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本当の居場所  作者: 佐野はる
第2の人生
30/36

30話

『明日だ。』


俺は小さく(つぶや)いた。

ついに明日がライブの日。


そして、俺がlemonに正式に戻る日。

関係者以外俺がlemonに戻ることは知らない。

今日はホテルにみんなと宿泊する。

ごく普通の何気ない会話が俺にとってどこか懐かしい。

昔と変わらず匠海の部屋に集まり、寝る。

正直、こうしてこの4人と話すことはもうないと思っていた。

眠たくなると3人が帰っていった。

すると匠海と俺の二人きりになってしまった。

そして、明日のことを話していた。

葵さんとも電話をしていた。

明日沙弥とライブに来る葵さんと最終確認をしていたのだ。


「なぁ。俺が戻ること、受け止めてくれるかな?」


俺はただそれが心配だった。

俺の自分勝手なせいでたくさんの人が迷惑しているであろう。

だから気になって聞いた。


『もちろん。なんでそんなこと聞くんだよ。』


「だって俺、脱退の理由言ってないのに。」


『明日言えば?』


「でも、、、。」


俺には勇気がなかった。

沙弥のことを言ったにしろ、受け入れてもらえないのは既に分かりきったことだ。

そして、かえって気を使わせてしまうかもしれない。

不幸自慢だと思われてしまう可能性だってある。

そう思うとどうしていいのかわからなかった。



俺はそのまま匠海の部屋で寝てしまっていた。


そしてついにライブ当日を迎えていた。










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