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プロローグ 最悪の始まり

書きたかった学園物を書いて見ました。


脱字や文章におかしな所はあると思いますが、暖かい目で見て頂けると光栄です。

 梅雨のじめじめした時期が終わり、夏へと移行し始めた7月のとある夕方の放課後。

 朝ノ山高校という名の高校の教室から、怒号とも悲鳴とも思える声が聞こえていた。その中心いるのは……俺だ。冴えなくてアホでバカな俺、佐藤 翼はクラスの嫌な注目と蔑んだ視線に囲まれていた。


「お前があの人と付き合ってるだと!? どうゆうことだ!!」


「落ち着け親友!! 俺達は非リア充同盟の同志じゃないか」


 俺が親友で、非リア同盟の同志の伊藤 光を落ち着かせようと試みるが、光は落ち着くどころか、更に興奮してしまった。それから、しばらく暴れた後に、いきなり電池が切れたみたいに動かなくなってしまった。 そんな光を見るクラスの視線は俺程ではないにしろ。やはり槍のような視線だった。

 ふと、制服を見ると……シワが出来ていた。

 どうやら、掴んでいた力が強かったらしく、シワはまるで波のように制服全体をシワにしていた。これはクリーニング代請求しないとな、たくっ、昨日クリーニングしたばりかのに、と内心でいつもならそう呟くのだろうが、今はそんな余裕はない。

 俺は、上げたくない頭を静かに上げると辺りを見渡し、状況を再理解しようとする。

 まず、机の上には大量の脅迫状があって、中身はまだ見てない(中に爆弾が入っている可能性があるので)警戒は厳重に。

 次に、クラスの雰囲気は最悪で、今にも闘争が起きるレベル。男は、拳を構えて睨み、女は、国語辞書を投げようとしている……女怖っ!! 

 まぁ、要するにクラスにも、更に言えばこの学校には俺の味方や仲間はいないというわけだね? くそ……なんでこんな事に……。俺は頭を抱えて俯いて、今この状況に陥らせた。ある噂に怒りを覚えた。

 今日の朝、学校にいつもと変わらない日常に飽き飽きしながら、登校してきた俺の下駄箱に大量の紙が入っていた。まぁ、その時の俺は脅迫状だなんて考えていなかった。むしろ、ラブレター? なんてバカな事を妄想していたよ。まったくアホも良いところだ。

 俺は廊下を歩いている時に、なぜか敵を見るような視線に晒された。仕舞いには、「どこ見て歩いてんだよ!! 殺すぞ」と、不良に絡まれたして、殴られた。どこ見て歩いてんだよって言いたいのはこっちだ。 て言うか、俺の事を見ていたのにぶつかってような気がするんだけど……。 不良は既に視界からは消えていて、抗議する気にはならなかった。

 教室に入った俺は、変わらず冷たい視線に晒された。 俺はそれを我慢しながら、自分の席に向かう。席は窓側の一番後ろでなかなかいい場所だ。俺は席に座ると空を見上げた。 「地球は青かった」という言葉通りに空はスカイブルーに染まり、雲はひとつもない。 微かに聞こえる波の音が、俺の耳の中を静かに流れて、心が癒される。 もう夏なんだな~と、染々と感じた。

 それからも、様々なイタズラやいじめに耐えた。まぁ、いじめとかはもう慣れちゃったから、問題ない。

 そして、放課後、俺は親友から放たれた言葉に驚いてしまった。いや、固まったという表現の方がいいかもしれない。その言葉とは……


「お前が高橋 桜さんと付き合ってるとはほんとうなのか?」


 という言葉に俺は卒倒してしまいそうなった。まず、俺は言葉の意味を理解できなかった。否、理解したくなかった。俺が高橋桜と付き合ってる? ふざけんな、そんな話あるわけがない。大体……



「ダメニストって呼ばれてる翼に付き合えるとは思えない」


 ですよね~。

 どこからか聞こえてきた声に皆納得のご様子。

 うん。俺もそう思うよ。

 ダメニストと裏で呼ばれてる俺が高嶺の花の生徒会長と付き合えるわけないだろ?

 ていうか、本人の前で言うなよ。そこは公然の秘密にしとけよ。

 俺は不満の気持ちを覚えるが、言った相手が誰だか分からないのでぶちまけることが出来ない。

 ダメニストとは俺につけられた不名誉なあだ名だ。

 そのルーツは何も出来ないという単純なところから来ている。

 勉強出来ない、運動出来ない、人付き合いが出来ない、そして恋愛が出来ない。

 一番最初にあげた勉強が出来ないという点は認めてる。

 毎日朝から晩まで部屋にこもりゲームをしていた俺は、中学2年生の頃から勉強についていけなかくなった。

 まぁ、そんな俺も何とか高校生になれた。大したもんだろ?

 まぁ、成績は学年で下から数えた方がはやいと思いたくない。

 そして運動出来ないのはゲームやり過ぎて運動神経が腐ったせいです。多分。

 最後に恋愛出来ないという点については異を唱えたい。顔がカッコ良くない(ブサメン)に恋愛が出来るとお思いですか?

 そう俺は凡人の鏡と言えるぐらいベリー凡人。

 自分で言うのもなんだが、彼女居ない歴は年齢と一緒という素晴らしい記録の保持者だ。

 世界凡人選手権があったら、間違いなく優勝出来ると思うよ。

 そんな俺には「ボンニスト」というあだ名も存在する。あだ名の数は学校一あると噂がある。噂だからな?

 そんな状況を打ち破るかのように突然ドアが開けられた。

 いきなりの出来事に全ての視線はドアの方向に釘付けになる。

 そこにいたのは話題の人。高橋 桜の姿。

 横には生徒会役員と思われる人達が隊列を組むかのように並んでいる。

 そんな高橋 桜からは女王のような威厳と指導者としてのカリスマ性のような雰囲気が感じられた。

 クラスは突然の来訪者に驚きを浮かべる人やまさかくるとは思わなかったと喜びを浮かべる人の姿が見える。

 そして俺はというと死にたくなった。

 これで何か起きれば俺の学校での立場がなくなる(まぁ、今もないと思うけど)

 俺は神に祈った。

 何も起きませんように。

 何も起きませんように。

 何も起きませんように。

 と祈り続ける。神は俺に味方したのか、高橋 桜は周りにいた他のクラスメイトに話しかけている。

 

「私が佐藤くんと付き合ってるという話は本当だ」


 その瞬間時が止まったように感じた。

 教室の時間が静止するのを感じた。

 話しかけてられていたクラスメイトは固まっている。

 やはり時が止まったのか?

 というか……何言っちゃってくれてんだ!!

 神様なんて一生何があっても信じるもんか!!

 いや、すいません、やっぱり助けてください。

 クラスメイトの視線が殺気に満ち溢れている。

 まるで敵を見るかのように俺を睨む男子。

 まるで異物を見るかのような女子。

 そしてそんな俺を見て、不適な笑みを浮かべる生徒会長高橋 桜。

 その目から俺は理解した。

 やられた。完全にやられた。

 この事態、状況を作り出すことこそが高橋 桜の計画。

 ダメニストでボンニストの俺を奈落の底に落とすという野望。

 なるほどまだ恨んでるのか……あれを。

 

「お前がイジメをしてたことをバラした俺に仕返しってわけか?」


 俺のバカにするような発言に表情をひとつとして変えない桜。

 それは俺の発言を誰も信用しないと踏んでのことだろ。

 ダメニストの俺を信じる心優しい人はこの場にはいない。

 イコール俺の発言はゴミ同然なものだ。

 しかし、桜の言葉は強い信用と信頼がある。

 生徒会長としての立場の高さ。そして、学校で一番の有名度、知名度を利用した言葉の意味。

 イコール桜の発言は鶴の一声なのだ。

 現に俺の発言なんて関係ないと言わんばかりのクラスメイトの視線。

 一方で桜の周りを取り囲み動揺した表情を浮かべ、嘘ですよね?と涙ながらに聞いている女子の姿。

 俺と桜の扱いは月とすっぽんのようだ。


「今から生徒会室に来てもらえる?」


 再び時が止まる。

 それは水が一瞬で氷になるぐらいの早さ。

 クラスを包む、俺への殺気や批判は一瞬にして凍りつく。

 それは俺も同義であるらしく、凍った。

 体内から熱が急激に逃げていく感覚が俺を襲う。

 生徒会室に来てもらえる?だと……?

 まぁ、俺に行く気はさらさらないが、何か引っ掛かるな。

 カップル、彼氏彼女を装って俺を奈落の底に落とすならここでも問題ないはずだ。

 なら、他に何か目的があるはず。わざと引っ掛かって逆に引っ掛かっけるというのもありだな。

 バカな頭を働かせ、悪知恵を考える俺。

 覚悟しろよ……高橋 桜さんや。

 頭の中で復讐を誓う。


「分かった」


 俺の返事は想定の範囲外だったのか初めて驚きの表情を浮かべる桜。

 そんな桜を見て、ニコリと笑い返す。

 俺は座っていた席から立ち上がると、自分の荷物を全て持って教室を後にした。(置いとくとイタズラされるしね……。)

 教室を出た俺を待っていたのは冷たい視線だった。他の役員は桜に帰るように指示されたらしく、一礼して帰路についていった。

 そう。俺と桜は今二人で廊下を歩いていた。

 他人から見れば青春を謳歌するリア充カップル。

 しかし、実際は連行に近い、奴隷と所有者の関係だろう。

 廊下を歩く、俺に向けられる男女の冷たい視線。

 遠くから俺に向かって罵詈雑言を吐く男ども。

 俺を見て、ひそひそ話をする女ども。

 それは俺に対する学校内の生意を象徴していた。

 絶対に許さん……高橋 桜。お前を地獄に落とすことが俺の使命。

 心中で中二病全開の痛いことを考える俺。

 それにしても、見た目はやっぱり可愛いな。

 因縁の相手ではあるが、やはり男子の俺はその意見を持たないことは出来なかった。

 日本人の特徴である黒いの髪。その髪は肩までかかるぐらい長く。顔つきも純日本人と言った顔つきだが、その顔からは幼い愛らしさを感じる。そして、女性の魅力を感じさせる部分の成長もちゃんと出来ている。

 高橋 桜を一言で表すなら、これに限る。

 美少女……だけど、性格は悪魔。

 本当に心の底から性格が良かったら、良いのにと思うよ。この発言に嘘はない。


「さぁ、入って」


 そんなことを考えている間に目的地、生徒会室に着いたらしく、俺は入室をさいそくされた。

 何かトラップが仕掛けられているんじゃないかと警戒する俺を呆れるように見つめ。


「トラップなんて仕掛けてないから早く入って」


 お前はエスパーかよ。

 なんで俺の考えてることが分かるの?

 そんな動揺した俺を見て、再び呆れるような表情を浮かべた。


「そんな目が泳いでたら誰でも分かるわよ」


「なるほど、納得した」


 そう言葉を返すと俺は生徒会室に入った。

 生徒会室には討論しやすいように並べられた椅子と机が四角形に置かれ、部屋の両脇には資料や報告書などの書類が敷き詰めるように並べられている。

 まぁ、一般的な生徒会室と言ったところだろう。


「じゃあそこに座って待ってて」


 俺にそう告げると桜は生徒会室から出ていった。

 人質のような立場の俺を一人にするなんて、注意力が欠けてるな。

 俺は椅子から立ち上がるとドアを開け脱出を試みる。

 ガラッとドアを開けた。

 目の前にいた男と目が合う。

 何事もなかったかのようにその場を後にしようとする。

 男に殴られる。そして、生徒会室に叩き込まれる。

 チクショウ……やはり網を張ってやがった……。

 殴られた腹を押さえながら言葉を発する俺。

 まぁ、普通に考えたら、網ぐらい張って何処か行くよね。

 自分の思考力の悪さに頭が痛くなる。

 そんな時、ふと開く生徒会室のドア。

 

「何があったの?」


 俺を見ると手に持っていたペットボトルを落として、俺に近づいてくる桜。

 なるほど、ジュースを買いに行ってたのか。仲良くお茶会ってか?笑わせんな。

 ていうかなんでそんな近くに寄ってくるの?

 椅子に座る俺の目と鼻の先の近さに迫る勢いで歩いてくる桜。

 そして遂に接触した。してきた……どうなってる?

 ついでに当たっちゃいけないところも当たってますけど…胸とか胸とか胸とか。

 俺のまな板のような胸に伝わる桜の大きな膨らみの感触。ヤバイ……理性が……。


「何してんだよ!!」


「絡み合いだけど?」


「お前が言うとエロさを感じないんだが……それより離れろ」


「嬉しいくせに」


 確かに嬉しいけど……って!!くたばれ俺の煩悩。


「嬉しいわけないだろ!!」


「幼馴染みの成長に感想は?」


「ああ、成長……って!!何言わせようとしてんだ!!この性格悪魔悪霊心霊女!!」


 今までいってなかったが……俺と高橋 桜は幼馴染みだ。

 幼稚園、小学校、中学校、そして高校と全て同じ学校に通い、そのほかの事についても兄弟のように一緒だった。

 まぁ、違う所と言えば、勉強が出来ない所とか、運転が出来ない所とかだろうか。

 恋愛においては何故か桜も出来ないらしい。噂では告白してくる男を門前払いしているらしく、その理由については不明である。


「そんな悪口言うなんて……こんなに翼のこと好きなのに」


「はぁ!?」


 本日三回目の時が止まった事件発生。

 ウソだろ大寒波が佐藤 翼を多い尽くしてた模様。

 気持ち省は警戒を呼び掛けています。

 ……なんですと!?今なんて言った?

 俺は記憶を呼び覚ます。

 「こんなに翼のこと好きなのに」

 俺そんなに耳悪くないはず何だけどな……。

 真実を認めようとしない俺の心。

 その言葉を理解したらバリケードが壊れてしまう……その気持ちから俺の心は理解を拒否した。


「冗談は冗談にしてくれ」


 絶対に認めない!!理解しない!!絶対にあれは聞き間違いに決まってる。


「冗談じゃあない……私は佐藤 翼と付き合いたい」


 俺の心のバリケードは音をたてて崩れ去った。

 そして沸き上がってくる喜びの気持ち。

 好きと初めて言われた事実と彼女が出来たという事実に俺の胸は満たされていく。

 ヤッホーリア充デビュー!!高校生デビュー!!

 俺の嬉しそうな表情を目にした桜は……。


「というのは夢のお話し」


 俺の心を奈落の底に突き落とした。


「青春なんてくそくらえ!」


 俺は大きな声で叫んだ。


学園物を書けるという嬉しさに心が満たされます。


次話は明後日書きたいと思います。

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