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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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落とし穴外伝:2025年 年末スペシャル

落とし穴外伝:2025年 年末スペシャル



Side:ユキ



ふう、無事にクリスマスを乗り切った。

最近はクリスマスは一大イベントだからな。

嫁さんはもちろん、子供たちにもクリスマスプレゼントを贈らないといけない。

何を送るのか悩むのは毎年のお約束だ。

下手に上下は作ると面倒だし、かといって安物というのもあまりよろしくない。


お金は持っていれば相応の贈り物が必要ってわけだ。

まあ、絶対ではないが、それでも一応国の重鎮たちだしな。

持つモノには相応の格というのが求められてきたわけだ。

面倒だよな。


俺はどんなものでも気持ちがあるのがいいと思うけどな。

立場って大変だよな。

とはいえ……。


「今年のプレゼントはちょっと趣が違ったわね。どうしたのかしら?」


そう聞いてくるのはセラリアだ。

今は旅館の宴会場で夜ののんびり時間。

クリスマスが過ぎて年末までのちょっとした隙間時間。

いや、年末年始の準備で忙しいんだけどな。

と、そこはいいとして、プレゼントの趣が違ったというのは……。


「そりゃ、俺の部下には優秀なメンバーがいるからな。いい加減俺だけじゃネタ切れになるさ」


俺はそういって、横に控えつつ、お茶を楽しんでいるプロフ、オレリア、ホービス、ヤユイ、そしてリュシに視線を向ける。


「なるほど。道理で。ありがとう。みんな。夫のプレゼントも悪くはないんだけれど、最近は食べ物に寄ってきててね」

「俺にその手の感性を求められてもな。文字通り男だし。いい加減手袋とかマフラーとかはネタ切れだしな」


最初はアクセサリーとかさ、ナールジアさんと協力して作っていたよ?

でもな、その手の装飾品のアップデートも勝手にやってくれるし、俺の手が出るものじゃなくなってきたわけだ。

それで、DP交換で地球産の色々とかやっていたが、それでもネタが尽きてくる。

なので、俺の部下となってくれて、私生活も支えてくれている美女たちにお願いしたというわけだ。

まあ、女性の好きな物は女性に聞けってな。


「別に悪くはないと思っていたわよ?」

「それでも食べ物が多いしな。毎年やることだし、そこら辺ネタ切れって話だ」

「まあ、回数を重ねればそういうものね」

「自分から言い出して始めたイベントだしな。いきなり今年から無しっていうのはあれだしな。子供たちも楽しみにしていることだからな」


今更プレゼントはありませんとか、子供たちはショックを受けるに決まっている。


「あ~、確かに。子供たちは毎年楽しみにしているものね。でも、私たちも期待はしているのよ?」

「わかっているよ。だから毎年悩むんだよ」

「でも、あなたの頭を悩ませてっていうのはあれだから、何かもらえればうれしいって感じね。今更、贅を尽くしたものもね」

「そこだよな。そういうものも慣れれば飽きるものだ。だから、今回は使いやすいハンドタオルになったんだよ」

「ええ、便利よね」


そう、セラリアの言葉からもわかるように今年クリスマスの贈り物は奥さんたちにハンドタオルだ。

特に何の豪華さもない。

あえて言うなら、ちょっとクリスマスのプレゼントだってわかる程度のアクセントの刺繍が入っている程度のモノ。

普段使いに便利というやつだ。


「食事はどうしても食べられる量や、当日のみって限定が付くしな」

「そうね。美味しいんだけど、その日限り。それにパーティーなら別の料理もあるからね。まあ、最悪アイテムボックスに入れるんだけど、それは違うのよね」

「違うな」


クリスマスの為の料理を後日に食べるというのは違う。

まあ、残り物を消費しているというのは一般家庭ではよくあるが、俺たちの場合はそうじゃないからな。

保存は問題なくできるんだが、クリスマスの為に作った料理だからな。

それを別の日にというのはなんか違うのだ。

それに、毎日キルエやサーサリはもちろん、気分が乗れば嫁さんたちが頑張って料理をするからな。

それをよそに置いてクリスマスの残りをっていうのにはならないわけだ。


「ということで、プロフたちに協力をお願いしたわけだ」

「良い判断だと思うわ。というか、そろそろプレゼントに関してもある程度簡略化しない?」

「簡略化っていうと?」

「子供たちへのプレゼントはともかく、私たちのお互いのプレゼントなんだけど、流石に回数重ねてきてかさばってくるし、量も量だし、あなたと同じように悩んできているのよね」

「あ~。そりゃそうか」


俺だけが悩んでいるわけがない。

嫁さんたちも色々悩んでいて当然だ。

友達同士なら、多少顔を合わせない期間もあるから、ネタとかに走ってもいいだろうが、家族でもあるしな、そこらへんは悩みの種だよな。

そして、プレゼントってよほど根性がないと捨てられないしな。

もちろん、そういうことも考えて使い捨てとかも考えるが、それでもというやつだ。


「デリーユやエリス、クリーナ、ミコスは自分にリボンを巻いてきたしな」


よくある私をプレゼントというやつだが、すでに嫁さんなんだよな~。

いや、まあ、嫌いではないが。

ほかの皆も裸にリボンではなかったのだが、それは……って感じで見ていたしな。


「あれ、意外とかなり悩んでやってるのよ」

「そうか……どこの世界でもプレゼントは悩みの種ってわけだ」

「私たちはともかく、あなたは特に物欲が薄いでしょ?」

「そうか? 欲しい物は色々あるけどな……」

「ゲームとかプラモデルはフィーリアやアスリンを中心に網羅しているのよ」

「確かにかぶりを恐れるとあれだな」


プラモデルのかぶりはいいとして、ゲームのかぶりはな~。


「別にゲームとかでなくても、ほかのモノも同じよ。私たちにとってはたった一人の旦那様だから、特別な何かを選ぼうとするわけ。その分悩むし、意外とほかの皆と選ぶものがかぶることがあるのよ」

「ああ、なるほど。俺に合うモノってなると、同じものを選ぶ可能性は高いか」

「そうそう。だから簡略化。でも、自分で言ってなんだけど、プレゼントの簡略化ってなんだろうって思いもあるのよね」

「そりゃな。プレゼントの簡略化って、言葉だけなら意味不明だしな。まあ、言いたいことはわかる。そういう悩みとかかぶりを無くすためのものだろ」

「ええ、そのとおりね」

「お互いにそれを認識しているなら、お互い不快になる可能性は低いとしても額に差はでるしな」


プレゼント本体の値段っていうのは、大人になればなるほど気にする。

高くても安くても色々と気を遣うわけだ。


「そうね。そこら辺も問題よね~。何か解決策はあるかしら?」

「ないこともない」

「え? あるの?」


意外そうな顔でこちらを見てくるセラリア。

なんで聞いたんだよって言いたくなるが、まあ仕方がない。


「まあ、今だからできる手だ。渡したいプレゼントとかがあるなら、枷になりかねない」

「で、その方法っていうのは?」

「条件を決めるんだよ」

「条件?」

「そう。今年のクリスマスプレゼントに限らず、誕生日とかにも適応していい。誰が出題するかは誕生日なら、誕生日の人が言ってもいいだろう。それならかぶっても何も問題ないって話にもなるし」

「ああ、希望を言うわけね? でもそれってほかのみんなに対して一人ずつ? 逆に頼む側が悩みそうじゃない?」


それはそうだろうな。

だからこそ条件が大事なわけだ。


「そう、だから出題という条件だ。楽しみにも繋がる。例えば、寒さに便利な物をとかな」

「ああ、そういうこと。確かにそれなら、個人個人で色々あるわね。そして出題した方も方針には沿っているから、そこまで不要なものにもならないか」

「ああ、かぶっても。同じ思考になったとか笑い話にもなるしな」

「なるほどね。そういうトラブルも楽しみになるわけか」

「あえて、セラリアたちなら似合う男性服とかな」

「面白いわね。私が男装か」

「とはいえ、女装とちがって、男の服はそこまで女性が来ても違和感ないけどな」


男装と言われることもない気がする。

まあ、企画自体は面白い内容ではあるけど。


「後は金額に条件を付けてというのもいい」

「それで金額による差はでないわけか。いいわね」

「じゃ、今度からやってみるか。いきなり言われてやれって言われても困るしな」

「そうね。ちょうどお正月があるし、何かお題を決めてプレゼント交換ということで慣れてもらいましょうか」


そんな感じで、お正月に我が家のイベントが新たに追加されたことに気が付いたのは、年が明ける前日のことだった。

つまり年末にそれを知り、俺は人混みの中に身を投じることになるのである。



本当に回数を重ねていくほどプレゼントってなやみますよね~。

贈る側も受け取る側も。

だから、どこかで話し合いをして、そこら辺のルール制定とかは大事たと思うんですよ。

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