第九話 パートナー・・・どうしよう・・・
アクセスしてくれてありがとう
食事を終えた俺と誠人は一旦自室へと戻り学園へと向かった
学園まではかなり遠い
その為、授業開始約一時間前の7時40分に寮を出た
学園への移動手段は徒歩か空を飛ぶかの2つだ
空を飛べればすぐに学園へと着く事が可能だが、俺達はまだ飛行の為の魔法を使えない
その為、徒歩で学園へと向かうしかないのだ
(飛行の魔法覚えないとな・・・)
そう思いながら登校するのだった
まあ、誠人と喋りながら登校したため退屈はしなかったが・・・
学園へと着いて誠人と別れCクラスへと向かう
ドアを開け教室へと入ると
「おっはよ~」
と元気な声をかけられる
「おはよう、風間さん。朝から元気だね」
「うん、私いつも元気だよ~」
そんな朝の挨拶を交わし自分の席に着く
「おっす、刀也」
「おはよ、一」
一とも挨拶を交わす
「一、何で昨日歓迎パーティーの事話してくれなかったんだよ」
「明日のお楽しみって言ったろ?あと俺、お前と組めないから」
「えっ」
明日のお楽しみで話さなかったのは分かった
でも、俺と組めない?
「俺、他の奴と出るから。適当に他当たってくれ」
「ちょっ、え・・・酷くないデスカ?」
出られないなら尚更、昨日説明していて欲しかった
「まあ・・・頑張れ」
「頑張れって・・・」
どうする・・・俺
(とりあえず他の先輩に頼んでみるか)
そう思い席を立とうとした瞬間
「全員、席に着け」
斉賀先生がやって来た
最悪なタイミング
本当にどうしよう?
「今日も新入生歓迎パーティーで授業は無しだ、新入生は9時半までにパートナーを連れて職員室に参加登録をしに来るように」
9時半、あと約45分だ
それまでにパートナーを見つけなきゃいけないのか
「歓迎パーティーの内容は聞いていると思うが、もう一度簡単に説明する。今年の入学者は200人弱だ。その為4グループに分けて試合を行う事になると思われる・・・」
(何でこんな時に限って話が長いんだよ!!)
先生の話が終わったのは9時丁度だった
話が終わると一斉に教室から出て行く生徒達
(早くパートナー見つけないと)
「一緒に組んでくれませんか?」
とりあえず、教室から出て行こうとする先輩一人に声をかける
「御免、俺もう組んでる奴いるから」
即効断られた
他にも何人か聞いてみたが皆ほとんど同じ回答だった
俺は校舎をうろついていた
ただ今、9時19分
「マジでヤバイな・・・」
「・・・」
パートナーが見つかる気配無し
「はぁ~~~~~~~~~」
「・・・?」
つい深いため息をついてしまう
「残り10分だ・・・どうすればいいんだ~~~」
「・・・・・」
もう時間がない
「誰かいないのか~~~」
クイクイ
そう叫んだ時、誰かに服の裾を軽く引っ張られた
「ん?」
振り向くとそこには・・・リリィ先輩がいた
「リリィ先輩!?」
「・・・私さっきからずっと居た」
気がつかなかった・・・
「・・・それでどうしたの?」
と聞いてくる先輩
(もう先輩しかいない!!)
「先輩、僕のパートナーになって下さい!!お願いします!!もう先輩しかいないんです!!」
必死で頼む
(これで断られたらどうすればいいんだろう・・・)
「・・・構わない」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
そう言って先輩の手を握る
「じゃあ早速、参加登録しに行きましょう」
俺は先輩の手を取りながら職員室へと向かった
俺はこの時、先輩が顔を少しだけ赤くしているのに気がつかなかった
お読み頂きありがとうございました
いきなりですが、ヒロイン視点の話を入れてもいいかなと思ったんですが・・・
入れたほうがいいですか?必要ないですか?
どうなんでしょう?
まあ、それはいいとして俺の春休みがもうすぐ終わってしまいます・・・
短い春休みでした・・・
僕、まだ学校通ってるんで・・・
その為、4月6日ぐらいから更新が遅れることになるかもしれません
(期待してくれている方もそう多くはないと思いますが・・・)
でも、少ないファンの為に一応ご報告しておきます
今回のあとがき長くなってしまい申し訳ありません
ご感想、評価待ってます