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異種たちの慰安旅行  作者: 貴神
5/22

(5)復活祭前の夜

今回は、復活祭&温泉旅行前で、異種たちがシェパード家に泊まります。


ほんのりBLと共に、騒がしい異種たちの深夜を、


楽しんで戴けたら幸いです。

復活祭は南部中央の聖堂で行われる事になっていた。


東部の端に棲む翡翠の貴公子などは、大抵、会場の近くの高級宿をとるのだが、


今回は打ち合わせも兼ねてシェパード家に泊まる事になっていた。


シェパード家へ向かう馬車の中でも翡翠の貴公子は寝ていた。


やがて日も暮れる頃、馬車がシェパード家に到着すると、厳格な門の中へと通された。


正門を潜り屋敷へと向かう馬車の窓から、金の貴公子は目を丸くする。


「うわ・・・・でかい屋敷だなぁ!!」


隣で眠っている翡翠の貴公子を起こし乍ら言う。


「シェパード家の噂は聞いていたけどさ、凄いな」


「・・・・・」


翡翠の貴公子は、まだ眠たそうに目をこすり乍ら顔を上げる。


百年近く前までシェパード家に棲んでいた翡翠の貴公子とは違い、


金の貴公子は今初めて此の屋敷へ来たのだ。


シェパード家と云えば、大陸南部でもトップを争う上流貴族の名家である。


歴史も私有する領地も商業も地位も、ゼルシェン大陸でも指折りの名家だ。


其の由緒正しきシェパード家の実権は白銀の貴公子の叔母が握っているが、


当主は白銀の貴公子で在った。


「確かに、こんな処の出で、あの非の打ち所の無い実力と容姿を考えると、


蘭の貴婦人がパーフェクトボーイと付けた理由も判る気がするなぁ」


最早、嫉妬する気も起きはしない。


二人が屋敷内に案内されると、出迎えたのは赤毛の髪の少女だった。


いや・・・・見た目は少女だが、


「赤の貴婦人!!」


金の貴公子は吃驚して思わず目を丸くする。


「翡翠の兄!! 金の貴公子!! ひっさしぶりー!!」


大声でカラカラと笑う赤の貴婦人。


其の後ろから、


「はい!! 久し振り!!」


一族一の鬼女・・・・夏風の貴婦人が顔を出す。


其の脇を擦り抜けて、桃銀とうぎんの髪の蘭の貴婦人が走って来る。


「主ぃーっ!! 待っていたわ!!」


「・・・・・」


騒がしく身振り手振りをする蘭の貴婦人に、翡翠の貴公子は軽く挨拶をすると、


可能な限り彼女と視線を合わせようとはしなかった。


其の後ろから白銀の貴公子と、其の妻で在る春風の貴婦人が姿を現す。


「ようこそ。我が館へ」


白銀の貴公子が翡翠の貴公子と握手を交わすと、金の貴公子も慌てて握り返した。


そして小柄な赤の貴婦人をまじまじと見ると、


「何で居るの??」


金の瞳で不思議そうに訊ねる。


「んー。だって、うちらだって東部だもん。


白銀の貴公子の処の方が宿代掛からないし、夏風の姉も此処に泊まるって云うし」


今一貧乏性を感じさせる発言だが、赤の貴婦人の言葉に金の貴公子は、はっとした。


「って云う事は・・・・」


金の貴公子が眉間に皺を寄せると、其の彼の視線の先に大きな影が現れた。


「出たな・・・・マッチョめ」


睨み付ける金の貴公子を無視して赤の貴公子は横を通り過ぎると、


真っ直ぐに翡翠の貴公子の前へ行き、握手を求める。


「主、久し振りだ」


「ああ」


翡翠の貴公子が握り返すと、赤の貴公子は其のまま腕を回してこようとしたが、


翡翠の貴公子は其れをするりと避けると、


「部屋へ案内して貰えるか」


赤の貴公子は無視して白銀の貴公子に言った。


「ああ。金の貴公子もついて来てくれ」


先に歩き始める白の夫妻と翡翠の貴公子。


其の翡翠の貴公子にぴたりとくっついて歩き乍ら、キスをせがむ夏風の貴婦人。


そんな彼女の唇に仕方なさそうに軽くキスをする翡翠の貴公子。


其れを羨ましそうに唇を尖らせ乍ら見ている、赤の貴婦人と蘭の貴婦人。


そんな光景を一番後ろから眺め乍ら、赤の貴公子は腕を組んだ。


「・・・・やはり隙が無い」


夏風の貴婦人に対しては柔らかな態度を見せている翡翠の貴公子であるが、其の彼の背は、


もし自分が手を伸ばそうものなら、速攻で返り討ちをしてきそうな気配を漂わせていた。


主・・・・こんなにも近くに居ると云うのに、御前は遠いのだな。


等と考えている赤の貴公子の隣で、後頭部で手を組んだ金の貴公子が、ふん、と鼻を鳴らす。


「当たり前だろ。主は御前みたいな見掛け倒しとは違うんだよ」


喧嘩越しに言ってくる金の貴公子に、赤の貴公子は淡々とした口調で言う。


「俺は見掛け倒しではない」


揺ぎない自信の声音で言う自分より頭一つ背の高い大男に、だが金の貴公子は笑った。


「昔は、どうだったか知らないけど、主は本当、凄いよ。


夏に闘技会が在ったけどさ、マジ強かった」


「闘技会の話は噂で聞いている」


「御前さ、白銀の貴公子に勝てる自信有る??」


「??」


「白銀の貴公子に勝てない様じゃ、主には勝てないぜ」


やたら鼻高々に言う金の貴公子。


赤の貴公子は暫し黙り込んだが、ぼそぼそと答えた。


「白銀の貴公子か・・・・確かに強そうだな・・・・」


だが負ける気はしない・・・・と付け加える。


「へ、へぇ・・・・凄い自信じゃん!!」


自分を買い被っているのか、或いは本当に見た目通りなのか??


とにかく此の赤の貴公子が翡翠の貴公子の周辺をうろつくのは、


金の貴公子には気が気でならなかった。


しかも、ガッツな蘭の貴婦人と赤の貴婦人まで居る。


随分な顔ぶれが、一晩同じ屋敷で過ごす事になってしまった。


慰安旅行の前に一波乱なければ良いのだが・・・・。









復活祭を前日に控えた異種六人は、白銀の貴公子の館に一泊する事になっていた。


夕食前に大体の式典の段取り等を話し合い、夜には白の夫妻を含めた八人で夕食を摂った。


寝室はそれぞれ一人ずつ与えられ、夜も深まらんとした頃、


館の回廊を忍び足で進む影が月明かりに映し出された。


爪先立ちの影は或る一室の扉の前へ来ると、其の場でもじもじとし始める。


其ののっぽな影の正体は・・・・蘭の貴婦人だった。


蘭の貴婦人はガウンの襟に首をすぼめると、


「・・・・もう寝てるかしら??」


扉をノックしてみるか、そっと中を覗くか、一人、酷く悩んでいた。


「もし寝ていて・・・・起こしてしまったら悪いし・・・・


でも寝てるなら寝てるで寝顔の一つでも見ないと、こんなチャンスって、


もう二度とない筈だわ・・・・!!」


普段、殆ど関わる事のない翡翠の貴公子に恋をしている蘭の貴婦人としては、


同じ屋根の下で想い人が眠っていると思うと、寝るに寝られなかった。


会話中も食事中も翡翠の貴公子は自分と離れた席に着いていたし、


言葉を交わすどころか視線さえ向けようとはしてくれなかった。


だが、そんな事でめげる蘭の貴婦人ではなかった。


彼女は夜這いともとれる方法で皆が寝静まった時間帯に、忍び足で想い人の部屋を訪れたのだ。


「ようし・・・・ちょっとだけ。ちょっとだけ・・・・ね」


蘭の貴婦人が取っ手をゆっくりと動かそうとすると、後ろから声が掛けられた。


「何をしている??」


ぎょっとして蘭の貴婦人が振り向くと、後ろには岩の様な大きな影が立っていた。


其れはニメートルを超えた長身の赤の貴公子だった。


蘭の貴婦人は跳び上がった心臓を押さえ付ける様に胸を撫で下ろすと、


「ちょっと驚かさないでよ!!」


赤の貴公子を睨む。


「・・・・・」


赤の貴公子は暫く蘭の貴婦人を見下ろすと、徐ろに扉の取っ手に手を掛けようとする。


其れを見た蘭の貴婦人は慌てて赤の貴公子の腕を抑えた。


「ちょ、ちょっと!! 何する気っ?!」


主、もう寝てるかも知れないのよ!!


声を潜めて言う蘭の貴婦人に、赤の貴公子は平然と答えた。


「離せ。俺は夜這いに来たんだ」


赤の貴公子の言葉に、蘭の貴婦人は思わず顎が外れそうになった。


「ちょちょちょ・・・・な、何・・・・?? や、辞めてよ!! 下品なこと言わないで!!」


蘭の貴婦人がキリキリと眉を跳ね上げると、赤の貴公子は感情の読めない表情で見下ろしてくる。


「では御前は何故、此処に居る??」


「わ、私は、ただ、主と御話でもしようかなって・・・・」


「もう寝ているのでは??」


「・・・・・」


抑揚の無い声で指摘してくる赤の貴公子に、蘭の貴婦人は返答に詰まった。


実は下心が在るとは言える筈がない。


其れどころか此処へ来る前に、念入りに香水までつけてきたのだ。


しかし自分の邪まな考えがどうであれ、今此処で此のマッチョな男を、


主の部屋の中へ入れる訳にはいかなかった。


蘭の貴婦人は扉の前に腕を広げると、声を張り上げた。


「だ、駄目!! 絶対、駄目!! とにかく駄目!!」


しかし赤の貴公子は全く引く気配を見せなかった。


「退け。こんなチャンスは滅多にない」


「チャ、チャ、チャンスって・・・・!! 貴方、私の主に何する気よっ?!


と、とにかく駄目ったら駄目!!」


蘭の貴婦人と赤の貴公子は、ハブとマングースの様に互いに睨み合う。


しかし、どう考えても、蘭の貴婦人が赤の貴公子に勝てる訳がなかった。


それでも気迫だけは負けまいと睨む蘭の貴婦人。


二人は沈黙の儘に睨み合い続けた。


だが。


「あんた等、何遣ってんのよ」


突如、ネグリジェにガウンを羽織った夏風の貴婦人が現れたではないか。


蘭の貴婦人は、すかさず夏風の貴婦人の腕にしがみつく。


「な、夏風の貴婦人!! 赤の貴公子を何とかしてよ!!


こ、此の人・・・・よ、よ、よ・・・・!!」


「何、あんた、夜這いに来たの??」


慌てふためく蘭の貴婦人を無視して、夏風の貴婦人は赤の貴公子を見上げる。


「そうだ」


赤の貴公子は平然と答えた。


「ふーん」


夏風の貴婦人は鼻を鳴らすと、口の端で笑った。


「私も見ての通り、夜這い。何なら、あんたも一緒にする??」


3P。


がははは!! と笑う夏風の貴婦人に、赤の貴公子は頷いた。


「構わん」


「んじゃ、入るか」


にこりとして取っ手に手を掛けようとする夏風の貴婦人の腕を、


蘭の貴婦人が吃驚して再度掴んだ。


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ったあああ!!」


又しても扉の前に立ちはだかる蘭の貴婦人。


「な、何?! 二人で主に何する気よ?!」


「だから夜這いだって。あんたも一緒に参加する??」


ぽかんとした顔で言ってくる夏風の貴婦人に、蘭の貴婦人は真っ赤になる。


「や、辞めてよ!! 夏風の貴婦人まで、何でそんなこと言うの!!」


「だって、あんたも其のつもりで此処に来たんでしょう??」


「わ・・・私は、ただ、少し御話出来たらなぁ・・・って・・・・」


「似合わない香水つけて??」


「う・・・・」


蘭の貴婦人は耳まで真っ赤になったが、それでも扉の前を退こうとはしない。


「と、とにかく駄目ぇ!! 恋愛は・・・・もっと、こう、純粋に・・・・!!」


「だから純粋に本能の赴く儘に来てるんじゃん」


「そうじゃなくてぇ!!」


此れでは赤の貴公子を相手にしていた方がマシの様な気がする、蘭の貴婦人であった。


筋力、神力どころか、口喧嘩まで強い夏風の貴婦人に敵う訳がない。


蘭の貴婦人が内心、半泣き状態で居ると、其処に更なる影が現れた。


「あー!! やっぱり夏風の姉、此処に居たんだー!!」


現れた影は、ネグリジェにガウンを羽織り、更に頭から毛布を被った赤の貴婦人だった。


「夏風の姉の所に行ったら居ないから、此処かなって」


ごろごろと夏風の貴婦人に擦り寄って来る赤の貴婦人。


赤の貴婦人は夏風の貴婦人が大好きなのだ。


何だか、おかしな展開になってきた。


そう、蘭の貴婦人が思っていた矢先、例にも例によって、あの男が現れた。


「うわっ!! 何?? 皆で何してるんだよ??」


夜着にガウンを羽織って現れたのは、金の貴公子であった。


ぶるぶると肩を竦め乍ら、彼は金色の目を丸くする。


「・・・・・」


流石に此の顔揃いには、誰もが絶句した。


「何?? あんたも夜這いに来たわけ??」


呆れた様に夏風の貴婦人が腕を組むと、金の貴公子はムッとした様に眉を跳ね上げた。


「何で俺が夜這いしに来るんだよ!! 俺、主と同じ屋敷で暮らしてるんだぞ!!」


夜這いしたかったら、とっくにしてるに決まってるだろ!!


ぶつぶつと言い乍ら金の貴公子は続ける。


「俺はな・・・・心配だったんだ」


「心配??」


「そうだ!! 御前、御前だよっ!! 畜生!! のこのこ、こんな所に現れやがって!!」


金の貴公子は思いきり、赤の貴公子を指差した。


「やっぱり御前、此れ見よがしに来やがったな!!」


「其れの何が悪い」


平然と言い返してくる赤の貴公子に、金の貴公子は眉間に深く皺を寄せる。


「そーゆー邪まな態度で、俺の主に近付くな!! 不愉快だ!!」


「主は御前のではない。それに俺は、御前が翡翠の館に居る事の方が不愉快だ」


「へへーん!! 羨ましいか!!」


「・・・・・」


二人の低次元な言い合いを女性陣は暫し黙って見ていたが、


其れにも漸く終止符が打たれる事となった。


ガチャリ・・・・と云う、そもそもの会話の中心人物によって。


部屋の内側から扉が開いたかと思うと、ガウンを肩に掛けた翡翠の貴公子が顔を覗かせた。


「頼むから・・・・ゆっくり寝かせてくれ。疲れてるんだ・・・・」


そう言うと、静かに扉が閉じられる。


一同は豆鉄砲を食らった鳩の如く、閉ざされた扉を眺める。


そして。


「はい!! 今日は解散!!」


パンパンと夏風の貴婦人が手を叩くと、皆それぞれ髪などを掻き乍ら部屋から離れ出す。


いつも強引な夏風の貴婦人も、流石に今日は翡翠の貴公子が可哀相だと思ったのか、


大股で自分の部屋へと戻り出す。


そんな彼女の腕に、赤の貴婦人が小猿の様にぶら下がって来る。


「んじゃ、今日は、あたしと寝ようよ!! ね!! ね!!」


「んー、そうするかな」


よしよしと赤の貴婦人の頭を撫で、其の唇に口付ける夏風の貴婦人。


其の隣で蘭の貴婦人は呆けているのか、己の指を絡めている。


桃色の瞳は宙をぐるぐると彷徨っていた。


「夜着姿の主・・・・初めて見たわ・・・・!!」


感っ動っ・・・!!


一人陶酔する蘭の貴婦人の後ろを、


赤の貴公子と金の貴公子は相変わらず犬猿の仲と云う様子で睨み合っている。


そんな同族の様子を少し離れた寝室で耳を澄ませ乍ら、


白銀の貴公子は寝台に横になって笑っていた。


可笑しそうに咽喉を鳴らす夫に、隣で眠る春風の貴婦人が見上げる。


「どうしましたの??」


柔らかな桃色の瞳で見上げる妻の髪を、白銀の貴公子は優しく撫でた。


「いや・・・・翡翠の貴公子は大変だなと思ってね」


クスクスと笑う。


「翡翠の貴公子様が、どうかしましたの??」


きょとんとしている妻の春風の貴婦人に、白銀の貴公子はあやす様に微笑する。


「何でもないよ・・・・さぁ、もう寝よう。明日は復活祭だ」


「・・・・ええ」


愛する夫から何度も優しいキスを受け、春風の貴婦人は目を閉じた。


そうして異種たちの夜は更けていくのだった・・・・。


明日は復活祭だ。









復活祭の朝、白銀の貴公子の館で目を覚ました異種一同は、


広い食堂で揃って朝食を摂っていた。


白銀の貴公子を中心に、其の横には妻の春風の貴婦人、其の向かい側には夏風の貴婦人、


翡翠の貴公子と並んでいる。


クリームチーズのたっぷり乗ったベーグルを食べ乍ら、夏風の貴婦人が言う。


「母様が復活祭に出席なさるのなら、会場での並びも遣り直す必要が在るわね。


朝食が終わったら直ぐに会場へ向かうわよ」


白銀の貴公子は頷いた。


「済まないね。ギリギリになって変更が出てしまって。


母上も大分、考えられていた様子だったんだ」


白の母こと快の貴婦人は、白銀の貴公子の母親である。


だが過去に三十年近く白の館で生活をしていた夏風の貴婦人と翡翠の貴公子にとっては、


快の貴婦人は母親同然の存在であった。


「変更は全く構わないわよ。


白の貴公子たちにも連絡したし、何より母様が出席して下さるだけで嬉しいもの」


夏風の貴婦人は笑った。


だが其の表情には何処か翳りが在る。


「そう言って貰えると、母上もほっとされる」


「そうね」


小さく答える夏風の貴婦人の横で、翡翠の貴公子は黙々と食を進めている。


其の姿も何処か重い。


昨晩まで食卓でべらべらと喋っていた赤の貴婦人と蘭の貴婦人も何となく口篭る。


此の空気の重苦しさは、一体何なのだろう??


無言で判っているのは、白銀の貴公子、夏風の貴婦人、そして翡翠の貴公子だけの様だ。


「では呼び寄せておいたスタイリストは直接、会場へ向かわせる事にしよう」


白銀の貴公子の言葉に、それぞれが頷いた。


自棄に重い朝食だった。

この御話は、まだ続きます。


皆が翡翠の貴公子の部屋に押し掛ける御話、如何だったでしょうか?


少しでも楽しんで戴けたのなら、幸いです。


この御話は、まだまだ続きますので、


どうか気長に御付き合いしてやって下さいませ~~☆


少しでも楽しんで戴けましたら、コメント下さると励みになります☆

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