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3年生 さらばドッペル!

sideドッペル襲撃班


車を放棄した俺達は事前に準備している簡易拠点を目指している。

そこで人員補充用のドッペルと武器弾薬食料の補充をすることが目的だ。

一応追っ手を完全に撒いてしまわないように気をつけつつ、餌である麗君の服を着たドッペルを中心に移動していた。

しばらくは散発的な銃撃戦をしつつ、ようやく簡易拠点へとたどり着いた・・・


「お疲れ~」


「そっちもな~」


「ほら補充物資だ。後5日粘らないといけないんだからがんばろうぜ!」


「おう!」


そういってドッペル達は弾薬を補充しつつ携帯食で腹を膨らませる。


「しっかしこの食料、クソまずいよな・・・」


「みんな分かってるからな。」


そうぼやきつつ、出発の準備を進める。

使えなくなった物品はその場で廃棄、食料も1日分だけだ。

どうせこのまま襲撃班はじりじり後退しつつ敵をひきつけ、本体は時間と距離を稼いでジャングルから脱出するんだ。

俺達はもともと死兵だ。

本体が逃げ切れば俺達の勝ちというか俺の勝ちだ!


「よし、補給完了! そっちはどうだ?」


「ああ俺も終わった。」


そういって次々ドッペルたちが返答してくる。

さぁ今日最後の仕上げだ。


「じゃ、俺連絡員として此処で時間を稼ぐわ。」


「分かった。お~しみんな、今日中に次の簡易拠点へたどり着くぞ~!」


「じゃ、時間稼ぎよろしく!」


そういって他のドッペルたちは背を向けて歩き出す。


「任せ給え。あぁそうだ、別に全滅させてしまってもかまわんのだろう?」


「やれるもんならやってみろや!」


「すんません。調子に乗りました・・・」


そんなやり取りをしつつ、ドッペルはジャングルに消えていった。


「さて、敵が来たな。師匠に習ったゲリラ戦法の出番だ!ただでは死なんぞ!!」


俺は敵に向けて隠密行動に入ったのだった・・・


side end



ふむ。

俺がドッペルに負ぶさって移動中にドッペルが死んだようだ。

情報が本体である俺に統合された結果、ネタに走って死亡フラグをガンガン立てたドッペルの記憶を回収した。


「なかなかねばったが、最終的には囲まれて蜂の巣か・・・」


まぁ日暮れまで粘ったんだからたいした物である。

今日だけで実戦経験がバカのように溜まっているから、もし次に同じことがあればもっと速やかに解決できるだろう。

さて、麗君は一つ前の拠点ですでに眠っているようだし、俺達は先行して拠点の確保とかしておくかね・・・

俺はドッペルを20体生み出し命令する。


「10体は周囲の敵探索及び拠点の確保、10体は町まで先行してくれ。何かあれば存在解除で知られてくれればいいよ、じゃあ行け!」


『おう!』


こうして20体のドッペルに仕事を押し付け俺は休息に入った・・・






sideドッペル襲撃班


救出のための襲撃から5日たった。

予定通りならそろそろ本体が町に付いた頃だ。

俺達の仕事も残り少ない、というかドッペルの残りが俺と麗君の服を着たドッペルを含めて4人だけだ。

他のドッペル達は時間稼ぎの戦闘兼連絡要員として散っていった・・・

まぁ所詮ドッペルだから悲しみは全くないがな!

ただ、武器弾薬がそろそろ尽きそうなのだ。

後2~3回ほどの戦闘で弾薬は尽きるだろう・・・

ちなみに食料すでに尽きており、現在はその辺の蛇とか小動物などを焼いて食していた。

サバイバル術万歳!

でももうしたくないけどな!

マク○ナ○ドのハンバーガーが無性に食いたい・・・

今なら神の食物に思えるわ!!


「さて、俺達もそろそろ終了のお知らせだな。」


「あぁ、やっとこの食事から開放されるのか!」


「ククククク・・・ 本体め! 俺達の記憶の統合に恐れおののくがよいわ!」


「まぁなぁ、いくら食料が尽きたからと言って、ゲテモノ食はさすがに堪えたからなぁ・・・」


「弾薬も尽きてきたし予定通り最後に大暴れして死のうぜ!」


「「「おう!」」」


こうして俺達の最後の日は始まった。

本隊からもだいぶ離れているので向こうは大丈夫だろう。

俺達が活動できるということは、本体は死んでいないということだからな。

さぁ最後のひと暴れだ!

派手に行くぜ!


side end

書き溜めで切りがいいのがここまでです!


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