表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2206/2233

第1889堀:最近の悩みと移送された人たち

最近の悩みと移送された人たち



Side:ミコス



「ふぅ……」


ミコスちゃんは報告書を書き終え、さらには各国に配る予定のカタログの最終確認を済ませた。

後は、ユキ先生たちに見せて、さらに間違いの修正を加えてっと。


「はぁ、まだまだ先は長いなぁ……」


いや充実はしているんだけどさ、忙しすぎるのも問題だよねぇ……。

好きな記事を仕事にして、雑誌を作って、編集長になっているけどさ。

外交とかがね~。


「結婚したら、そこらへんのことは楽になるかな~って思ってたけど、違うんだよね~」


ああ、別にユキ先生の所の環境が悪いってわけじゃなくて。


『ミコス、子供はまだですか?』


そういう姫様の顔が浮かぶ。

外交関連は、ちゃんと今のカタログ作戦で新大陸南側のジェヤエス王国とかを中心に大人気で良いんだけど、よりによって実家じゃなくて、上司のキャリー姫様が子供子供って言ってくるとは。

もちろん、ミコスちゃんだけじゃなくカグラも。

いや、カグラの方がきついかな?

まあ、気持ちは分かるけどさ~。

今ではウィードのメンバーで子持ちじゃないのは基本的にハイデン地方のメンバーだけ。

エージルとか、ミコスちゃんたちと一緒の時期に入ったメンバーはいないけど、基本的に大陸間交流同盟の半分以上はすでに子供がいる。

つまり、ハイデンは出遅れてるともいえるわけ。


「でもね~、いくら何でも子供は授かりものだし~」


そう、幾ら望んだところで、ぽっと降ってくるわけじゃない。

ちゃんと男女が仲良くして、その結果生まれてくる。

まあ、そこらへんはちゃんとしているし、だから後は時間の問題だとは思うんだけど~。

と、そんなことを考えながら、セラリアがいる総合庁舎の方へ移動をしていると……。


「あら、ミコス?」


そんな声をかけられて、声の方向に視線を向けると、そこにはルルアとリュシが立っているのが見えた。


「やっほ~」


別に避ける理由もないので、挨拶をしつつ、側による。

二人とも書類を抱えているようで……。


「そっちもセラリアに報告?」

「はい。南部に移送された人たちの経過報告ですね」

「それと、北部で保護した亜人の人たちのことに関してもです」

「ああ、ルルアは見に行ったんだっけ? あとリュシが北部で助けた人たちの管理をしていたっけ?」


ルルアの方はまだいい。

というかハイデンの時もエノラたちを助けてくれた。

それだけ、ルルアにとってそういう人たちを助けることは当たり前なわけ。

まあ、医者としては当然と言えば当然だとおもう。

でも、北部で助けた人たち、つまりギアダナ王国連合軍が連れてきた人質みたいなものなんだけど、その管理をリュシがしていたっていう話は初めて聞いたけど?


「いえ、私は管理自体はそこまでしていません。何せあの人たちはウィードに来ていますから」

「そうだったよね? 北の町にしろ、南の町にしろ、オーエの経済状況では賄えない状況だったし」


オーエは北も南も敵に挟まれて、畑仕事ができない状態だった。

それで自国の国民を食わせるのにも、かなり厳しい状態だったんだよね~。

そこに人質にされていた難民とか、キャパオーバーも良いところだし、トラブルの元だし、無意味にオーエの戦意を煽ることにもなる。

だから、ユキ先生の判断でウィードの方に移送したのよね。

だから、リュシの担当ではないはずなんだけど……。


「ああ、別にリュシが難民の管理をしているというわけではないんですよ。ただけが人などの経過報告をしてくれているだけです」

「そっちか。なるほど、確かにリュシが最適か」

「あはは、私よりも優秀な人は沢山いるんですけどね」

「リュシ、自信をもちなさい。確かに医術的には優秀な人は貴女より上は沢山いるでしょう。ですが、旦那様の側でとなると全然いません。いまのリュシは、私やエノラを除いて旦那様とすぐに連絡を取れる立場なのです。無論、代われるものではありません。貴女だからこそ、旦那様は任せているのですから」

「あはは……。わかりました」

「ま、大げさに聞こえるかもしれないけど、別に嘘じゃないよ~」


ミコスちゃんもちょっと引いているリュシに対してフォローをしておく。

実際に間違いじゃないのよね。

ミコスちゃんたちも医学は多少は勉強しているけど、多少でしかない。

医者と比べるべくもない。

そして、ミコスちゃんたちの中で、いや、ユキ先生の奥さんたちの中で、医学というか医者として通用するメンバーはルルアとエノラぐらいのもの。

まあ、リリーシュ様やハイレン様、ヒフィー様とか協力的な人はいるけれど、それでも好き勝手には動かせないからね。

その中に名を連ねるリュシの存在は意外と大きい。

何より、あの惨状からここまで復活をしたリュシの精神性にはミコスちゃんたちは大きく評価している。

普通ならぶっ壊れるところを持ち直したどころか、糧にしている感じだしね~。


「それで、私たちもということは、ミコスも報告で?」

「うん。ほら、各国にもカタログ出せって話になったでしょ?」

「ああ、あれですか。普通に良い出来でしたからね。アレを見ながら参考にする方が足を運ぶ必要がなくて便利なのは間違いありません」

「私もそう思います。あれって簡易版が南砦にもありますから、便利なんですよ。足りない物の発注とかに」

「ああ、そういえば送ってたね~」


カタログって意外と便利ってことで、ウィードの重要拠点には送っているんだよね。

武器から家具とかそういうのまで。

理由としては、今までの発注に関しては、書類の文字だけだったんだよね。

だから、どうも実態が把握しづらいっていうのがあった。

というか、現物を一度見に行かないといけないと、商品が何もわからないってことなんだよね。

昔はそんなの当たり前だって思っていたけれど、ウィードに来てから写真付きの本を手に取って、現物を見ないでも相応に想像ができるってことが分かったんだ。

だから、カタログを作ろうってユキ先生に言ったんだよね。


最初は驚いていたんだ。

なにせ、写真技術を一般化というか、商品発注に使おうとは思っていなかったんだって。

まあ、理由は色々、生産体制はもちろん、輸送の方法とか、各国への説明とか……。

カタログも一度は考えたんだけど、人手がいなくて更新作業も手間なことから見送っていたんだって。

何しろ、ユキ先生たちはDPのシステムでカタログみたいな感じでいつでも見られるからね~。

わざわざ手間をかけてってこと。


まあ、そこでミコスちゃんが出版会社を作ったからカタログの更新や変更もできるようになったというのがあるわけ。

だから、南砦とか、ほかの拠点にもお試しのものを作って同盟に送る前に試験をしていたって感じ。


「ああ、確かにそうですね。あのカタログはウィードの総合病院でも便利に使わせてもらっています。医療品はもちろん、消耗品や机や椅子なども補充することは結構ありますからね」

「役に立ってて何よりですよ~」


と、そんなことを話しながら、総合庁舎に入ってセラリアがいる執務室へとやってくる。


「あら、いらっしゃい。珍しいわね。ミコスがルルアやリュシと一緒なんて」

「道でばったり会ってね。職場的には会うことはないから、ミコスちゃんもびっくりしたよ。と、そこはいいとして、これが大陸間交流同盟向けのカタログ」

「ああ、頼んでおいたのが出来たのね。あとで確認して、修正を上げるわ」

「うん。よろしく。で、二人だけど……」

「私たちの方は、ギアダナ王国王都で保護され治療している人たちの報告書と……」

「北の町で助けた人質になった亜人たちの経過報告です」

「そっちもあったわね。わかったわ。それも確認しておくわ。それで、ルルア、助けた人たちに緊急な案件とかはあるかしら?」

「いえ、今のところは経過を見るぐらいです。何かあれば報告書ではなく、即座に連絡を取っていますよ」

「そうね。とはいえ……」


セラリアはルルアからもらった報告書をパラパラとめくり確認しながら……。


「そっちから患者の状態は連絡は受けてはいたけど、詳細を見ても好転というと変だけど、軽症ってのはないわね……」


セラリアの言葉は現実逃避というわけではなく、ひどい目にあった人たちが少しでも少ないのがいいと願っているんだよね。


「……はい。勘違いならよかったのですが、残念ながら全部事実であり、重傷者です。とはいえ、息がある者は、すべて治療を施していますので、命に別状はありません。心配なのは……」

「心の問題です。私のように持ち直してくれれば良いのですが、エノラ様を救出したときはどうだったのでしょうか?」


そうリュシが言って視線がミコスちゃんに集まる。


「え? あの時はルルアもいたよね?」

「いましたが、治療を施した後はハイレ教会の方が引き取っていきましたから」

「ああ~、確かに」


あれって教会本部のおひざ元で行われていたし、そのまま邪教の連中をしょっ引けばそのまま教会で治療するのが当然よね。

まあ、やられた本人たちは遠慮したいだろうけど……。

それに、他国のことだし、頼まれたってわけでもないから、勝手に患者を持っていくわけにはいかないよね~。


「ま、心のケアに関しては簡単なことではないというのは、素人の私でもわかるわ。じっくり向き合ってちょうだい」

「はい。わかりました。とはいえ、以前リュシの時に利用した精神安定の腕輪がありますので、多少はマシかと」


今度はその発言でリュシに視線が集まる。

そういえば、物凄くひどい目にあっていたから、自殺防止で色々やっていたんだよね。

腕輪はその防止の一つで、リュシも身に付けていた。


「あ~、あれは確かに影響というか、精神は安定すると思います」

「あ、影響はあるんだ」

「はい。まあ、当初はまあ色々頭の中ぐちゃぐちゃでしたけど、それでも腕輪があるおかげかは知りませんが、前向きになるような感じはしました。というかほかにはカウンセリングとかしかなかったですし」

「「「……」」」


まあ、精神を安定させる方法なんて簡単に思いつかないモノね。


「とはいえ、私にはユキ様が寄り添ってくれたこともありますし、そこら辺も大きいと思いますよ~」

「「「ああ」」」


その言葉には頷くしかない。

リュシの治療にはユキ先生が最初から関わっていて、精神状態も含めて良いサンプルとか悪いことをいいつつ、病室に毎日通っていたもんね。

仕事も病室でやるとか無茶もしてた。


と、そんなことを話していると、後ろの扉がノックされるのが聞こえてきて、私たちはそろそろ出ようかと思うのであった。



ミコスの最大の悩みは上司の子供産め攻撃。

どこの小姑だよと思うが、国の関係も考えるとかなり重要になります。

まあ、順番だし子供は授かりものですから難しいんですけどね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ