表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本当の居場所  作者: 佐野はる
第2の人生
33/36

33話

ついにライブが始まった。


大きな歓声でファンに迎えられ、会場中に歌声を響かせている仲間。

その仲間を俺は、心の底から応援することができなかった。

なぜなら俺は疎外感を感じていたからだ。

ただただ悔しかった。

そう感じてしまう俺自身が。


しかし、そんな疎外感を感じている余裕はない。

歌詞や立ち位置を再確認する。

間違えることは許されない。

緊張で生きたような心地がしなかった。



3曲を歌い終わり、ついに俺の出番となった。

登場する扉の前で心を落ち着かせようと必死だった。


『今日は僕たちから重大発表があります。』


匠海がそう言うと曲が流れだし、扉が開いた。



いつか描いた 理想の自分は

どこにいるかなんて 気にしないで

自分が望む 今があるなら

その夢でまた会おう この声届けるよ




歌いながらステージへ向かう。

俺の目には確かに映っていた。

俺の色のペンライトが。

嬉しくて、涙が溢れ出してしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ