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プロローグ~少女side~
「もう、退屈ったらありゃしない」
少女はどこか苛立った様子で、そう嘆いた
「なら友達とでも遊んでくればいいじゃない」
そう言うのは少女より少し大人びた感じの黒髪黒眼の姉だ
「お父様も居ないし退屈死しそう」
「なら本でも読めばいいじゃない」
「本を読むくらいなら運動してた方がマシだね!」
「でも雨降ってるじゃない」
「そうっ!そこが問題なんだよ・・・」
「そうだ!!」
少女はなにか思いついたのか手を打つ
「何よ、煩いわね」
「あの、お父様に絶対に入るなって言われてた地下室あるよね」
「それが?・・・まさか」
「へっへーん、そのまさかだよ!」
「やめときな、お父様の言いつけ忘れたの?あそこには悪魔が幽閉されてるって」
「へーお姉さまったら悪魔なんて信じてんの?」
「そういうわけではないけど・・・」
「本当に悪魔なんているのか確かめてみようよ!」
「そこまで言うなら・・・」
「やったー」
そうして少女たちは秘密の地下室へ向かった
その2へ続く