光という者
て〜て〜れて〜れて〜♬て〜れてれてれて〜♬
ガチャ!
あふ…眠いな〜…
もぐ…昨日の疲れが…あふ…
「いっれきまふ…」
「大丈夫…?」
眠いなぁ…
「夜おはよ〜」
「おはよう…まだ探し物?」
「…うん」
「そんなに見つからないの?」
「…うん。」
「手伝うよ!うん!」
…細かい事分からないからゴリ押しで行くよ!
「…ありがとう。でも大丈夫だから」
「い〜や大丈夫じゃないね。どんだけ探してるのさ…1人じゃ無理って事でしょ?」
「…でも…」
「…大丈夫、秘密は口外しないよ」
「…うん…じゃあ放課後言うね…?」
「うん。」
僕の警察スキルが火を吹く!…あれ?警官は探し物しない?探偵スキルかな?
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バドミントンまたやるのか…
ポスン!パス!
「はい、今日はダブルスやりますよ〜好きな人と組んでいいですよ」
「夜。やろう?」
「OK。右と左は任せた」
「…夜はどこやるの…」
「指示出し。」
「ちゃんとやりなさい!」
「もう疲れたよヒカリッシュ…」
「ヒカリッシュって誰よ…」
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「あ、そこ右。」
「てい!」
「あー…もうちょい後ろの方に打ち込んで」
「とりゃ!」
「次は軽めにネットギリギリになるように」
「…夜もやりなさいよ!」
「疲れたやだー」
「この怠け者」
…本当に疲れたんだから仕方ない。はっきり言って僕のスタミナは小学3年生位の子に負けるんじゃないかってレベルで少ない。
「勝った…」
「僕の指示のおかげだね」
「…怒るよ?」
「何故に…」
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数学とかめんどくさい…眠い…
「じゃあここ…杉下さん。」
えー…手挙げてる人いるじゃん。なんでそっち指さないかなぁ…いや、いいんだけど
「x=3です。」
「正解ですけど…途中式はどうですか?」
途中式…なんとなく解いたからよく分からない…
「ここをこーしてこーしてこうです。」
「…多分杉下さんの頭の中では出来上がってるんでしょうね。式が、所謂天才って言われる分類なんですかね?でも途中式もちゃんと書かないと減点ですからね?」
「はーい…」
「…この天然チート女…」
「悪口にしか聞こえないんですがそれは」
「その通りよ」
「酷いなぁ…」
「杉下さん。勉強教えて下さい」
いきなり本田さんに勉強を教えてくれと言われた…なんで?
「…僕に教わる必要無いと思うな〜…」
「お願いします!次のテストまで時間が無いんです!」
「あー…そういえば次のテスト2週間後かぁ…」
「これが天才の余裕…っ!?」
「僕は本田さんのキャラがよく分からなくなってきたよ」
「とにかくお願いします…!」
「いや、僕より光の方が教え方上手いよ?どうにも僕はそういうの苦手でね…」
「…そうですか…分かりました。」
…そうかテスト2週間前か。でも女になってから天才的になってるからそう焦らなくても…あ、でもとなると…まぁいいか。
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部活〜♬
「こんにちわー…って誰も居ないし」
仕方ない1人で読んでよう…
…あ、やばい眠い…眠…
はっ!?今一瞬寝て…
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「…楽園から追放された蛇は…キメラに…なって…食べられる…」
「…なんの夢見てると思う?」
「…さぁ…?」
「どうしようか?起こすべきだと思う?小林君」
「まぁ…起こしましょうか…」
「…起きて〜。夜ちゃん!」
「フェニックス!?…あれ?僕寝てました?」
「それはもう…なんの夢見てたの…?」
「なんか…神話に出てくる生物VS人間と人間が作ったロボットの夢見てました…」
「…何それ…」
「さぁ?」
「…あ、もう帰る時間ですね。さよならー」
「さよならー」
…寝てばっかだったな…
「あ、光…」
「やぁ…取り敢えず私の家来る?」
「うん。」
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…これが女の子の部屋…僕とは全然違う…なんか写真とかいっぱいある…
「取り敢えず座って?」
「はーい」
…さて、本題ですよ
「…でね?探し物っていうのはね…仲間なの。」
…ほー仲間を…うん?
「…仲間?」
「うん。実は私ある組織に入ってるんだけど…そこの仲間になりそうな人がこの辺に居る事が分かって…それで探してたの、遅くなると敵対組織に殺されちゃったりする事もあるから…焦ってて…」
…はい?
「OKOK落ち着こう。何が落ち着くってまず僕が落ち着こう。ちょっと待ってね?今整理するから」
「…ごめん。急にこんな事言われても困るよね…」
…うんまぁ、大体分かったけど…
「その仲間っていうのはどうやって探すの?写真とかあるの?」
「ううん。この機械を使うんだけど…って信じてくれるの?」
「…嘘なの?」
「ううん。本当」
「まぁ混乱してるけど…うん。信じるよ」
…でもここまで見つからないなんて…随分隠れるの上手なんだね。その人
「…でね。その人が全然見つからないから焦ってたって訳なの。最後の反応があっちの方だったからあの辺を探してたんだ。」
「…なるほどね?一つ質問いい?」
「何?」
「…組織って何…?」
「組織は…うん。見てもらった方が早いかな…驚いてもいいけど…逃げ出さないでね?」
「…う、うん…」
…なんの組織なんだろ…
ピカァァァ…
「ま…眩しいっ!?なにこれ!?えっ?」
「これが私の本当の姿なの」
「…ごめん。なんも見えない」
「あ、ごめん…」
段々光が収まる…すると現れたのは…
うわぉ…金色…すっごいキラキラしてる…
「これが私の正体…所謂魔物ってやつ。で、属してる組織っていうのは、魔物達が身を守る為に作った所なの…魔物を嫌ってる人達もいるから…」
「…うん。なるほど。…僕は何を手伝えばいいのかな?」
「えっと…この機械貸すから…反応があったらそこに向かって欲しいの」
「OK。分かった、任せといてくれたまえ…」
「…ありがとう。信じてくれて」
「友達ですから」
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「…という訳で、光さんは魔物でした。」
「びっくりだな。しかも組織があるって事は他にも居るって事か。」
「そーだねー…あ、血頂戴」
「ほい。」
…そういえば敵対組織とかなんとか言ってたような…あれについて聞くの忘れたなぁ…