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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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第1178堀:今回の協力者とチーム発表

今回の協力者とチーム発表



Side:ユキ



「あら、こんな面白そうなことをよく考えたじゃない。リアルバトルロワイヤルとか」


そう言ってほほ笑むのは、駄目駄女神のルナ。

今回のイベントの『協力者』でもある。

というか、ちゃんと参加させないとろくでもない横やりを入れられるのは目に見えているからな。

俺はキチンと学習しているから、こうして一緒に盛り上げているわけだ。


「魔術があるからこそできることだな。ってことで、最大の功労者であるザーギスに感謝だ」

「まさか、私の研究がまずこういう遊戯に使われることになるとは流石に思いもしませんでしたけどね」

「そうよねー。まさかシールドエネルギーシステムなんてものを作るとか驚きだわー。ご褒美に加護あげましょうか?」

「いりません。女神の加護を得て発明したら、それって女神様の入れ知恵みたいなモノじゃないですか。そんなの死んでも嫌ですね」


ルナが素直に褒めて、ご褒美あげると言い出すほどの成果なのだが、ザーギスは研究者の意地でその『ご褒美』は拒絶。

まあ、当然だ。加護なんか受けたら自身の才能ではなく女神に与えられたものになるんだ。

そんなこと研究者として受け入れるわけにはいかない。


「ほんと、研究者って頑固よね。ま、いいわ。それで話を戻すけど、魔力でシールドエネルギーシステムとかびっくりよ」

「別に驚くようなことでもありませんが。元々魔力で対衝撃魔力の障壁を展開するのはあたりまえの技術ですからね。それを外部化して魔力を供給するシステムさえできれば、障壁展開が苦手な兵士も一定の防御力を得られると思っただけです」


ザーギスの言う通り、今回の発明は魔力や技能が低い者でも防御を一定以上保てるようにと考えた結果だ。

魔力をタンクに貯蔵して、それを利用して障壁を展開する装置だ。

基本構造としては他の魔道具にも見られる特に珍しいものではないが、エネルギー残量が視覚化しているのがいいところだ。


「で、今回はそのエネルギーがゼロになったら転送魔術が発動して脱落ってことにしている」

「まあ、表向きゼロになってもバックアップのタンクがあるので、その状態で理論上艦砲射撃を一斉射受けても完全に防げるので基本的には問題はありません。でも、さらに今回はルナ様がフォローしてくれるのでしょう?」

「ええ。流石にこんな面白いイベントに参加できないとかかわいそうだし、妊娠組の安全は私が責任をもってあげるわよ」


そう、今回はルナが極めて上機嫌なおかげで妊娠組も安心して楽しめるようになっている。

まあそれでも、万が一に備えて病院のベッドで本体は待機になるけどな。

というわけで、この魔力がある世界だからこそ可能なバトルロワイヤルゲームとなったわけだ。


「被弾するとエネルギーが消費されてゼロになると転送ね。うん、まさにこの世界だからって感じね。そしてMAPはダンジョンマスターのスキルである『そこ掘れワンワン』で自由に作れるものね」


ルナの言う通り、今回のイベントは俺だからできたことだろう。

色々応用が利きそうだから、しっかり記録も取る予定でもある。


「それでチーム分けはどうなったの? 今回はスキルと魔力封印だからある意味平等でしょ、みんなはどんなメンバーが組んだのか楽しみよね」

「ああ、スキルと魔力は封印しないと、あっという間に終わりそうだからな。で、チームの詳細はこれだ」


別に隠す必要もないというか、皆にも配る予定なので、今回エントリーしたチームメンバー表を見せる。

内容は以下の通り。


チーム1:セラリア、ローエル、クアル


チーム2:エリス、ミリー、ラッツ


チーム3:アスリン、フィーリア、ヴィリア


チーム4:ラビリス、シェーラ、ドレッサ


チーム5:ヒイロ、ジェシカ、スタシア


チーム6:クリーナ、サマンサ、サーサリ


チーム7:コメット、エージル、リエル


チーム8:デリーユ、リーア、キルエ


チーム9:カグラ、ミコス、エノラ


チーム10:スティーブ、ジョン、ミノちゃん


チーム11:トーリ、カヤ、カーヤ


チーム12:ユーピア、ショーウ、ルルア


チーム13:リリーシュ、ハイレン、霧華 

チーム13別動隊:オレリア、ヤユイ、ホービス


チーム14:ユキ、ザーギス


チーム15:タイゾウ、タイキ


チーム16:ヒフィー、ノノア、ビッツ


チーム17:フィオラ、ナイルア、ワズフィ


総勢52名


「うわー、ものすごく面白いことになりそうねー。いつもの安定した組み合わせもあれば珍しい組み合わせもあるわね」

「まあな。交流会だからここぞとばかり冒険するメンバーもいるし、勝ちを狙っているメンバーもいる」

「それで、なんであんたまで参加しているのよ。きっと真っ先に狙われるわよ?」

「そりゃそうだが、こういうのはそもそも敵に見つからずに動くものだからな。そうそう狙われたりするつもりはないさ」

「ええ。そんなことをすればほかのメンバーにばれますからね。そもそも、こんな面白いイベントにあのゲームをプレイしている私たちが参加しないとかありえませんから」

「ああ、ちなみにルナも当日のこの試合さえ終われば、後日の自由プレイには参加していいからな」

「うんうん。よくわかってるじゃない。なら、今回当日の舞台管理はこの私がしっかりとしてあげようじゃない」

「頼む。お前がやるなら不正を疑われないからな」


そう、俺たちがプレイヤーとして参加するのは、そういうことを避けるためでもある。

誰かに肩入れしたと思われると今後の関係にヒビがはいるからな。

だからこそルナに審判と当日の舞台管理を任せることでこのゲームは平等だと知らしめることができる。

なにせ、ルナは俺だからといってこういう時には手加減とか手心を加えるなんてことがないのはみんなが良く知っているからだ。


「それで、今頃みんなはどこに展開するかで悩んでいるわけね」

「ああ、そうだろうな」

「事前に地図は渡しましたからね。ちょっと残念なのは『飛行機からの降下』ではないことでしょうか。転移を使用することになっています」

「まぁ、流石に飛行機は飛ばせないものね。でも、同時に転移するからどこを選ぼうと到着ラグはないわね。そういう意味では平等ね」


そう、ルナが言うように、本来ゲームならば上空から降下して目的地地点に行くのだ。

飛行機のルートによっては時間が掛かる、またはそのポイントへの到達をあきらめて違う場所にする必要がある。

だが、今回の交流会では好きなMAPに出現できるようにしている。

とはいえ、時間制限で活動できるMAPそのものが狭くなっているので、そこまで極端な場所にいくことはないだろう。


「でも、ローエルはいいとして、ユーピアとショーウは結構新参者だけどいいの?」

「ま、あえて断る理由もないからな。こうして仲良くなっていますってアピールにもなるだろう」

「そう。あんたがいいなら私も別にとやかく言わないわ。それと、これの前に参加のためのポイント集めがあるんでしょう? そこで脱落するチームが出てくるかしら?」

「それはないな。というか、別にポイントが足りなくても参加できるからな」

「ペナルティとしてシールドエネルギーが3割ぐらいしかない状態になりますけどね」

「なるほど。まあ、そのペナルティを背負う覚悟があるかどうかって話になるわけか」

「別に俺とザーギスみたいに2人編成なら何も心配しなくていいけどな」

「代わりに一人少ないんですけどね」

「それはそれでこのバトルロイヤルではものすごい不利だと思うけど、まあゲームをやりこんでいるあんたたち相手ならちょうどいいハンデでしょう。タイゾウとタイキもね」


ルナは俺たちが2人編成であることには特に文句が無いようだ。

まあ、それも狙っているんだけどな。

最初は俺、タイゾウさん、タイキ君って編成予定だったけど、それは流石にブーイングが出そうだったのでやめておいた。

まあ、そのメンバーでも結局は運も絡んでくるからどうなるかはわからないけどな。


「さて、あんたの要請は分かったし、そろそろ私は別れた方が周りもうるさくないでしょう」

「そうだな。ゲーム管理人とあまり長々と話し合いしているとか不正を疑われるからな」

「ですね。あとは、作戦タイムと行きましょう」

「ええ。精々私を楽しませなさい。というか、私はあんたたちがチートとかルール違反とかまではいわないけど、それでもこのゲームを熟知している男連中の参戦で、ほかのメンバーがどう動くか楽しみなのよね」

「ああ、嫁さんたちや友人たちがどう動くか楽しみだな」


そんなことを言いながらスーッとルナは姿を消す。

おそらくMAPの視察にでも行ったんだろう。

そのついでにどこにどの銃器を置くとかそういうのを考えているんだろうな。

さて、そこはいいとして、俺たちは俺たちで作戦会議だ。


「で、ユキ。私たちはポイント稼ぎはしなくていいですが、どう動くつもりですか? わざとポイントを盛大に稼いでシールドエネルギーの上限を高めますか?」

「流石にそれをするとブーイングだから無しだな」


そう、ポイントを集めて上限を上げることができる。

とはいえ、それはあくまで嫁さんたちやオレリアたちへのボーナスとして加えたモノであり、俺たちがそんなことをしたら意味がない。


「となると、やはりオーソドックスにMAPを見ての作戦会議ですか」

「だな。とりあえず。お茶飲むか。ザーギスはコーヒーだったか?」

「いえ。普段からお茶も飲みますよ。一緒でいいです。手間でしょう」

「まあな」


そんなことを話しながらお茶を二杯用意して地図を眺める。


「別に悩むほどのことでもないけどな。東西南北、そして中央どこにもそれなりの家屋が立ち並んでいるからな」

「まあ、武器の調達はそのいずれかの街でして、どこかの森とかで様子見っていうのが正道でしょうね。ゲームとは違って、どの敵を倒したかっていうのまでは出ないですから」

「だよなー。アナウンスはあくまでチームが脱落したかどうかだけだからな。人数が減っているチームが率先的に狙われるってことはないだろう」


普通のあのゲームでならまずないのだが、今回は全員が全員を知っていて、チーム内容も知っているのだ。

個人名で誰がやられたと報告させるとそのままそのチームの戦力が知れてしまうわけだ。

例えば俺のチームで俺が脱落したりすると、チームに残るのはザーギスだけとなるから、フォローする仲間もいないザーギスを先に片付けたほうがいいと判断できるわけだ。

まあ、それを利用して敵をおびき寄せることもできないこともないが、かなりリスクが高い。

そんなリスクを背負うことはないからな。


「そうなると、やはり先ずは街の方に武器や道具の回収に向かいますか?」

「そこが問題だよな。街に道具を取りに行く連中がどれだけいるかってことになる。下手すると初っ端からその町で戦う羽目になる。それは避けたいな」


いきなり序盤で削り合いは避けたい。

だが、ザーギスの言う通り武器や道具の回収をするには街が一番効率がいい。


「チームは18。人数は52名。確率はまあそれなりでしょうね。では、町ではないですが家屋が多少並んでいるところを狙いますか?」

「初回はそれでいいか。街に行くのは第二戦目ぐらいで。三戦目は周りの動きがわかってくるからそれを見てだな」

「ま、妥当ですね。それで、ユキが警戒しているチームは?」

「そうだなー。今だと何とも言えないが、まずはタイゾウさんとタイキ君のチーム15。チーム7の研究者コンビだな。リエルの配置がよくわからないが。あとはスティーブのチーム10。そして勝負勘があるセラリアのチーム1、デリーユのチーム8かな」

「ふむふむ。じゃ、そのチームはできるだけ排除できるときに排除しましょう」

「いや、それは誰が相手でも同じだしな。まあ、警戒はしておこう」


さてさて、みんなはどういう作戦を立てているのか。



さあ、どのチームが勝つでしょうか!

みんな当ててみましょう!


とりあえず総合優勝はむずかしいので、バトルロワイヤルの優勝チームから。

チームナンバーでコメントください。


ちなみに結果はまだ考えてません。

その場のノリでやっていきますので、状況を見たいチームがありましたらコメントで教えてね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大穴狙いではチーム13ですかね。霧華が堅実に任務を果たしているだけなら越えられない壁があるけど、そこに駄女神パワーが炸裂してユキがハイレンを参加さえたことを反省して終わる。
[一言] 推しという意味でチーム11に頑張って欲しいですねー٩( 'ω' )و
[一言] 優勝予想・チーム3 状況みたいチーム 9.11.17 (枠足りそうなら、10、16)
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