【2話】 日常は平和で。
あの子のために生きるから。
それ以外なんていらないから。
でも開けてみた箱の中身は、
とても楽しくて、もとには戻れそうもない。
気が付いたらもう5月で、まぁふつうーーに毎日が過ぎて行った。
今は幸が家にいることも当たり前の日常で、
親には内緒だけど2人暮らしをしている。そんなようなものだった。
(最初のころは・・)
最初のころは、幸のこと、前みたいな感情で見てしまうことが怖くて仕方なかったけど
実際2か月くらいたつと、友達みたいな、家族みたいな、そんな思いが芽生えて、恋愛感情はあまり感じられなかった。
・・というのは少し嘘かもしれない。
正直まだ恋愛感情は消えてはいなかった。
幸のこと、好きで好きで仕方なかった。
ただ、幸が私以外の人とかかわらないから、(いや、関わってないのかどうかは知らないけど、他人の前で笑ったり、他人の話をしてこないから)多分嫉妬とか、しないだけで。だからこの気持ちを「友情」や「家族」として錯覚できるんだと思う。
とにかく、私は幸と、普通に接することができてる。
私は、幸のために学校終わりにバイトに行って、家に帰って夕食を作って、
日中幸が散らかしたゴ部屋を片付けたりして、それはもう家政婦のような生活を送っていた。(家の主なのに)
幸は、・・昼間は私が学校にいるから詳しくはわからないけど、多分テレビ見たり、散歩に出て猫と遊んだり、仕事探しにコンビニ行って、ジャンプを読んで帰ってきたり、仕事探しにパソコンをつけてネトゲやったり、そんな毎日なんだろうな。(少しは働いてほしい・・)
そんなある日だった、
「じゃあ、青木さんこっちおいでよ」
「え、いいの?」
1年最初のイベント、学年遠足に行くことになった。
実はあまりクラスになじめてなかった私は、グループ決めのときも、特に「誰と一緒がいい」というのはなくて、困っていた。
「うん。青木さん1人ならこっちおいでよ、あいてるから
最後までほかが決まるの待つの面倒でしょ?」
同じクラスの女の子が話しかけてくれた
多分名前は中川紗雪・・さんだったと思う
「楽しみだけどめんどくさくない?わざわざ新聞描くの。」
「そうだね・・あ、でも私絵描くの得意だよ。」
「そうなんだ。じゃあイラスト頼んだ!」
彼女はとても明るくて、元気で、
私は彼女のおかげでクラスの人とも打ち解けることができた。
・・・遠足、楽しみだな。
主人公の名字を考えてなかったり・・・
いや、というか全然設定ができてない^p^
付け足すと、別に主人公は友達を作る気がないわけではなくて、
幸との生活のために部活や委員会に入ってなかったので、あまり人とかかわってなかっただけです。
感想・指摘いただけるとありがたいです。
高校って学年遠足とかあるのだろうか・・・。