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お出かけ


…あ〜…しまった。今日は土曜日かぁ…光に悩み聞こうと思ってたんだけどな…


もう一回寝よ…



…今日は暇だなぁ…明日は真司に奢ってもらう約束があるんだけど…何がいいかな?ちょっと考えようかな?


…あれ?今気付いたんだけど…これってデート?


…いやいや、僕と真司は友達だし、友達同士で遊ぶなんてどこも変な事ないよね。うん。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


検索検索。


ほー、今はこんなゲームソフトがあるのか…面白そうだなぁ…でも結構高いな…流石にこれを奢ってもらうのは…う〜ん


あ、このゲーム小説になってたんだ。これ買って貰おうかなぁ…


むむむ…決まらぬ!どうしよ?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うわぉ…」


気付いたらなんともう2時でした。時間が立つのが早いなぁ…ご飯食べないと…


もぐもぐ。明日はご飯とかどうするんだろうか?お金持って行っとこうかな…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


結局決まらないまま夜になってしまった…いいか、寝ちゃおうっと…


テーレッテーン!♬


もう朝か…うん。OK


…何着て行こうかな…おしゃれした方がいいんだろうか…いや、ただ遊ぶだけなんだから普通でいいよね。


…いやでも…ちょっと位おしゃれしてっても…外見は結構いい方だと思うし…服も…


いや、何変な事考えてるんだ僕は!真司の家に行ったり遊んだりするのなんていつもやってるじゃないか!そう!何も気にする事などないのだよ!


ブーッ…

あれ?なんだ?


『まだか?』


あ、しまった。約束の時間過ぎてるや。


『今出る。』

『お前は…』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あれ、夜じゃん。」

「あ、光…また探し物?」

「うん…」


光の探し物…手伝ってあげたいけどそれはまた後で…


「夜どうしたの?なんかおしゃれじゃない?」

「…え?そう?」

「うん。いつもとは違う感じ」

「そうかなぁ…あ、ごめん急いでるんだ!」

「え、あ、うん。また明日ね!」


うーむ…時間がかなり過ぎてしまった…



「(…なんか面白い事がありそうな予感…ちょっと探すの中断!)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ごめん!遅くなった!」

「おう、25分程遅刻だ。」

「細かい男はモテないぞ」

「うるせぇなぁ…ってか、なんか服気合い入ってね?」


…そんなに違うかなぁ…あった服着ただけなんだけど…


「そう?…まぁいいよ。行こう行こう。色々奢れ」

「…1つって言ったはずなんだけどなぁ…」

「…細かい男は…」

「もういいよ!ていうか細かくねぇよ!」


「(え…ええぇ!?あの男の子誰!?も…もしかして夜の彼氏…?うそ…大ニュースだよ!?)」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「でね…これとこれをだね…」

「ほう…中々いいな」

「でしょ?だからこの二つを…」

「まだ言うかこいつは…」


「いひゃいいひゃい!ほっへはほひはう!」

「…全く…ほら、レジ行くぞ」

「どっち買ってくれるの?」

「どっちも買ってやるよ」

「…え?いいの?」

「おう。」


「…このツンデレめ!」

「買うの辞めようかな〜?」

「すいませんでした…」


「(あんまり声聞こえないけど…すっごいイチャイチャしてる…写真撮っとこうかな)」


「お腹減り〜ま〜した〜!」

「歌うな恥ずかしい…そこでいいか?てか、金あるか?」

「ちゃんと持ってきたよ!バカにすんなし!」

「そいつは良かった。それまで奢らされるのかと思ってた」

「それでもいいよ?」

「ちゃんと払え…」

「ケチ…」


もっしゃもっしゃ…


「あれ?そのお肉食べないの?貰っていい?」

「…あぁ」

「男がそれじゃダメだよ〜?たくさん食べて大きくならないと」

「…あぁ」

「ねぇ?大丈夫?風邪ひいたりしてない?」

「…あぁ」

「1+1=?」

「…あぁ」


「真司…なんで無視するの?」

「…あぁ」


…ここまで無視されると心に来るよ…なんか悪い事したかな…


「…真司!」

「お!?おう?なんだよ…」

「なんで無視するんだよ…やっぱりさっき2つ奢らせた事恨んでるの?」

「涙目で睨みつけるな。怖いから…別に恨んでねぇよ」

「じゃあなんで無視するの…っ」


「いや、ちょっと考え事をな…」

「…そう。」

「悪かったって…」

「じゃあもう一つなんか奢って」

「げ…」

「…何?嫌なの?僕の事無視したくせに僕の言う事聞けないの?」

「いや、大丈夫だ。金無くなりそうだと思っただけで…どうした?なんか怖いんだが」

「真司が僕の事無視するのが悪い…」


真司が僕を無視するなんて100年早いんだよ!ちゃんと僕の事を見るべきだ…


「高い物奢らせるからね…?」

「勘弁してくれ…」

「嫌なら…土下座して僕のしもべになるって言ったら許してあげるよ?」

「もっと嫌だ!」

「じゃあ奢るよね?」

「…はい」


さて、何奢らせようかな。ふふ、僕ってなんて交渉上手…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


これ綺麗だなぁ…指輪?多分イミテーションだと思うけど…いいなぁこれ…


「これ…」

「ほう、綺麗なもんだな。宝石みたいなもんか?」

「そうなのかな?なんか綺麗だから…どう?似合う?」

「確かに…綺麗だな…これいくらだ?」

「ん〜…6000円だって。安いね?」

「高え…こっちでいいか?」

「ん〜…2000円かぁ…綺麗?」

「おう、俺が言うんだから間違い無い。可愛いぞ」


…えへへ。可愛いかぁ…真司が可愛いって言ってくれたしこれでも…って違う!可愛いなんて言われたって嬉しくない!…僕もこれがいいなって思ったんだ!


「じゃあこれでいいよ」

「じゃあ、買ってくる」


「そろそろ帰るか?」

「そうだね…帰ろうか」


…楽しかったなぁ…また行きたいな〜…今度は奢りじゃなくてもいいから…


「ねぇ夜!」

「はひゃぁぁ!?」


…びっくりした…凄い声出た…


「ねぇねぇ、あの男の人誰?随分ラブラブだったよね?」


「……み…見てたの?…いつから…いや、それよりラブラブじゃない!真司とはただの友達!」

「ふ〜ん?真司君って言うんだ?ただの友達なの?」

「うん!」


「へ〜…真司君かっこいいよね〜?私一目惚れしちゃったな〜」

「…えっ…」


光が…真司に…え…一目惚れ?…え?なんで…いや、それより…え、え?


「…あぐ…そ、そうっ…良かったね…僕もう帰るからっ!」

「ちょ…ちょっと…泣きそうになんないでよ…冗談だから…」

「…ふん…分かってたし…大体泣いてなんてないし、光がリア充になろうとしてるのが悔しかっただけだし」

「はいはい、そういう事にしてあげるよ…」

「本当だもん…真司は友達だもん…僕の大切な友達ってだけだもん…」


大体僕は男なんだぞ…そんな感情がある訳ない!


「…ふふ♪かーわいーぃ♪」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ふふ…この小説面白いなぁ…買って貰って良かった!


…この指輪も可愛いよね…えへへ♪


…だから違うっつーの!そうじゃないっての!僕は男僕は男僕は男僕は男…!


よし!これでOK!


あ、そうだ。明日は光に悩みを聞かないと…

なんとか助けないとね…

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