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第五話 寮での出会い、広すぎる学園

今回もいつもより長めです

寮は学園と10キロ程離れた所にあった


外装・内装共に綺麗でとにかく広く大きかった


(寮というよりホテルだろ・・・)


「じゃあ後は、受付で自分の名前を言って部屋のカードキーをもらって来い」


「受付まであるのか!?」


驚いた、これは想像以上にすごい学園だぞ


一が言ったとおり受付の人に名前を言うとカードキーをくれた


「150号室か、一番奥だな」


それを一に渡し、案内してもらう


150号室っていったい何部屋あるんだ?


「なあ、どんだけ広いんだこの寮」


見た目ですごく広いということは分かるが・・・


「地下1~7階の8階建てで、地下が食堂、1・2階に1年、3・4階に2年、5・6階に3年、7階に先生達となっている。1階に50部屋づつあるからここの食堂は50部屋分の広さだ」


!!!


ここにも食堂が在るのか!しかも1階50部屋って・・・


「広すぎないか?」


「まあそれがこの学園の特徴だし・・・」


初めて知った・・・この学園広いのが特徴なの!?


「あと、1部屋に2人の共同生活だから刀也にもパートナーがいるぞ」


「部屋も広いのか?」


「まあそれなりに・・・」


本当にすごいなこの学園


そんなことを話しているうちに自分の部屋に着いた


150号室


本当に一番奥だな


廊下だけで5キロはあったぞ


「カードキーをドアに取り付いているパネルにかざすと開錠するから、じゃあ俺の仕事はここまでだから」


「ああ、ありがとう」


そうお礼を言うと一は自室へと帰っていった


「さて」


俺の部屋は?そして部屋のパートナーはどんな人だ?


そんなことを思いながら部屋に入る


その第一感想は


「広っ!!!」


それしか言葉に出来なかった


目の前に広がる光景は学生寮とは思えない物だった


靴を脱ぎ部屋の中に入る


「えっと、貴方が部屋のパートナーの方ですか?僕は九上院くじょういん 誠人まさとです」


そう言って出迎えてくれたのは小柄な少年だった


「俺は神崎 刀也、よろしく」


「はい、こちらこそよろしくお願いします。えーっと、神崎さん」


と敬語を使い話しかけてくる誠人君


「俺のことは何とでも呼んでくれていいよ。君の事は誠人でいい?」


そう問いかけると


「はいっ」


と元気よく答えてくれた


「あと同い年なんだから敬語じゃなくていいよ」


そう言うと少し困った顔をして


「敬語に慣れてしまっていて・・・でも、出来る限り努力します・・・」


との事だった


その様子を見て軽く笑ってしまう


「笑わないでくださいよ~神崎さん」


「ごめんごめん」


とりあえず謝る


「そういえば神崎さん、クラスは何ですか?」


「Cクラス、誠人は?」


「僕はAです」


誠人って意外とすごい奴だったんだ


人は見かけによらないな


「何か失礼なこと考えてません?」


(!?)


首をフルフルと振る俺


「まあいいですけど・・・じゃあ神崎さんから部屋を決めてください」


「個室があるの?」


共同生活って普通個室は無いだろ


「はい、一人一部屋です」


「すごいな」


学生寮だよな?


「2LDKでベランダ・お風呂も付いていますよ」


「・・・」


最早言葉に出来ない・・・


「それで右と左どっちの部屋がいいですか?」


「どっちでもいいよ」


「でも担当の人に『クラスが下の人には優しくしろ』と言われたので先に選んで貰おうかと・・・」


ん?クラスは関係ないんじゃなかったか?


「俺の担当の人はクラスなんて関係無いって言ってたけど?」


「えっ、そうなんですか?じゃあどうしましょう?」


そう言って悩みだす誠人


「俺達は対等の関係って事でいいんじゃないか?」


実際俺はそう思っているし


「そうですね、そうしましょう。・・・でも部屋はどっちにします?」


「どう違うんだ?」


それが分からないと決められない


「特に大きな差は無いと思います」


「じゃあ尚更どっちでもいいよ」


「じゃあ僕は右、神崎さんは左の部屋ということで」


「ああ、構わない」


という事で俺は左の部屋となった


部屋の中も勿論広く2部屋を1つにした位の大きさだった


『シフト』で家の家具を全部移しても余裕で平気な広さだった






家具の配置を終え、風呂とキッチンを見ていたら誠人が声をかけてきた


「夕食は何時頃にしますか?」


夕食か・・・そういえば少しお腹が減ったな


「ここの食堂も見てみたいし、今から行くかな」


「それじゃあ先に食堂へ行っていて下さい、僕ももう少ししたら行くんで」


「分かった、待ってるよ」


そう言って部屋を出る


(食堂は地下だったよな)


エレベーターも階段も中央にあるので、長い廊下を歩き中央へと向かう


中央に着き、階段を下りる


食堂へと向かうためエレベーターの前を通ったその時だった


「きゃっ」


「うわっ」


誰かがエレベーターから飛び出してきてぶつかってしまった


「ごめん、大丈夫?」


起き上がりながら手を差し伸べようとした俺の目には


長い金髪の女性の顔がエレベーターのドアに挟まれているという何ともシュールな光景が飛び込んできた

お読み頂きありがとうございました

何とか新ヒロインを入れました

今回は説明が長めになってしまいましたが

次回は大丈夫だと思います


誤字等があるかもしれませんがご了承下さい

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