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リングナイツ~転生せしジパングでの戦国ロボット奇譚~  作者: 鬼京雅
インペラトル総帥・武杉ケンゲンとの決戦編
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仲間との一撃

「まだ、武器はある!」

 全武装を失う雪牙は倒れるナルを蹴り上げ、バズーカモードにさせた。

 そして泉に炎射刃を渡されてからケンゲンを追い、大空に舞い上がり追跡する。

「会桑よ! スピード勝負だ! この高速戦闘で先に一撃を入れた者が勝ちだ!」

 ケンゲンは高速で縦横無尽に空を移動しつつ、ドラゴンソードに最後のオーラを込める。

 蒼と赤の光が空を切り裂くように疾走する。

 ナルの大砲は高速移動するケンゲンを数度捉えているが激しい風圧で銃身が定まらず、このまま撃っても直撃させる事は出来ない。

(くそっ! 奴を倒せるオーラはもうあるのに、風の制御にオーラを回したらケンゲンを倒す力が……)

 歯を食いしばりケンゲンを追跡する雪牙は早くケンゲンを仕留めなければ、必殺の一撃を生み出す力が溜まってしまうと焦る。しかし、ナルキャノンに注入するシエルリングのパワーを落とせば、ケンゲンを倒すエネルギーは無くなってしまう。

 自分の属性である風というものに、雪牙は苦しめられる。すると、目の前に甘い色香が流れ、金髪の少女がナルキャノンの銃口に取り付いた。

「ヤヨイ!? どういうつもりだ?」

 この土壇場で雪牙の行動を邪魔するヤヨイに理解出来ない。

「私が銃身を固定するわ。私ごとケンゲンを撃ちなさい!」

 目の前に現れたヤヨイは私ごと撃てと叫んだ。ナルキャノンはシエルリングのパワーで増幅させている為、簡単にヤヨイごとケンゲンを消滅させるであろう。

(……)

 考えている時間は無い。

 数秒後にはケンゲンの剣には凶悪なオーラが完成されるのである。

 ふっ……と微笑む雪牙は言う。

「あぁ、撃たしてもらうぜ。この俺と一緒にケンゲンをな」

 銃身を抑える雪牙は背中に暖かさを感じ、ヤヨイを自分の隣に誘導しトリガーに指をかけさせる。ヤヨイはナルキャノンをいつの間にか左右で支える二人の少女を見た。

「貴女達!」

 再起不能のはずのレーコ、泉が銃身を固定している。

 これで、風による銃身のブレは解消された。

「くらえケンゲン! これが絆の力だあーーーっ!」

 自然の七属性全てを含む極大のオーラキャノンが放たれ、ケンゲンは絶句する。

「あの二人は再起不能のはず!? どこからそんな力が……何処からそんな力が生まれるんだーーっ!」

 ナルキャノンとケンゲンの必殺の一撃が激突する。

 ズボオオオオオオオッ――という大爆発が起きた。

 すでにユナイトファングとインペラトルの兵は戦闘を止め、この二人の戦いの行方を見つめている。

 この戦いの終幕は、もうすぐであった。

 シュウウ……と爆風が過ぎ行く空間に残る二人は地上に降り立つ。

『……』

 双方共に余力は無い。

 両者は刃を構え相手に向かって動いている。

 ふと、雪牙を見つめるケンゲンの瞳に、多くの人間が映った。

 そこにはいないはずの人間達がはっきりと見えた。

 それはこの少年を信頼する仲間達だった――。

(こやつの背後には多くの人が、信頼する仲間がいる……余の、負けだ――)

 そして、最後の勝利者となる少年は叫ぶ。

「信長より激烈で、秀吉より華美で、家康より狡猾である会桑雪牙に敵はいない!」

 そして雪牙の一撃が決まり、インペラトル総帥・武杉ケンゲンの野望は自らが欲したジパングの地にて潰えた。戦いの痛みを癒すような暖かな風が流れ、ユナイトファングはインペラトルに勝利したのである。




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