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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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第1908堀:これからの航海を考えて

これからの航海を考えて



Side:ヒイロ



「なんかお姉たちがヒーロースーツを着ていると聞いてやってきたよ~」

「ばか。一応仕事よ。ちゃんとしなさい」

「は~い。失礼しました。報告書をお届けに来ました!」


そういってはヒイロは改めて挨拶をする。

ちゃんと軍人さんをしているんだ。


「はい。お疲れ様。そっちに座ってくれ」


お兄はいつものようにそう言って、ヒイロたちも慣れたもので、普通にソファーに座る。

これはあれだ。

夫婦の阿吽の呼吸ってやつ。

ヒイロもお兄のお嫁さんだからね。


「ヒイロ様、報告書をお預かりします」


ソファーに座るとすぐにプロフお姉がやってきて書類を求めてくる。

これは普通によくあること。

他部署だからね。

直接ヒイロたちが渡しても、お兄との関係上は問題ないんだけど、部署としてはちゃんと受付をしてお兄に渡す必要がある。

受け取りとかそういう記録の為に。


「よろしく~」

「それで、報告書の内容は?」


お兄は書類仕事の手を止めてヒイロたちに聞いてくる。


「ほら、ドローンで新大陸への航路をって話があったでしょう?」

「あったな。到着したか?」

「そうよ。しかも驚きで5台のドローンすべて無事に」

「は? 海面スレスレを進ませていたやつも?」

「そう。てっきり海の魔物や生物、あるいは何らかのトラブルにやられると思っていたんだけどね」


うん、ヒイロもそう思っていた。

何せ、海は本当に広大で、何が起こるか予想がつかない場所。

船だって穴が開いていないのに沈む不思議空間が存在する。

バミューダトライア〇グルだっけ?

お兄がいうには、海底火山の影響で泡が発生して、浮力が無くなって沈むとかなんとか言ってたけど、まあ、そういうことが起こる不可思議海域が地球にもあるんだから、魔物がいるこっちなんてもっとそういうことがあってもおかしくない。

なのに、意外と無事に海を渡り切った。


「まあ、環境に恵まれたっていうのはあるわね。ずーっと天候は晴れだったし」

「へぇ、珍しいこともあるもんだ。運がよかったってことか」

「そうね。だから、折り返しもしたいんだけど?」

「ああ、それは構わない。航路は同じで頼む」

「ええ。当然。何度か確認しないとね」


そうそう。

一度目は上手く行っても二度目はダメってこともあるし、どんな脅威があるか今回はわかっていないから、次でわかるとお得。

そういうのは事前にわかっていれば対処方法を作ることができるから。


「それで、予定の航路上は完全に海か? 孤島とかは?」

「見渡す限りはなかったよ~」

「そうね。完全に海だけ。まあ、海中の様子はわからなかったから、浅瀬、暗礁とかはあるかもしれないけど」

「そうだよな。新しい航路はそれが怖いんだよな。浅瀬、暗礁は船が壊れるからな……。いや、そこら辺の対策はしていたか?」

「単独の暗礁ぐらいなら、砲弾の直撃を防ぐ障壁があるから、その応用をしてナールジアさんやタイゾウさん、ザーギスが協力して接触した暗礁を破砕する術式があるみたいだけど……。試したことはないわね」

「試すなよ。船が壊れたらマジで修理の期間が予想できない」

「しないわよ。とはいえ、その破損の場合のデータはあればあるほどいいわよ? 経験も含めて」


ドレお姉の言う通り、トラブルの経験と対処方法は確立した方がいいのはわかる。

でもお兄の言うように、船が壊れるというのはマジで勘弁。

特に船底に穴とか、普通の船なら数か月もの修理になる。

それが軍船、しかも空母とか、下手したら年単位。

まあ、これは地球での場合なんだけど、錬金術とか魔術を使った修理なら、そういう穴は綺麗に塞げるの。

とはいえ、船の穴を修理なんてほとんどやったことがないけどね。


「そっちもあるよな。船の修理に関しての専門家とかは?」

「専門家はいないわね。一応軍に整備を主にしている部隊がいるから、知識だけはあるわ」

「あとは、漁船の修理かな。それはドレお姉が知っていたよね」

「ドレッサが?」

「ほら、私は元々国が海に面した場所だったでしょ? 船とかの扱いもお父様たちから教えてもらっていたのよ。修理もね」

「随分だな。そんなこととは言わないが、お姫様に教えるモノか?」


うん、ヒイロも驚いた。

お姫様のドレお姉が木製の船の修理できるって言ったときはびっくりしたもん。

ヴィリお姉も驚いてたし。


「あ~、まあ、そこは私がわがままを言ったのよ。ほら、海にはよく行っていたし。自分の船がほしかったというか……」

「「なるほど」」


納得。

ドレお姉の性格なら、豪華な船を作らせるよりも、自分で船をつくるタイプだよね~。


「それはいいとして、木造の船と、鉄の船、しかも軍船だと構造も全く違うでしょ? 修理も同じく」

「そりゃな。とはいえ、今までそこは放置ってわけじゃなかったんだろう?」

「ええ。さっきも言ったけど整備部隊が知識はあるから、補修用の装甲や道具を使って練習はしているわよ? とはいえ応急処置なのよ。オーバーホール系の修理はしたことがないわ」

「そっちか」

「というか、お兄、そういう軍艦の造船所とか整備工場がない」

「ヒイロの言う通りだな。完成品を渡されて、そこらへんは海の魔物とかと協力していたから、問題は出ていなかったが、今後は必要か……」

「そうね。必要よ。船を今後つくるならドックなども完備した専門の工場がある方がいいでしょう」

「鍛冶場のおっちゃんたちが漁船を作る時も場所に苦労してたみたい」

「あ~、あのときか。ナールジアさんやザーギスがエンジンの設計をしていたのは知っているが、外装とかは全然だったな。いや、工場とかは用意していると思うが……」


うん、漁船を作ったナールお姉はドヤ顔していたもん。

工場は多分あるはず。

だって注文生産しているはずだし。


「それに関しては、そこのヤユイの方が詳しいはずよ。グラス漁港の創設者でしょう?」

「え?」


あ、そうだ。

グラス漁港を作ってきたのは、そこにいるヤユイだ。


「そうだったな。ヤユイ、造船所とかはどうなっているんだ?」

「え、いえ、私はあくまでも漁船の操作を教えただけで、そういう実務的なことはあまり……。それに統括に関してはシスア様とソーナ様ですし」

「確かにな。漁港は一応グラス港町管理だったな。ちょっと連絡してみるか」


そういうとお兄はすぐにコールで連絡をとると、すぐにシスアお姉とソーナお姉が出る。


『はい。シスアとソーナです。何かありましたでしょうか?』

「ああ、忙しいところ悪いな。急を要するわけじゃないが、港で使っている漁船の生産体制とか、工場の話を聞きたくてな」

『漁船ですか? あれらはナールジア様にお願いをして納品してもらっているのですが。ソーナ、担当は貴方でしたよね?』

『はい。私が漁船の買い入れなどはしていますよ~』


うん、ソーナお姉が漁港の管理をしているのは知っている。

軍艦の出発とかの打ち合わせで顔を合わせることがよくあるし。


「そうか、現在軍艦の整備とかで設備の話をしていてな。漁船はどうなっているんだろうって話になってな」

『なるほど。それに関しては、ナールジア様が派遣してくれた方がアイテムボックスに入れて運び、鍛冶区で整備を行っていると聞いていますが、軍艦となると、場所もかなり取りますよね?』

「そうだな。いま、破損した際の応急処置に関してはドレッサ、ヒイロの部下がやれるらしいが、完全修理に関してはな」

『確かに、修理する区画が必要ですね。ですが、私たちは場所は提供できても、整備の人員に関しては専門外です』

『私たちも今言ったように、ナールジア様たちに外注している感じですからね~。でも軍艦となると、完全にそれで囲う必要があるのでは?』

「あるな。それかナールジアさんに陣頭指揮を頼むかだが……」

『どちらにしろ、私たちでは交渉はできません。ユキ様たちの許可が必要ですし、軍に関しては陸軍なら多少ですが……』

『海軍に関してはドレッサ様たちが専門ですからね~』


確かに、鍛冶区の人を軍に関わらせるとなると、シスアお姉とソーナお姉じゃ権限が足りないか。

いや、ヒイロたちとも打ち合わせがいるから、やっぱりお兄たちが主導でやるべきだね。


「わかった。忙しいところ悪いな。詳しいことはナールジアさんに聞いてみる。それで……」

『軍艦の整備、製造工場につきましては場所を検討しておきます』

「頼む」


ということで、今度はナールお姉に連絡を取る。


『は~い。ユキさん。どうしました~? 何かヒーロースーツに問題がありましたか~?』

「いや、そっちは特に問題は聞いていないな。あ、ヒイロやドレッサがスーツに興味があるみたいだから、海で使えるのってあるか?」

「ちょっと」

「え? いいの」


ドレお姉は嫌がっているけど、ヒイロ的には興味津々。

海で使えるヒーロースーツ。

つまり、ドルフィン刑事?


「違うからな。それはやめておけ」

「ん? 声出てた?」

「いや、なんとなく。でも、アレはない」

「そう?」


別に水着っぽくて、セーラーっぽいのは悪くないし、あの人も堂々としてたしな~。


『おお~、海上、海中でのスーツ実験、いえ、稼働データとか真面目にありがたいですね。用意いたしますよ~。で、お話ぶりだとスーツはおまけのようですが? 何か?』

「そうなんですよ。ほら、漁船の製造について場所はどうしているのかと、軍艦の整備、製造はできるのかと」

『ほう! ほうほうほう! ユキさんは今の私たちならできるだろうと?』


あ、やべ。

なんか、ナールお姉のスイッチが入った気がする。

ドレお姉も顔が引きつっている。

というか、リーアお姉やプロフお姉、オレリアお姉たちも引きつっている。


「ええ、漁船のエンジンから、船の本体まで一度作ったでしょう? これから外洋を跨ぐ長距離航海も予定している。万が一というか、普通に破損はありえますから。その時に駆逐艦や空母を修理できないとか駄目でしょう?」

『その通りですね! 今までは手を出せませんでしたが、設計図は読み込んでいますし、今までの経験から一から建造は……やってみせますとも!』


だめだ。

自分で船を作る気だ。

これは最強の戦艦になる。


「それで、必要な場所や資材、機材などはもちろん、船大工の選出をお願いしたいわけです。何より軍の兵器を作る者ですので……」

『そこらへんはお任せください! 人材も守秘義務契約をしますとも。魔術でね!』


うん、そういうのは心配してないよ。

別の意味で心配。


「あ~、とりあえずお願いします。ですが、変形合体で二足歩行の無敵ロボはいらないですよ」

『え?』


やっぱり作る気だったよ。





ナールジアさんの中では無敵合体戦艦ロボとかを考えていたに違いありません。

なにせ、大きさは匹敵しますからね。

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― 新着の感想 ―
まぁ戦艦とかでなくとも合体して巨大人型ロボになるってまずそうとうな頑丈さを求められますからね。それに人の生活圏があるモノでは駄目です。ウルトラマンで変形する機構が搭載されている戦艦が登場しましたが………
ブルーノアくらいにしときましょう
マク⚪︎ス級戦艦いいじゃないか
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