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誘拐と泥愛【1】

初めてのしっかりとした小説を書いたので、ドラえもんのような温かい目で見守っていただけると幸いです。

どろどろ恋愛な百合なので、地雷の方は見ないことをおすすめします。

物語の進行はぐっちゃぐちゃなんでそこんとこよろしくお願いします。

挿絵はないのでキャラクターデザインはお好きに創造してもらって構いません。

それでは、宜しくお願い致します。

 


私は、ただの女子高生。名前は黒根 愛。

小学生くらいの女の子が大好きなの。

純粋で、天然で、社会知らず。守ってあげたい。

怖くて、悲しくて、恐ろしくて、惨い社会から、厚い殻で、守ってあげたい。

一生社会から隔離して、一生私のそばで、ずっとずっと。

クラスの子たちにこのことを話したら、みんな私と関わってくれなくなっちゃった。

ほらね、出た。社会のこういうところ。

こういうことやものから、純粋な子供たちを守ってあげたいだけなのに。


この間、近くの小学校でとっても可愛い子を見つけたの。

名前は猫美 鈴。2年生。ねこが大好き。

この子をなんとしてでも守らなくちゃ、って感じたの。

なんとしてでも守らなきゃ。

たとえ社会的に認められないやり方でも。

私を認めさせないと、あの子を認めさせないと。


下校途中の鈴に愛は話しかける。


「こんにちは、お嬢ちゃん」

「わ、こんにちは!」

ああ、やっぱりとっても可愛い。この声、この顔、この表情。

なんとしてでも守らなくちゃ。

「あっちに、可愛い子猫がいたよ。」

「え!?子猫!?見たい!」

鈴は弾んだ声で喜ぶ。

「じゃあ、お姉ちゃんについてきて?」

「うん!!」

ああ、なんて純粋で、なんて可愛いんだろう。

これは、死んでも守ってあげなくちゃ。鈴ちゃんのために、一軒家を買って、子猫を飼いはじめたのよ。

鈴ちゃんを、私の家で一生守ってあげたい。いや、守ってあげなくちゃ。


ー愛の家


「お姉ちゃん、ママは、知らない人の家に入っちゃいけないって言ってたよ?」

鈴が不安そうな顔で問いかける。

「いいのよ、鈴ちゃん。私の家は入っていいのよ」

「なんで、私の名前、知ってるの?」

不思議そうな顔で問いかけられたら、可愛すぎて胸が爆発してしまいそう。

鈴ちゃん、鈴ちゃん。ああ、なんて可愛いの。

「ランドセルについている、給食袋の名前、違う?」

「あ、そっか!この袋についてるね!」

「えっと、まおみ、すず!私の名前!」

えへへ、可愛い。鈴ちゃんは、どんな顔をしていても可愛い。

笑顔でも、泣いていても、引きつっていても、怒っていても。

「いらっしゃい、鈴ちゃん。奥に子猫がいるよ。」

「わーい!行く行く!」

家の窓のカギは全部閉めた。カーテンも。

穴は全部ふさいだ。どこからも出れない。いや、

出させないよ、絶対。

「ねえ、鈴ちゃん。」

「なに?」

「私、あい、っていうの」

「愛お姉ちゃん!」

鈴ちゃんに名前を呼んでもらえた。こんなにうれしいことないよ。

「鈴ちゃん、私、鈴ちゃんのこと、だーいすき。」

「ありがと!愛お姉ちゃん!」

気が付いてないのかな?もう一生ここから出る必要がないって

鈍感なところも可愛いね。大好きだよ、鈴ちゃん。

「鈴ちゃん、かわいい。ずっとお姉ちゃんのそばにいてくれる?」

「愛お姉ちゃん、ずっとは無理だよ。ママが怒っちゃう」

え?、なんで?。

鈴ちゃんは私のこと、大好きなはずなのに。私よりママがだいじなの?

ずっとずっと、いてくれないの?醜い社会に自ら行くの?

「鈴、ちゃん。私のこと、大好きだよ、ね」

「?、愛お姉ちゃん、私、今日会ったばっかりだよ?」

鈴の不安そうな声が私の脳内に響き渡る。

そうだ。そうだった。私は鈴ちゃんのことをずっと見てたけど。

鈴ちゃんは、私と、今日、初めて会ったんだっけね。

「愛お姉ちゃん、あなたのこと、ずっと見てたのよ?」

「1日、1週間、1ヵ月、1年。ずっとずーーーっと見てたのに」

「愛お姉ちゃん、なんか変だよ、、、?」





私は、自分の認識がバグってた。

ずっと、見ていたから、鈴と仲がとってもいいんだと錯覚していたのか。

よく分からなかった。

鈴のために、なにもかも、自分の全てを捧げた。

時間、学校、友達、愛情、お金、感情、社会。

次は、理性まで。


私は、ショックで近くにあった包丁を手に取り、鈴ちゃんに見せながら、こういった

「鈴ちゃん、私のこと、大好きだよね?」

「大好きって、言ってよ。なんで言わないの。」

「鈴ちゃん、わたしたち、はじめてじゃないでしょ。」

「とってもとってもなかよしだったじゃん。」

「前は、大好きって、言ってくれたじゃん。」

「わたし、冗談、きらいだよ」

鈴はさっきとは変貌しきった愛を見て、引きつった顔を浮かべる。

しかし、直ぐに、笑顔になり、こう言った。

「ごめんね、愛ちゃん。ちょっとからかっただけだよ。」

私はその言葉を聞いて、気分が晴れやかになった。

「じゃあ、ずっと“僕”と一緒にいてくれるよね。鈴。」

「うん、愛ちゃん。愛ちゃんの愛が冷めるまで、わたしずっとここにいるよ。」

やっぱり。さっきまでの鈴ちゃんは違かったってことなんだね。

私ならすぐ気が付いた。私なら。

鈴ちゃんは、犬のように。逃げないようにしなくちゃいけない。

鈴を、僕から逃がしてはいけない。


鈴を、鈴ちゃんを...

ああ、なんだか、鈴ちゃんを見ていると気持ちがふわふわする。

「鈴ちゃん、一緒に寝よう」

「うん、愛ちゃん。」

私たちは同じベットで向き合って寝た。

やわらかくて、あたたかかった。

守らないとな。この子を。

守レナいトな。僕ノ事ヲ。


嗚呼、愛しテルヨ。鈴。鈴ちゃん...





こうして、僕と鈴の。

狂気がはじまったのだった。






書いている途中に思いましたが、これ、大晦日に書く内容じゃないですよね。

投稿されているのは2025年でしょうか。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。

このどろどろ小説、続くかどうか分かりませんので期待はしないでくださいね。

それでは、またどこかでお会い致しましょう。

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