終幕~ロアーシ大陸へ
ユナイトセントラル中央広場。
そこに雪牙はユナイトファングの紺色の制服を着て立っていた。
冥地功周との戦いで傷を負ったレーコをキョウト支部に置いて雪牙はインペラトルが支配するロアーシ大陸へ単独で行く事になった。インペラトルの海底基地コサックテキーラは敵の工作に合い爆破解体され、新しい物証などは確認できなかったのである。
キョウト支部の立て直しと、インペラトルの魔都となる東地区のトウキョウからの攻撃に備えキョウト支部はセントラルの支援を受けつつ今は大々的に動く事が出来ない。この雪牙の任務は威力偵察も兼ねているが、雪牙にはそのつもりは無く、一人でもロアーシのインペラトルを潰そうとしていた。アクビをする猫神から整備されたサツマなどが入るリングを受け取り空戦への対応をし、セントラルの支部長・琴乃やスタッフが多く集まった。
「会桑大尉。お一人で行くのは辛いでしょうが、これも外異の任務です。よろしくお願いします」
「気にするな。お前はユナイトの総司令らしく振る舞えばいい。もう冥地家の支援は無い以上、自分を持たないと家とジパングの民衆から潰されるぞ」
「はい、心を鬼にしてジパングとニホンの平和に務めましょう。では外異特務隊会桑雪牙大尉。トウキョウ調査の認を任せます。ユナイトファング!」
「ユナイトファング!」
バッ! と敬礼した雪牙はその場の全員と顔を合わせ、瞳を閉じる。
(……)
インペラトルの人間であったヤヨイがこのキョウトでユナイト全体の目をトウキョウから離していた為にトウキョウに潜むインペラトルは大々的に動き出していた。しかし、ユナイトはトウキョウとの戦争を行いながら雪牙を単独でロアーシに向かわせる事により奇襲に出ようとしている。
雪牙は再度あの極寒の地に戻る事を覚悟した。
これは自分で巻いた種でもある以上、絶対に負けられない戦いである。
「外異特務隊会桑雪牙大尉。出撃する!」
ヤヨイを倒し、その裏にいる武杉ケンゲンの野望を砕く為に小型の潜水艇で白銀が舞うロアーシ大陸へ向かって旅立った。




