練習試合その2
僕は今、この前練習試合をした所に来ています。1人で。
…で、あっち側のマスターらしき人が言い出したのが…
「……無限組手?」
「そうだ!この前の練習試合でお前の力が物凄い事は分かった!だが、負けっぱなしでは悔しい!という訳で。そっちが負けるまで戦おう!と思ったのだ。」
…それただ単に僕に負けて悔しいから復讐したいってだけじゃん。しかもあんた戦ってないじゃん。
「…よし!いいか3人共!ダメージを受けたらすぐ戻ってこい!俺が回復する!…3人同時に行けっ!」
しかも1対3かい!うえーん…おうちかえりたい…真司に会いたい〜…
「…なんか卑怯な気がするんですけど…行きます!」
「あの時の恨みっ!」
「…行くぞ。」
…わぁ☆3人共ノリノリだぁ☆…ぐすん。仕方ない…先手必勝!
「ジャーマン!」
ゴガッ!
「頭突きっ!」
ゴィン!
「タートルマウンテン!」
ドオン!
「……ふぅ…」
「回復だっ!諦めるな!行け行け!」
「…痛た…相変わらず強いですね…」
「…うぐぅ…」
…うわぁ。これ凄いめんどくさいかも…
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「ジャーマン!」
「頭突きっ!」
「タートルマウンテン!」
「…まだまだぁ!」
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「ジャーマン!」
「頭突きっ!」
「タートルマウンテン!」
「…そろそろ読めて来たぞ…」
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「南斗○鳥拳!」
「北斗○手殺っ!」
「タートルマウンテン!」
「俺だけ技変わってないっ!?」
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「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!」
「あ〜たたたたたた!!」
「…お前はもう…死んでいる…」
「あべしっ!」
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「…ぜぇ…ぜぇ…元グリーンベレーの僕に勝てるもんか…」
「…お前は最後に殺すと約束したな?」
「やろーぶっころっしゃー!」
「疲れが見えたぞ!押せっ!」
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「…もう疲れた…GO!『ナイトヒューマン』!」
『シルバー仮面2号!ただいま「ごめんもうそれいいから。」……はい。』
『弱い!弱すぎる!』
「十万石っ!?」
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ぽりぽり。
「…やっぱりポテチはコンソメだよねぇ…」
『せいや!』
「…もうおやつ食べてんじゃん…」
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「………まぁ、これで分かった?いくら頑張っても君達は僕に勝てないって事…」
「…悔しいけど…そうだな…」
「じゃあ僕もう帰っていい?ていうか、帰るね?バイバーイ。」
ぽふん!
『えっ!?あっ!?ちょっ!私!私を忘れてかないで下さいっ!』
…はぁ。なんか凄い無駄な時間を過ごしたなぁ…
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「真司〜遊びに来たよ〜」
ガチャ。
…あれ?いない…何処に行ったんだろ…まぁいいか。待ってよ…
…いや!待つなんて勿体無いよね!部屋探ししようっ!
ふふんふ〜♪
ガサゴソ…
にゅっ。お菓子発見!…後で真司と食べよ〜っと。
…他には…お、なんだろうこれ。ゲームかなぁ?パソコンゲーム?やってみたいなぁ…
お、これは…真司の服かな…?
…ふふふ。ちょっと来てみよう…
もぞもぞ。
「佐々木真司です。(キリッ)
…うーん。ダメだなぁ…やっぱり服だけ来ても意味が…」
ガチャ。
「………な……い…?」
「…俺の部屋で何やってんだおい。しかもそれ俺の服じゃねえか。」
……
「………今日ねぇ。また前の人達と試合してきたんだよ。」
「…そうか。お疲れ。で、なんで俺の服着てんだ?」
「…いやあの。真司の所に遊びに来たけど、真司がいなかった訳ですよ。だから…」
「…何がどうすればそう思考回路が繋がるんだ!お前ちょっとそこに正座しなさい。」
また正座…うぅ…足が…
「許してよ〜…悪気と悪意が5割づつ位しかなかったんだからさぁ…」
「100%悪じゃねぇか!…反省の色無しだな…仕方ない。これを使うか…」
…そ、その手の動きは…!?
「や…やだぁ…それはやだよぉ…許して…」
「…もう遅い!」
「…ふぇぇぇん!」
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「…びくんびくん。」
「…悪かったって…やり過ぎたよ…」
「…うん。ヤり過ぎだよ。これはもう痴漢で訴えても勝てるよ。」
「…痴漢は無理じゃないか?」
「…そーいう問題じゃないよ!何なんだよ真司はっ!僕が嫌いなのか!僕が本当は嫌いだからいぢわるするのか!酷いぞ!」
「…何言ってんだ。お前の事は大好きだぞ。」
ドキッ!
…ち、違う違う違う。今の大好きっていうのは親友としてって意味であって別に真司に他意があった訳じゃ…うんそう。だから止まれ!僕の鼓動!
…いや鼓動は止まっちゃだめ!収まれ!
…よし、落ち着いた。
「ふふん!真司が僕の事大好きだなんて知ってたよ!だって僕は可愛いしね真司が惚れるのも無理ないもんね!」
「あぁ、お前は可愛いよ。誰よりもな。元男だろうが関係ない位に。」
ドッドッドッドッドッ!
…な、なんなの…この真司…いつもなら『調子に乗るな!』みたいなツッコミが来るのに…!ま、まさか偽物か!偽物なのか!
「…あ、あれ?ちょっと真司…なんで近づいてくるの?あの?おーい?」
ドン!
…壁…ドン…だと…?そんな二次元の中でしか無いような事をリアルでやる…だと…
…っていうかああぁぁぁ!顔が近い!真司が近いっ!死ぬ!死んじゃうっ!?
「…ほら、可愛い。顔真っ赤だぜ?」
「…ぁ…あ…か…帰りゅっ!」
離脱っ!
ボフン!
「……おかしいな。今流行りのものを取り入れてみたんだが…逃げられてしまった。残念だな…落ちるかと思ったのに…」
「はーっ!はーっ!…はぁ…はぁ…し、死ぬかと思った…なんであんな積極的なの…ふぅ…」
…なんだったんだろうか。
…う〜ん…今になってみるとあそこで逃げずにもう少し堪能しても良かったかも…?
特に壁ドンの所とか…
・・・・・・・・・・・
だ…ダメだッ!思い出しただけで心臓破裂しそう!
…うぅ…真司のバカ…僕の気も知らないでさぁ…ぐすん。
杉下夜の技解説コーナー☆
「今回はこれっ!」
『タートルマウンテン』
逆立ちした後相手に倒れかかり、自分の体重を利用して倒す。その後マウントポジションになり殴る。
多分プロレス技。でも正式名称が分からないので使ってた人の名前を英語にしてみた。和訳すると『亀山』。
イメージ出来ない人はYouTube等で『進撃の相棒』を見てみよう。1:00頃に亀山さんがやっているのがそれである。
「正式名称知ってる人が居たら教えてね!それじゃあこの辺で!また次回っ!」