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千文字以内で書いてみた。

作者: 森林


 自機の前を飛ぶ敵マークを付けた機体を睨みながら老人はトリガーを引く。その機体に備え付けられた機銃から炸裂音と共に銃弾が走り、相手へと吸い込まれてゆく。

 相手機の爆発を見る間もなく男が機体を旋回させると、上から機体の後をなぞるように銃弾が降り注ぐ。右へ、左へ、宙返りに急上昇、そしてまた旋回。老人の機体はなんとか相手の攻撃を避けきり相手と交差する。もちろんその際に双方撃ち合っているが、損傷と言うには至らない。


「ふむ」


 一言つぶやくと、老人は右手でなにかのスイッチを二つ、押す。途端、ガヴォンという音がし明らかに機体から出る音が大きくなる。


 相手が機首をこちらを追撃しようと機首を傾けたのを確認した瞬間、老人はレバーを倒す。キュインという音を置き去りにし機体は急降下。低空からこちらを狙おうとしていた敵機に機銃を撃ち込むとペダルを踏み込み加速、同時にレバーを引き急上昇する。その加速によるGで苦しむはずである老人はしかし、涼しい顔で操縦を続け、さらに二機を撃墜する。

 と、アラームがなり無機質な声が機内に響く。


《まもなく三時間となります、ログアウトの準備をお願い致します》


「準備もなにも無いじゃろうに」


 思ったことを口に出しつつ機内のボタンを押し、メニュー画面を開いて右下に浮かぶボタンを押す。

 一瞬の暗転の後に目を開けると、ほぼ同時にプシュゥと音がして自分の入っていたカプセルが開く。


「じいちゃん早く変わってよ!もう六時半だよ!」

「まぁ待て、ソフトと個人データを入れ変えんといかんのじゃろう?」

「そうだった、ああ早くしないと始まっちゃうのに・・・」


 孫が今日の七時からなんとかオンラインというゲームが正式サービス開始なのだと言っていた事を思い出す。事前に情報を調べ上げ、準備は万端だと張り切っている。


(昔は子供といえば外で遊ぶものだったらしいしわし等でさえ友達の家に遊びに行ったものだったが・・・時代は変わるんじゃのう・・・)


 朝の三時半から制限の三時間ずっとやっていた自分が言えることでは無いかと苦笑する。


 VRシステムが開発されて十数年、とある家でのひとコマ。


 


 なんか・・・すいません、申し訳ないです。

 読んでいただいた全ての方に感謝とお礼を。感想、ご意見お待ちしております。

 

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