ながら天才…




「…はぁ…仕方ない。目を閉じろ」


ふっ…やはり僕は天才…これでもう一段階先に…





「…はれ?まだ?」


「もういいぞー」


「え?…あぁ!それは元の袋っ!」


「なるほど、この飴中々美味いな。」



くぅ…まさか僕の口の中のではなく袋の中のを狙うとは…



「…へたれ…」


「へたれで結構。」



がりっ!


…はぁ。仕方ないか…


ぼりぼりぼり。



「…ちぇっ!つまんないのー」

「んな事言われてもなぁ…」


まぁいいか。取り敢えず今度こそ真司が僕を襲いたくなってしまうような素晴らしいアピールを…



「あ、そうだ。ちょっとこっちこい」

「ん?なーに?」


「目を瞑って口を開けてみろ」


「…ん?なんで?まぁいいけど…んぁ。」



…なにするんだろー?


……ん?なんか唇の辺りに感触が…あ、分かった!キスだ!ふふふ。目を閉じさせるなんて…やっぱり真司は恥ずかしがり屋で



…!?な、なんか入って来た!僕の口の中に…な、なに?なんか、にゅるにゅるというかなんというか…っ



あ、ちょっと甘い…じゃなくて…うぁ、なんか動きが激しく…



「〜っ♡〜ぁっ♡」


なに今の…?僕の声?い、いや。僕があんな声出すはずもないし?




うぁぁぁ!な、なんかもっと激しくっ!駄目!なんだか分からないけどもうダメなのっ!

何かがダメになっちゃうから!



は、離れないと…取り敢えず一旦距離を置い…ふぁ…あ、やばい…力ぬけてきた…?



え?あ、やば。頭が…だめ。なんかふわふわして…




……気持ちいい…



「…ふぅ。」


「…ぁ…」


…もう終わりなのかな…


「これに懲りたら挑発はやめるんだな。」



「…ひゃい…♪」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「…はむ。」


「なんだ?」


「…今度はオレンジ味…もう一回やろ?」





癖になりそうです。

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