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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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第1946堀:戦場となる地形確認

戦場となる地形確認



Side:リエル



ユキさんに呼ばれて直接執務室に来てみたけど、なんか北部のイオアの砦の話をしているみたい。

魔物から守るために常に戦い続けているって話は本当みたい。

何せ……。


「こちらが、今現在行われている戦闘の様子です」


そういってオレリアが出した映像には、防壁から多数の矢や魔術が降って、砦に向かっている魔物に攻撃を仕掛けているところや、矢や魔術を潜り抜けた相手には砦からの部隊が出て排除に向かっている。

まあ、今のところは矢や魔術などの投擲物で傷だらけで動きが鈍いから、倒すのはそこまで苦戦していないように見えるんだけど……、なんか討伐している人たちも動きが鈍い気がする?


「これだけなら良いのですが、この攻撃の記録を取り始めてから、およそ8時間おきに襲撃が行われています。最低でも200体規模で」

『『『はぁ!?』』』


僕もびっくりだよ。

つまり24時間でおよそ600体ってことだよね?


『ちょ、ちょっと待ってください。それがいつから続いているのですか? あと24時間攻撃が続いているのですか?』


うんうん、フィオラの言う通り、いつから、どれだけ続いているのかっていうのが大事だよね。

というか、事実だったとしてもびっくりなんだけど?


「正確には把握していません。詳しくはこれから観測していくことになります。ですが、イオアに到着してから35時間経過していますが、今のところ8時間おき、200体前後というペースは変わっていません」

『……ありえない数と頻度ですね。裏に何か生産地域でもいないと無理です』


スタシアの言う通り、これがずっと続いているなら、何か……というか、ダンジョンでもない限りは魔物がそんなにいるわけがないよね~。


「だな。スタシアの意見に賛成だ。まあ、そういう風に100を超える襲撃が続いていて、砦、防壁の連中も疲労困憊なわけだ」


ユキさんの説明で、迎撃している人たちが何か動きが悪かった理由がわかった。

そりゃ、なんどもずーっと戦っていれば、疲労困憊で動きは悪くなるよね。


『ほかの国も同じということでしょうか?』


ジェシカの言う通り、ほかの地点もそうなら、大ごとだよね。


「そちらも情報を集めている最中です。とはいえ、千、万単位で来ていないというのも不思議ではあるのですが」

「確かにそうだよね~。8時間で200体を集められるなら、もっと集めて一気に突破してもいいと思うんだけど?」


わざわざ小出しっていうと変だけど、もっと数を集めてから攻め寄せてもいいとは思うんだよね。

まあ、なんで北部から南下しているのかわからないけど。


「リエルの言う通り、そういう所で疑問は残るんだが、情報が少ないからな。まずは、この地形を記憶しててくれって話だ」

『この地形をですか?』


フィオラが首をかしげて聞いてくる。

覚えろって言っても、このデータがあればいつでも見られるしね~。

まあ、頭の中に叩き込んでいるっていうのは大事だけどさ。


「ああ、最悪、ここに援軍を派遣する可能性があるからな」

『なるほど。ここの戦線が崩れるのを見逃すわけにはいきませんからね。その場合、ヴィリアたちだけではなく、私たちも派遣する予定ということでしょうか?』


ジェシカの言葉に納得。

そうか、僕たちが出るとなると、地形の暗記はしておいた方が絶対良い。

もちろん、このデータも使えるだろうけど、余裕が無い場合だってあるしね。


「そういうことだ。というか、大軍相手なら、ヴィリアたちよりもジェシカたちの誰かが向かった方がいいだろう」

「だよね~。ヴィリアたちはあくまでも部隊指揮だしね~」

「ちなみに、リエルも派遣指揮官候補だからな」

「うぇ!?」


僕も!?

いや、だって僕は指揮官というか、部隊を率いる小隊長ぐらいがせいぜいだと思っているけど……。


『リエル、大丈夫だよ。今まで散々訓練はしているし、実戦もやっているからさ』

「あ~、そっか。一応やってるもんね~」


トーリの言う通り、僕は警察官ではあれど、立場はユキさんの奥さんの一人で、戦闘もこなせるからそういう指揮官の訓練も受けている。

とはいえ、セラリアをはじめ、ジェシカ、スタシア、エージル、フィオラと軍を率いていた経験者が多いから、基本的には予備にまわって、ウィードの治安を維持する方を担当してたんだよね~。

だから、できるできないで言えばできる。

ちゃんと教えてもらったし、昔みたいに突出したりはしないからさ。


「ま、ということで、この場に集まってもらったのは、この地図の戦場に出るだろう可能性があるからってことだ。今オレリアたちが話したように、真面目にわけがわからん状態だしな。日中だけにしても400体は来るってことだ。いつ防衛が崩れてもおかしくはない。こっちとしては、調べる前にアンドの町はもちろん、砦や防壁がくずれてもらっては困るしな」


あ、うん。

それはそうだよね。

僕たちは新大陸の情勢を確かめて、亜人問題を解決するために北部までヴィリアたちを派遣しているんだ。

それが、魔物に押し負けて新大陸の国家が崩壊とか、面目丸つぶれじゃなくて……えーと、本末転倒だっけ?


『まあ、ユキなら魔物が押し寄せてきて崩壊したならしたで、やりようはありそうじゃがな』

「そういうのは、想定はする。やりようもあるが、崩壊した国々をまとめ上げて民衆も助けてとかなると、どれだけの大仕事になるか。俺個人というか、ウィードとしては是非とも北部の国々の皆さまには現状を維持してほしいってわけだ。仕事がさらに増えることになるしな」


国が崩壊しているって、相当大変だからね~。

僕たちもウィードの運営に携わっているから、どれだけ大変か……。

うん、仕事量だけでも考えたくないよね~。


「もちろん、デリーユもな。会計とかで回すしかなくなるかもしれない」

『うむ。全力で北部の国々には頑張ってもらわないといけぬな』


おう、物凄い掌返し。

デリーユって王女様だったから、ウィードへ来た頃から計算がばっちりだったんだよね。

だから、その時から会計で頑張ってもらっていたしね~。

最近は安定してきて、警察に所属してもらっているけど、エリスやラッツはいつでもきていいですよって笑顔だし。

僕が行けば倒れるから絶対行かないけどね。


「さて、冗談はここまでにしておいて、俺たちの仕事が増えないためにも、このイオアのアンドの町と砦には何としても保ってもらう必要があるわけだ。だから、軍を率いて展開する可能性のあるメンバーにはこの地形とか情報を把握してほしいって話だな。あと、気になる点は言ってくれ、こちらでも調べる」


なるほどな。

地形把握と同時に、抜け穴がないか、そういう可能性を調べるために僕たちを呼んだわけか。


『ふむ。話は分かりました。では、まず一つよろしいでしょうか?』

「ああ、ジェシカ。気になるところがあったか?」

『はい。前提条件として、私たちはどこから出陣、布陣する予定なのでしょうか? まあ、戦況によってまちまちでしょうが』


あ~、それは大事だよね。

僕たちがこの地図のどこから出るのかっていうのは大事だ。


「そこも考えてほしいところだな。もちろん、何パターンかは考えるが、基本的には友軍とはっきり認識してもらうため、そしてダンジョンを使っているということは隠しておきたいからな。基本的には10キロは後方に出入り口を作る。下手にばらすわけにも行かないからな」

『なるほど。南から、町のさらに後方からくると言うことですね』


まあ、それが一般的だよね。

敵のど真ん中とか、乱戦にしかならないし、味方から敵ごと攻撃される可能性もあるから、無難だよね~。


「ああ、それを前提に基本的には作戦を考えてくれ。そして、さらに……」

『まだほかにあるのですか? ああ、使える戦力に関してでしょうか?』


スタシアが首をかしげてそう聞く。

確かに、このアンドの町への送り込む予定戦力は聞いておきたいよね。

流石に200体を相手となると、最低30人で武装は銃火器があるといいな~。

魔術でもどうにでもなるけど、弾薬でどうにかなるならそっちの方がいい。

もちろん、後方支援の部隊が10人は欲しいけど。

とはいえ、敵の戦力が分からないからね。

ゴブリンとかオーク程度なら、10人でも200体は何とかなるし、オーガ以上なら安全を取って30人は欲しい。

ドラゴンとかいるなら、もう火力がないと面倒だから、銃火器があるといいな~って感じ。


「そうだ。戦力に関しては、最大200名だ。北の町、南の砦の方でさぼっているとは違うだろうが、動ける戦力はいるだろう?」

『なるほど。確かに有事だと言えば、私やトーリ、フィオラの所から引っ張れますね。そのための戦力ですから』


なるほど。

元々新大陸の為の戦力だしね。

新大陸の派遣している部隊から捻出するのは普通か。


『ふむ。ウィードにいる私の方からはいいのでしょうか?』

「ウィードの方は余力はあるのか?」

『あると言えばあります。とはいえ、それはどこも同じかと。有事に備えていますからね』

「まあ、確かにそうか。でも、ウィードは各国の対応もあるしな。そっちの戦力派遣はウィードからだが、それも考えてか?」

『そうですね。今はカヤからもたらされた、蝗害の対応で待機戦力はいますが、それもそこまで多くありませんし。100名ぐらいは普通に動かせます。実戦訓練と捉えれば練度も上げれるので、そういう意味でもありがたいわけです』

「なるほど。ちょうどよい実戦場所ってことか」

『はい。戦場になっている国からすれば、とんでもないことですがウィードの兵は実戦不足ですので』


あ~、ジェシカの言う通りだね。

ダンジョンで作れるから魔物とは何度もやっているけど、人同士の奴は、たまに頼まれる野盗討伐ぐらいだし、戦争っていうのは経験が少ない。

ああ、魔物たちは例外だけどね。

あちこちで、こっそり出陣して戦っているからね。

それで、後は誰が行くかって話になるかと思っていたんだけど……。


「そして、最後の話だ。これがメインと言ってもいい」

『『『え?』』』


ほかの皆もこれで終わりかと思っていたんだけど、まだあったみたい。

それは……。


「陸上戦艦の試験型が完成した。あとで、具体的には明日の朝から荒野で試験稼働を始める」

『『「はぁ~!?」』』


なんかとんでもないことを言い出したよ!?

いや、一週間で仕上げるとかフィーリアやエージルは言ってたけどさ!


「3隻のな」

『『「……」』』


絶句だよ。

え? マジ?



ついに明らかになるイオア王国の最前線アンドの町そして砦の全容。

まあ、戦力とか中身はさっぱりだけど、それでも地形は一応防衛に適してはいるみたい。


そして、馬鹿どもはついに試作を完成させてしまった。

試験をするために荒野に陸上戦艦が現れる!

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