落とし穴65堀:ぼくらの夏休み1 昆虫王者の説明
ぼくらの夏休み1 昆虫王者の説明
「カブトムシ」又の名を「昆虫の王様」
「クワガタムシ」と人気を二分する。
それは、日本の子供にとっては、夏のあこがれである。
学名:Trypoxylus dichotomus(L.1771)
和名:カブトムシ
英名:japanese rhinoceros beetle
詳しく説明すると、カブトムシは甲虫、兜虫と書き、コウチュウ目、コガネムシ科、カブトムシ亜科・真性カブトムシ族に分類される昆虫の種の標準和名。広義的にはカブトムシ亜科に分離される、昆虫の総称だったりする。
大型の甲虫で、成虫は夏に発生し、とりわけ子供達の人気の的となる。
和名の由来は、頭部にある大きな角を持つために日本の兜のようにみえることによる。
分布
本州以南から沖縄本島まで分布し、日本以外にもアジア圏に分布が認められている。
北海道には1970年代から人為的に定着しているらしい。
標高1500m以下の山地から平地の広葉樹林に生息する。で、なぜ英名がjapaneseとついているかだが、諸説はあるが、江戸時代から農耕利用目的で全国的に育てられてきたという流れがあり、日本にとってのカブトムシのかかわりが深いからではないだろうか?
形態
体長はオス30から54mm(角を除く)、メス30から52mmほど。
尤も特徴的なのは、オスの角である。
この角は、餌場やメスの奪い合いに使用される。
つまるところ、戦うためにあるのだ。
※wikiより抜粋、簡略化。
Side:フィーリア
「で、どういうことよ? 虫の説明をされても、全然意味がわからないのだけれど?」
セラリア姉様は理解できないという感じで、兄様の説明を聞いていました。
フィーリアもよくわからないのです。
虫さんが、なんでそんなに日本で子供たちに人気なのかわからないのです。
虫さんは作物を食べちゃうから邪魔なのです。
「……ちょっと待ちなさい。わざわざ説明して、休みを取りたがるのだから、そのカブトムシやクワガタムシをどうにかするつもりよね?」
「その通り。捕まえてくる」
「……いや、なんでよ!? というか、その格好、揃ってなによ!?」
「……タイキ様なぜ、そのような格好を」
「あの、タイゾウど……さん。なぜ、シャツ一枚に、短パンなのでしょうか?」
うん。
なぜか、兄様、タイキ兄様、タイゾウおじちゃんは、ガラは違うけど、Tシャツ一枚に、短パンという格好しているのです。
フィーリアたちが不思議そうにしていると、3人とも、胸を張ってこういうのです。
「「「夏休みの正装」」」
……???
やっぱりよくわからないのです。
ウィードの学校でも夏休みはあるのですが、こんな格好が正装なんて聞いたことがないのです。
「虫なんて、ばっちいでしょう? イナゴみたいに、その虫たちも食べるの? 流石に私は嫌よ。というか、今日の晩御飯に並べたら、泣くわよ?」
きっとフィーリアも泣くのです。
イナゴの佃煮さんはそのままで、とても食べるのが忍びないのです。
見つめてくるのです。お魚さんの頭と同じように……。
「ばっちいとは心外な。いや、まあ、人にとっては汚いかもしれないが、言ったようにカブトムシやクワガタムシは農業利用として、江戸時代から現代にまで続く由緒あるものだぞ」
「……なんでよ?」
「セラリア殿。それは、カブトムシやクワガタムシはミミズの上位版といわれているのだ」
「さっぱりわからないわ」
セラリア姉様やフィーリアたちの殆どは分からなかったですけど、カヤ姉様とリーア姉様が納得したような声をあげたのです。
「……なるほど。土壌が豊かな証拠ということ」
「ありました。私の所もミミズが畑から出てきても殺すなって言われました。ミミズは土の上や中にある腐葉土を食べて更に細かくして、排せつして、作物にいい成分にしてくれるんですよ」
「お2人の言う通り。今の日本は知らないが、私の子供の頃もカブトムシやクワガタムシは育てて、卵を畑に撒くというのをやっていた。無論、収穫は多かったな」
へー、ミミズさんもカブトムシさんも凄いのですね。
畑を育てるのに一役買っていたのです。
「現代日本でも、カブトムシやクワガタムシがいる土地は豊かな証拠といわれていて、一種の名誉なことって言われているんですよ」
「……えーっと、タイキ様。その話はわかりましたが、なぜ、わざわざタイキ様達がその虫たちを確保しにいくということになるのでしょうか?」
アイリ姉様の言う通りなのです。
ちゃんとした理由があるのなら、お仕事を他の人たちに回すべきなのです。
兄様たちはいつも忙しいのですから、ちゃんと休むということをするべきなのです。
「いや、アイリ。カブトムシもクワガタムシもここの人たちにとっては、虫で統一されていてわからないだろ?」
「あ、確かに……」
「外国では鈴虫や、クツワムシ、キリギリスたちの秋の夜の演奏も、ただの雑音って言われてるからな」
「ああ、そういうのは聞いたことがあるな。まあ、それも仕方ない。その種類は畑を荒らすタイプの虫だからな」
「ということで、そのカブトムシとクワガタムシが分かる俺たちが取りにいくって話だ」
「無論。ちゃんと私たちにとっては息抜きになりますので、大丈夫ですよ。ヒフィーど……さん」
「え、そうなのですか?」
とりあえず、結婚したてのタイゾウおじちゃんとヒフィー姉様は初々しいのです。
「そう。カブトムシというのは夏真っ盛りに成虫となる虫!!」
「その時、日本の学生たちは夏休み!!」
「うむ。それで、山に入っては、大きいカブトムシやクワガタムシを捕まえて、大きさを競ったり、昆虫相撲をしたりして遊んでいた。これぞ、日本の夏休みの一角!! 畑の手伝いにもなるし、一石二鳥!!」
凄いのです!! カブトムシさんとクワガタムシさんを見つけて、大きさを競えて、昆虫相撲っていうのはよくわからないのですけど、楽しそうなのです!!
「兄様!! フィーリアも行くのです!!」
「……私も興味がある」
「じゃ、私もー」
それで、フィーリアたちの中からも何人か同行者がでたのです。
残念ながら、虫が嫌いなラビリスちゃんとシェーラちゃんは不参加なのです。
「……まあ、あなたたちの息抜きになるというのなら、構わないわ。でも!! 帰ってきたらちゃんと手を洗って、カブトムシは家に持ち込まないこと!! まだ子供たちも小さいんだから、いいわね?」
「了解」
ということで、フィーリアたちも準備に取り掛かるのです。
といっても、特に山に入る服装と、虫かご?と虫網?という虫を捕まえる専門の道具といえば仰々しいのですが、簡単な道具を持っただけなのです。
私たちからの参加者は、リエル姉様、カヤ姉様、ラッツ姉様、リーア姉様、クリーナ姉様、サマンサ姉様、そしてアスリンに私なのです。あとはタイキ兄様のお嫁さんのアイリ姉様。
ヒフィー姉様は不参加なのです。イナゴにトラウマがあるみたいなのです。……仕方ないのです。いままで罰ゲームで無理に食べていたのです。
「ねぇ、サマンサお姉ちゃんはなんで一緒に来ようとおもったの?」
アスリンは不思議そうに準備をしているサマンサ姉様に同行の理由を聞いていたのです。
確かに、他のみんなと違って、畑とかの作業には無縁に思えるのです。
「私の故郷の公爵領でも利用できないかと思いまして。現物を見るのは間違いではないでしょう。あと、ユキ様のあんな楽しそうな顔を近くで見ていたいから……。これは、アスリンと同じですわね」
「うん!!」
なるほどなのです。
カブトムシさんたちが優秀な畑作業をするのなら、他の地域でも利用ができるのです。
勉強になるのです。
なら、フィーリアもつおい武具の参考になるか調べてみるのです。
たしか、日本の兜に例えられるっていってたですから、きっとすごく硬くてかっこいいのです。
「僕たちはしっかりした服装なのに、なんでユキさんたちは、そんなに軽装なの? というかそれが正装って危なくない?」
フィーリアたちの準備が終わって、兄様たちと合流したとき、リエル姉様がフィーリアたちが思っていることを聞いてくれたのです。
流石に、シャツ一枚と短パンはないのです。
「まあ、遊びだからな。あと、これが正装っていうのは、子供だった頃の最大限の装備って感じかな」
「最大限? どういうことですか?」
「サマンサ殿。私たちのような、一般の出の子供たちは、遊びで山に入るからといって、装備を整えられるような余裕は有りませんでしたからな。元々、魔物もいませんし」
「夏は暑いし、子供はしっかり装備をしてもつらいだけですから。俺たちもこうやって山に入っていたんですよ。だからこれが俺たちの正装って感じですね。というか、思い出のかっこうってやつです」
「……ん。納得」
なるほど。
兄様たちは、こんな格好で小さいとき山に入って遊んでいたのですか。
「しかし、ユキ君。そのカブトムシやクワガタムシの山、森林をダンジョンで作ったと言っているが、正直どれだけいるのだ? 日本とは生態系が全く違うから、絶滅している可能性もあるのではないか?」
「ご心配なく。この計画はすでに3年前から行っていて、ダンジョンの管理、監視でちゃんと次世代が生まれてきています。生態系につきましても、蜂やムカデなどのカブトムシの幼虫の天敵を排除し、育てやすい、日本の理想の環境にしていますとも」
「……なるほど。抜かりはないということだな?」
「無論。しかし、クヌギの場所は絞っています。有機肥料の出来具合をしっかりと比べるためですけど、大丈夫ですか?」
「いらぬ心配だな。カブトムシやクワガタムシが寄り付く木の見分けがつかない素人ではない」
「あっはっはっは。カブトムシを取ろうってやつが、クヌギとかの区別がつかないとかおかしいですよ!!」
うにゅ? くぬぎ?
「あのー、お兄さんたち? そのお話しだと、特別な木にしかつかないように聞こえるのですけど」
「あ、そうだぞ、ラッツ。カブトムシやクワガタムシはセミなどと違って、硬い表皮を突き破って、木の樹液を採ることはできない。つまり、自然と樹液が出ている木に付くことが多い。その条件を満たしているのがクヌギといわれる木だ。とりあえず見本の画像を見せておくか」
そう言って兄様は画像を皆のコール画面に転送してくれたのです。
見ると、確かに独特な形をした葉っぱを付けた木が映っているのです。
そして、これが、カブトムシさんなのです……。
「かっこいいのです!! 角が突き出ているのです!! クワガタムシさんもハサミが強そうなのです!!」
「ふーむ。確かに、こういう兜がありそうですね。これは子供たちが好きそうなかんじですね」
「……挟まれたら痛そう」
「痛そうだねー」
「なかなか、雄々しい姿ですわね」
全員がとりあえず姿を確認した後、その虫の森区画という場所にやってきたのです。
みーん、みーん、じわー、じわー、じわわわわわーーー!!
五月蠅いのです。
森の中でセミさんたちが大合唱しているのです。
暑さもあって、すごく耳障りなのです。
「いやー、夏だな」
「夏ですね」
「ああ、夏だ」
でも、兄様たちは、そんな五月蠅いセミさんたちの大合唱を涼しい顔で聞き流しているのです。
「さて、いきなりっていうのはあれだし。一か所だけ案内する。実物を見にいこう」
そう言って、フィーリアたちは、蒸し暑い森の中へと入っていくのです。
きっと、大きくてつおいカブトムシさんを捕まえるのです!!
はい。
ということで、夏の定番。虫取り!!
カブトムシとかとりに山にはいったよねー。
そしてこの物語を書いて調べることになったけど、カブトムシってかなり昔から農業利用されてたんだね。
いやー、すげーわ。
で、分かると思うけど、次回は虫取り回。




