友達の悩み
ら〜♬らら〜ら〜ららら〜♬
ガチャ！
…もう慣れたよ…
あれ？朝ごはん牛乳だけですか？母上？
「ごめん…今日寝坊しちゃって…」
「大丈夫…」
うん。僕が朝弱いのは遺伝だってはっきり分かるね。
朝ごはん少なかったから早く出ちゃったなぁ…ん？あ、光だ。何してるんだろ？
「…う〜ん…この辺のはずなのになぁ…あ、そろそろ夜が出てくる時間かな。」
…何がこの辺なんだろ？まぁいいか、後ろからそーっと…
「…遅いなぁ…まだかな？」
「後ろだったりするんだなこれが！」
「わぁぁ！？…夜！びっくりさせないでよ！」
「ごめん☆」
「まぁいいや、行きましょう」
「はーい。」
…作戦成功…あ、そうだ。
「ねぇ光？」
「なに？」
「この辺でなんか探してるの？」
「…え？」
「ほら、さっき『この辺のはずなのにな〜』とか言ってたから…」
「聞いてたの…？」
あれ、なんかまずい感じ？
「あ、あの、ごめん。盗み聞きするつもりじゃなくて…その、聞こえちゃったから…探し物なら手伝えるかなって…」
「…いや、大丈夫。1人で探せるよ、ありがとう」
…目が全く笑っておりませんが！？なんか聞いちゃまずいやつだったのかな…
「………………………」
「ねぇ、夜。」
「な…なんでございますか…？」
「いや、別に怒ってないから…あのさ？」
「なんです？」
「夜は私の友達だよね？」
…ん〜っと。こういう台詞が来た時ってなんか色々まずい事が起きる気がするんだけど…
ていうか、ゲームだったらルート分岐レベルなんですけど。…いや、ここは現実だ。大丈夫なはず…
「もちろんだよ…なんで？」
「確認したかっただけだよ。」
「なんか悩みがあるなら…」
「悩みなんて無いよ〜大丈夫。」
「…うん。だろうと思った。」
「ちょっと…それどーいう事！？」
「今光が思ってるので間違ってないと思うよ！サラダバー！」
「…こら！待ちなさい！」
なんとかバッドエンドは回避？…いや、だからゲームじゃないっての。
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あ〜…授業だるだる〜…放課後まだかなぁ…
「夜〜…待ちなさい！」
「…そろそろ諦めてよぉ！？」
「仲良いですね〜」
「あ！本田さん！助けて！」
「本田さん！捕まえるの手伝って！」
「…分かりました。手伝います」
「なんでっ！？」
「ありがとう！」
うわぁん！敵が多いよぉ！
「待ちなさいよ！あんまり痛くしないから！」
「あんまりってなんだよ！やだよ！」
「大人しく捕まって下さい〜」
「やだよ！なんで本田さんはそっちの味方なのさ！？」
「…夜さんってなんか弄りたくなるんですよ」
「…酷い」
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今日は部活お休み！帰ろ〜♪
「あ、夜帰るの？一緒に帰ろ？」
「あれ？光部活は？」
「なんか休みなんだって」
「ふ〜ん」
「あのさ夜」
「何〜？」
「夜ってさ、なんでもできるよね？」
「いや、なんでもできる訳じゃないんだけど…」
「でも、運動神経は凄いよね？この前のバスケだってさ…」
「まぁ僕が本気出せばあの程度楽勝なのさ！」
「どうしたらそうなるの？」
「へ？」
「どうしたら夜みたいになるの？」
「…運動面だったら光だって凄いじゃん」
「私は運動部に入って、毎日練習してるんだよ？けど、夜は文芸部だし特に運動してないでしょ？」
「…うんまぁ…」
「なんで運動があんなできるの？」
「ん〜…天賦の才ってやつじゃない？」
「本当にそれだけ？」
…なーんかまずい気がする…なんなんだ？今朝から変だぞ何か…
「…何が言いたいのか分からないんだけど…」
「…私に隠してる事とかない？」
…凄い沢山ある！色々ある！どうしよう…
「えっと…実は…」
「なに？」
「ごめん。光のシャーペン解体してそのままにしたの僕なんだ….」
「…あれ夜だったの！？元に戻すの大変だったんだからね！？」
「ごめんっ！」
「…はぁ、まぁいいや。他にもあったりしないよね？」
「ないない！無いよっ！」
「…ごめんね変な事聞いて。ちょっと焦ってたみたい…あ、じゃあまたね」
「…うん。」
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「という事があったんですよ」
「ふぅん…女子の事はよく分からんが…」
「僕だって分からんよ。」
「友達が困ってるなら相談に乗ればいいんじゃねーか？」
「まぁそうなんだけどさぁ…」
「友達なんだろ？助けてやれよ。」
「分かった…あ、後血をください」
「おう、最近頻度が減ってきたよな」
「我慢できるようになってきたんだよ」
チューーー
うん。やっぱり美味しい…
そうだよね…友達が困ってたら助けないとね！
