第十話 僕と先輩
よろしくお願いします
先輩と一緒に職員室へと走る
周りには生徒が殆んど居ない
たぶんギリギリ間に合うだろう
職員室に着く
ギリギリの為、生徒は一人もいない
ドアを開ける
「また遅刻するのかと思ったよ」
すると斉賀先生がドアの前に立ち、皮肉を言ってくる
邪魔で中に入れない
「それで、パートナーは誰だ?」
「はい、リリィ先輩です」
そう言ってリリィ先輩と一緒に職員室の中に入る
その瞬間、職員室全体が静まり返った
「・・・よろしくお願いします」
と先輩
「んっ、ああ・・・」
「ん?どうしたんですか先生」
先生が少しボーっとしていたというか、呆気に取られていたみたいな表情をしていた
「いや別になんでもない、登録はして置くからもう帰っていいぞ。10時半からトーナメント表を1階の大掲示板に貼り出すから、それで自分の試合の番を確認をしろ!試合開始は11時からだ、それまで待機」
「「はい分かりました(・・・はい)」」
参加登録が済んだので職員室を後にする俺と先輩
そして
「本当にありがとうございました」
先輩に改めて御礼を言う
「・・・構わない、でもそろそろ・・・・・」
ん?
声が小さくて聞き取れなかった
「ごめんなさい、聞き取れませんでした」
「・・・手を・・・そろそろ」
手?
(!?)
「ごっ、ごめんなさい!!つい夢中で・・・」
(今までずっと手を繋いでいたのか・・・気がつかなかった)
怒ったかな?
「・・・別に、構わない」
(ふぅ、良かった)
「・・・それで、11時までどうするの?」
と聞いてくる先輩
その辺の予定は全く決めていなかった
「どうしましょう?」
「・・・」
「・・・」
二人で黙ってしまう
「とりあえず屋上にでも行きますか?」
何で屋上なのか自分でも分からなかったが、それしか思い浮かばなかった
それに先輩はコクと頷き、俺と先輩は屋上へと向かった
その頃、職員室では・・・
「まさか‘あの’アストリア‘も’出場するとは・・・」
「今回のパーティーは凄い事になりますね」
「Sクラスが2人出場か・・・」
そんな会話が繰り広げられていた
お読み頂きありがとうございました
今回はどうでしたか?
次話は1回戦に入れるかどうかのところだと思います
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