夢のような日
デデドン！(迫真)
「…という訳で始まりました『第一回 真司への仕返し作戦を考える会』司会進行は僕、杉下夜。実行も杉下夜でお送りします。さて、コメンテーターの光さん。何かいい案はありますか？」
「…いやあの。意味が分からないんだけど。」
「…会議の題名見ようよ。これで分からなかったら幼稚園生だよ？」
「違うわよ！なんでそんな事しなくちゃいけないのかが分からないのよ！」
「…だって、散々黒真司に苦しめられたから…今度は僕が仕返ししようかと。」
(…またアホな事を…ん？いや、いいかも…)
「…ふふ、ならいい案があるわ。」
「おお！？さっすが光！」
「ズバリ！夜がやられた事をやり返せばいいのよ！夜はそれをやられてすっごい恥ずかしかったでしょ？それを佐々木君にやれば…」
「真司も恥ずかしい…と…！流石光！天才！」
「でしょう？」
…ふふふ。待ってろ真司…赤面しながら床でジタバタする真司が見えるようだ…ふふ…
「ありがとう光！行ってくるね！」
「いってらっしゃーい」
(アホ可愛いわね。)
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「真司！」
「…なんだ。」
「真司かっこいいよ！」
「……夜も可愛いぞ？」
「僕真司の事大好きだよ！」
「…俺も好きだぞ？」
「もうね！凄いよ！愛してるって言っても過言じゃないよ！」
「…俺もアイシテルゾー」
・・・・・・・・・。
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ドッカーン！
「光！光の馬鹿はどこだっ！！」
「光なら恋愛映画を見に東京に行きました！」
「…居るじゃん。」
「…いや、あんな感じで入ってこられたら…もう鉄板ネタでしょう？」
「それは置いといて！おい光！あの案実行したけど、なんだあれはっ！？ただのリア充カップルのいちゃいちゃセリフじゃないか！」
「何よ…ノリノリだったくせに…」
「うぐ…うるさいうるさい！光の所為で凄い恥かいたぞぉ！」
ジタバタジタバタ。
「…ふぅ。じゃあ新しい案を教えてあげるから元気だして？」
「…ゆるそう。」
…次変なのだったらしばいてやる。
「…ズバリこうよ！まず薄いシャツに着替えて、走る！程よく汗を書いた所で佐々木君の所に行って胸に縋り付き、涙目上目遣いで『真司…僕の事好きにしていいよ…？』と囁くように言えば」
「…よーし。表出ろ。」
バシン！バシン！
「何がいい案だっ！そんなハニートラップがあってたまるかっ！真面目に考えろっ！」
「痛い痛い！やめて！ムチはやめて！せめてバラムチにして！一本は痛いっ！」
「…なに？バラの茎のようにトゲの生えたムチが良いって？好き者だなぁ光は…」
「違うわよ！分かった！分かったわ！今度こそ真面目に考える！だからやめて！」
「…ふーっ。ふーっ。次バカな事言ったらシルバースパークだからね…！」
「…はぁ…ちょっと考えるからまってて…」
…お、今度は期待できるかな…
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「…ふぅ。さて、夜…諦めなさい」
「…それだけタメてその結論なの！？」
「…だって…佐々木君にダメージを与える方法とか思い浮かばないわよ…物理的に殴る！とかじゃダメでしょ？」
「…うむむ…強敵だなぁ…」
「諦めなさいって。佐々木君に勝つのは無理よ…」
「…僕諦めないよ！取り敢えずさっきの案試してくるね！」
もしかしたら下半身(何処とは言ってないからね？下半身ってだけだよ？)に動きがあるかもしれないし！
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ーーーー結果。
「ぐすっ…お風呂場で隅々まで洗われた…」
「…だから言ったのに…」
「…やっぱり真司には勝てないのかなぁ…」
「無理ね。完全に手玉に取られてるもの。マリオネットより簡単に操られてるじゃない。」
「うぅ…真司の照れた顔が見たい…」
「…うーん…じゃあ、一つ手が無い事も無いけど…夜の気持ち次第よ？」
「…OK！教えて！もう僕に恥ずかしい事なんてないよ！」
「…じゃー耳かして…ごにょごにょ…」
「……マジで？」
「マジで。嫌？」
「………………………………やる。」
光から言われた提案は凄い物で。…でも、してみたい。という気持ちがあって。…きっと失敗すると思うけど。
「失敗したら慰めてあげるわよー」
「うっさいれず。…じゃあ、ちょっと行ってくるね…」
「…頑張りなさいよ」
(まぁ、200%大丈夫でしょうね…」
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うーん。まぁ、いざとなったら嘘でしたー。でいいかな…まぁいいや！よし！ゴーゴー！
「…真司っ！僕真司の事異性として好きだよっ！」
言った！言ったぞ！僕の気持ちは伝えられたっ！
「…あぁ。俺も「スルーしないで真面目に聞いて。僕は本当に真司が好きなの」
「……マジで？」
「マジで。…ねぇ。真司はどう？僕の事、本当の意味で好き？…それとも…僕はただの友達？」
「……なぁ、ただの友達だと思ってるやつに好きだのポンポン言うと思うか？」
「…真司ならいいかねないよ。」
「あのなぁ…」
あぁ…ドキドキする…ヤバい…仕返しのはずだったのに…どうしてこうなるんだろう…
「…ねぇ。僕の事本当に好きなら…好きって言って？真司の口から。…嫌なら。嫌でいいよ。優しさなんて、求めてない」
「…好きだ。俺は、夜の事が、本当に、好きだ。」
「…じゃあ、僕と付き合ってくれる？結婚を前提として…？」
「あぁ。もちろん。」
…ふふふ。真司顔真っ赤…よし、そろそろ『ドッキリ大成功』って…やって…冗談って事にしちゃおう…悲しいけど…僕と真司じゃ、釣り合わないもん。
…気持ち、聞けただけで、いいんだ…
「なぁ、もう恋人同士なんだし…いいよな？」
「…へっ？ね、ねぇ。ちょっと待ってよ…」
「…なんだ」
やばい。なんか不機嫌…
「…これ以上やったら、本当に戻れないよ？本当に恋人同士になっちゃうよ？…いいの？僕で。僕は元男で、吸血鬼で。普通の人間とは全然違う。今ならまだ戻れる。冗談でしたで済ませて、明日からまた元通りのダラダラした生活。きっと真司にはもっといい人が現れる。…今、僕とするってことは、そういうのを…「うるさいな。」…う、うるさいってなんだよ…」
「そんな事分かってる。お前の事は俺が1番よく知ってるんだからな。…俺は、夜がいいんだ。絶対に、後悔なんてしない、元男？吸血鬼？いいじゃねぇか。俺はまるごとお前を愛せる」
「…はは…あはは…キザだなぁ…今時、そんな事言う人居ない…よ？」
「悪かったな。キザで。…で、俺の気持ちは伝えたが…どうだ？まだ、なんか不安か？」
「…ううん。不安なんてないよ。…分かった。いいよ…お願い。」
こういう時ってどうするんだろう。目をつむって…
スッ。
…っ！ほ、本当に…し、しちゃった…
「…ふぅ…」
「…ね、ねぇ真司…」
「なんだ？苦情なら受け付けないぞ？俺だって始めてで…」
「…も、もう一回やって欲しいなって…」
「わかった。」
えへへ…
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「…でもあれだよね。恋人同士になったって言っても、別に今までと変わらないよねー？」
「かもな。」
「…ふふ。でも、僕今本当に幸せだよ。」
「俺もだ。」
「今まで我慢してたんだから…明日からデートね！デート！」
「まぁ、いいけどな。」
「絶対だからねっ！」
「はいはい。」
真司と恋人かぁ…本当、夢みたいだな…幸せ…
とうとう付き合い始めましたね。という訳で物語は動き始めます。
…しばらくいちゃいちゃを書いたらですけど。
ところでヤンデレって付き合い始めたらどうなるんでしょう？もっと酷くなるんですかね？教えて下さいヤンデレな人。
