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ビバ!政略結婚  作者: よだ ちかこ
第4章 ロマンもムードもない
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~その2~ 凍りついた空気

 秘書課に戻ると、みんなにじろっと睨まれた。でも、やっぱり空気が張りつめていて、誰も何も言わなかった。

 

 昼休みになると、江古田さんが小声で、

「一緒にお昼食べません?」

と言って来たので、私は江古田さんと一緒に凍り付くような秘書課の部屋をあとにした。


「なんか、あの部屋、凍ってますよね」

 私は江古田さんと6階のガーデンテラスのベンチに腰掛け、そう言ってみた。今日は江古田さんもお弁当持参らしい。


「上条さんは大丈夫でしたか?」

「え?」

「上条さんが本部長に謝りに行ったすぐあとに、一臣様が秘書課に来たんです。多分、樋口さんに話を聞いたのだと思うのですが、上条さんが食品部の本部長に謝りに行ったと葛西さんが伝えると、怖い顔で秘書課を出て行ったから」


「やっぱり、私のことを怒りに来たんですよね」

「雷落とされましたか?」

「いいえ」

「え?怒っていなかったんですか?一臣様」


「はい。あ、いいえ。怒ることは怒りましたけど」

 ミニスカートで脚立に乗るなって、そう怒っていたからなあ。でも、仕事のミスは、本部長に謝ってくれて、私には何も言わなかった。


「葛西さんが、ピリピリしていますよね。きっと、一臣様に15階に来るなと言われたからじゃないでしょうか」

 江古田さんが突然葛西さんの話をしてきた。

「え?」

「あ。そういえば、聞きましたか?大塚さん、来週から庶務課に移動らしいですよ」

「ええ?!」


 うそ。臼井課長が言ってた、2人新しく入るうちの一人は大塚さん?

「他にも移動になった人、いるんですか?」

「いいえ。今のところは…。ですが」

「はい?」


「一臣様、なんとなくですけど、葛西さんのこと信頼していない感じですよね。葛西さんも危ういんじゃないかなあ」

「………あの」

 江古田さんは葛西さんと一臣様の仲、知っているのかな。でも、聞かないほうがいいよね、そんなこと。


「なんですか?」

「なんでもないです。それより、秘書課の空気が変わってくれるといいですよね」

「そうですね。葛西さんがいる限りは変わらないような気もしますけどね」

 そう江古田さんは言うと、ペットボトルのお茶を飲み、

「さて、そろそろ戻りますか」

と言って、お弁当を片づけだした。


 午後、秘書課に戻ると、さらに空気は凍り付いていた。大塚さんは、暗い表情になっていて、葛西さんは無表情だった。

 なんか、あったのかなあ。


 すると樋口さんが静かに部屋に入ってきて、

「正式な移動の発表がありました。2人にはもう先ほど話しましたが、皆さんにも知っておいていただいたほうがいいと思いますので、皆さん、席に着いて聞いてください」

と、ものすご~く落ち着いた声で話しだした。


 樋口さんの落ち着いた態度は、時に怖さすら感じさせる。私に対しての落ち着いた態度とは、どこか違っていて、あたたかさより、冷たさを感じさせる空気が醸し出されている。


「まず、葛西さんですが、来週から大阪に転勤が決まりました」

「え?」

 私以外の人もみんな、驚きの声をあげていた。


 いきなり、葛西さんが大阪に転勤?!なんで?もしや、昨日の会議の資料のことで責任を取らされたの?


「それから、大塚さんは、来週から庶務課に移動です」

 それはみんな知っていたのか、特に驚く人はいなかったが、大塚さんは突然、泣き出してしまった。

「しょ、庶務課だなんて~」

 

 大塚さんが泣いても、誰も声をかけてあげなかった。だが、樋口さんが大塚さんのデスクの前まで進み出て、

「庶務課も大事な仕事がありますから、泣いていないでしっかりと庶務課で仕事をしてください。子会社や、工場などに飛ばされなかったのは、せめてもの一臣様の配慮ですよ。大塚さん」

と、すごくクールな声でそう言った。


 大塚さんはまだ、涙を流している。

「真面目に仕事に取り組んでください。庶務課の課長には、私や一臣様に、あなたの態度や仕事ぶりを報告していただくよう、言ってありますので」

 そう樋口さんが言うと、大塚さんはびくっと顔色を変え、泣くのをやめた。


 なんか、樋口さんが怖い…。いつもの樋口さんじゃないよ。それとも、秘書課ではこうなの?一臣様といい、樋口さんといい、すごく怖い。あ、そうか。豊洲さん言っていたっけ。一臣様も樋口さんも、人を人と思わないって。


「葛西さんの後任は、今、庶務課にいる細川さんが来ます」

「え?!」

 また樋口さんの話を聞いて、みんながびっくりして声をあげた。

「庶務課の人がまた来るの?」

 そう江古田さんの前の席の人が、隣に座っている人に言った。


「細川さんは、社長の秘書をしていたこともある、秘書のプロです。わけあってしばらく庶務課にいましたが、秘書課の皆さんの指導をしていただくために、秘書課に戻っていただきます」

「社長の秘書?」


「そんな人が何で庶務課に?」

「何か問題でも起こしたとか」

 ひそひそとまた、女子社員達が話し出した。


「ゴホン」

 樋口さんが咳払いをすると、みんないっせいに話をやめた。

「細川さんは、皆さんが秘書に向いていられるかどうかも見ますから、そのつもりで気を引き締めて仕事をしてください」


「え?」

 またみんな、驚いて目を見開いた。

「そうです。多分今、皆さん心の中で思ったことと思いますが、細川さんが秘書に向いていないと判断した方には、秘書課から移動してもらいます」


「うそ…」

 みんな、動揺を隠せないでいるみたいだ。あ、江古田さんまで真っ青になっている。


「では、大塚さんと葛西さんは、今抱えている仕事はやり終えるようにしてください」

 樋口さんはまた落ち着きはらった声でそう言うと、秘書課の部屋を出て行った。


「いきなり、どういうこと?これ」

「今までにない人事異動?」

「細川さんも、樋口さん同様、怖い方なのかしらね」

「そりゃそうでしょ。社長秘書をしていたくらいなんだから」


 小声でみんなが口々にそう話し出した。

「私語は謹んでください。そんな態度でいたら皆さん、秘書課にいられなくなりますよ」

 葛西さんがそう言った。


「葛西さん、いきなり大阪に転勤だなんて…」

「一臣様が葛西さんのことを飛ばすなんて、信じられません」

 葛西さんのデスクのすぐ前に座っている秘書の二人がそう言った。この人たちは、葛西さんとの仕事が長いのかもしれない。


「副社長が大阪に転任になります。もともとわたくしは、副社長の秘書をしていたので、一臣様が副社長と一緒に大阪に行くよう、そう手配してくれただけです」

「…でも。今の副社長は大阪支店が支社になる時、支社長になられるんですよね。それで、本社の副社長は一臣様が着任して、その秘書になられるのが、葛西さんなのではないんですか?」


 また、さっきの人がそう言った。

「樋口さんが、大阪支社長の秘書になるのだから、立派な出世だと言っていました」

 葛西さんはそう言うと、黙り込んで俯き、

「さあ、仕事に戻りましょう」

と、クールにそう言って、パソコンを開いた。


「……」

 葛西さん、大阪に行くんだ。もう、一臣様のそばにはいられないんだな。

 複雑だ。心の奥では、ほっと安心している私がいる。でも、もし自分だったらと自分と重ねてしまうと、葛西さんの気持ちがどれだけ悲しいのか、そんなことをつい、想像してしまって落ち込んでくる。


 一臣様にとっての葛西さんは、どんな存在で、葛西さんにとっての一臣様は、どのくらい大事な人だったんだろう。


 ぎゅ~~。胸が痛い。

 私だったら…。離れなくちゃならないとしたら、どれだけ苦しい思いをするのだろうか。


 役員たちに着いて、外回りをしていた男性社員が戻ってきた。

「外、暑かった。夕方になって少しは涼しくなったけどなあ」

 そんなことを言ってスーツの上着を脱ぎ、自分の椅子にそれをかけ、ペットボトルの水を飲んでから、豊洲さんは何か異変を感じたらしい。


 湯島さんは、豊洲さんより5分後に戻り、部屋に入ったとたん、この異様な空気を読み取ったようだった。

「何かあった?」

 2人して、私と江古田さんに聞いてきた。


「あとでお話しします」

 江古田さんは小声でそう言って、自分の仕事に取り組みだした。


 し~~~~ん。異常なほどに秘書課は静まり返っていた。そして、5時半を過ぎ、終業の時間になると、

「お疲れ様でした」

と、誰よりも一番早く、葛西さんが席を立った。


 そのあと、大塚さんも何も言わず席を立ち、とっとと部屋を出て行ってしまった。


「は~~~~~~~~~~~~」

 いっせいに、秘書課にいた人たちから大きな溜息が漏れた。

「きつかった」

「この張りつめた空気って、いつまで続くの?」


「細川さんが来たら、もっと大変な状況になるわけ?私、秘書課にいるの、辛くなってきた」

 そんな話をして、みんなパソコンの画面を閉じ、

「今日はもう帰らない?急ぎの仕事もないことだし」

と言って席を立ち、お先にと言ってとっとと出て行ってしまった。


 秘書課に残ったのは、湯島さんと豊洲さん、そして江古田さんと私だけだ。

「細川さんって、誰?」

 豊洲さんが聞いてきた。

「庶務課から秘書課に来るんですって」


 江古田さんが小声でそう言った。

「また?なんだって最近、庶務課からばっかり移動になってくるんだ?」

 豊洲さんがそう言うと、湯島さんは、

「細川さんって、怖そうな40代くらいの人だろ?」

と顔をこわばらせてそう言った。


「そんなおばさんが来るのかよ」

「し~!豊洲さん、失礼よ。細川さんは社長の秘書もしていたほどの人よ」

 江古田さんが豊洲さんにそう注意すると、豊洲さんも湯島さんも目を丸くして驚いていた。


「もしや、葛西さん、どっかに飛ばされた?」

「来週から大阪ですって」

「うわ。昨日のミスだけで、飛ばされたんだ」

「副社長の秘書だったの?私は知らなかったけど、副社長が大阪に転任になるから、それでついて行くようなことを言っていたわよ」


「それ、ただ単に、一臣氏を怒らせて飛ばされたんだよ。で、大塚さんはどこに飛ばされたわけ?」

 豊洲さんがまた江古田さんに聞いてきた。

「庶務課ですって」


「ひえ~~。怖いなあ、やっぱり」

 そう言って怖がったのは湯島さんだ。

「俺、一臣氏のことを絶対に怒らせないようにしよう」

 湯島さんはそう言うと、自分のデスクに戻って行った。


「一臣氏、言ったとおりだろ?弥生ちゃん」

「え?」

 豊洲さんはまだ、私のデスクの前にいた。

「言ったとおりって?」

「人を人と思わない。冷酷でバッサリと必要なくなった人間は切り捨てる」


「豊洲君、そんなこともし一臣氏に聞かれてたら、君も飛ばされちゃうよ?」

 湯島さんが顔を青くしてそう言うと、

「俺?俺は大丈夫だよ」

と、豊洲さんは自信ありげにそう答えた。


 豊洲さんの自信はなんなんだかわからないけれど、一臣様のことを信頼もしていなければ、一臣様のために仕えようとなんてしていないのだけはわかった。


「豊洲さんは誤解しています。一臣様はそんな冷酷非道な人間ではありません」

「あはは。弥生ちゃんは、世間知らずなんだね」

 カチン。


「豊洲さんの方こそ、一臣様のことを知らなさすぎです」

「へえ。じゃ、弥生ちゃんはわかるわけ?ついこの前、この会社に入ったばかりで、何がわかるっていうんだい?遠くから一臣氏を見て、勝手に自分でイメージ膨らませただけだろ?」

「違いますっ」


「まあ、いいさ。そのうち君も思い知る時が来るだろうから」

 どうしてこの人、そこまで悪く言うんだろう、一臣様に恨みでもあるわけ?


 と、その時、樋口さんが秘書課のドアを開け、慌てて豊洲さんは自分のデスクに戻って行った。

 豊洲さん、樋口さんのことは怖がっているわけ?


「上条さん」

「はい?」

「一臣様がお呼びです」

「……はい」


「何?上条さん、何しでかしたんだ?」

 湯島さんが小声で聞いてきた。

「え?あ…。昨日頼まれたエクセルの表、ほったらかしたから、それかな…」

 今頃になって、雷を落とされるんだろうか。


「上条さんまで飛ばされるわけ?でも、来たばかりなのにかわいそうだね」

 そう湯島さんは私のことを同情の目で見た。だが、

「弥生ちゃんは飛ばされないでしょ」

と豊洲さんはケロッとした声でそう言った。


「ちょっと、行ってきます」

「あ、仕事はもう終わらせてください。一臣様のお話は長いかも…しれませんので」

「…はい」

 パソコンの電源を切った。するとまた、同情の眼差しで湯島さんが私を見て、

「長いお説教くらっちゃうのか。頑張ってね」

とそう言った。


「お先に失礼します」

 私はそう言って秘書課の部屋を出て、樋口さんについて15階に上がった。


「あ、あの。樋口さん」

 エレベーターの中で、樋口さんに声をかけると、樋口さんはいつもの優しいあったかい空気を醸し出し、

「はい、なんですか?弥生様」

と優しい声で答えてくれた。


 ああ。いつもの優しい樋口さんだ。良かった。

「今、秘書課の空気が、凍り付いてて、今にもパリンって割れそうなんです。そういうのって、一臣様や他の役員さんたちに悪い影響でませんか?」


「出ると思いますよ。一臣様もそれは気にされています。ですから、秘書課をがらりと変えるおつもりでいるんです」

「それで、細川女史を?」


「細川女史の印象は、いかがでしたか?」

「え?えっと~~。一見、怖そうなところもありますけど、でも、話してみると、話しやすいしとっつきやすいし、いろいろと相談に乗ってくれたり、あ、なんか、お姉さんみたいなそんな感じで。って、申し訳ないですよね。お姉さんだなんて」


「いえいえ。もともと細川女史は、みんなに慕われる男っ気のある性格ですから、そう思われるのは当然だと思いますよ」

「そうなんですか?」

「秘書をしていた時にも、部下や、役員、社長や副社長からも、頼りにされる存在でしたし」


 そうなんだ!

「そ、それに、あれですよね?武道家なんですよね?」

 ワクワクしながらそう聞くと、樋口さんはくすっと笑った。


「そうですよ。細川女史もお強いです。弥生様も空手など、習っていらっしゃったんですよね?」

「はい。樋口さんもお強いんですよね。もしかして、カンフーとかもできます?少林寺とか、他にもいろいろな武術習われたんですか?」

「はい」


「樋口さん~~~!!!」

「言いたいことはわかりました。その目だけで。今度、細川女史も一緒に、御手合わせしましょうか?」

「はい~~!ぜひ!」

「ただし、婚約パーティのあとでですよ。一臣様の許可も得ないとできませんからね」

「それは、もう許可取ってあります!」


「本当ですか?」

「はいっ。婚約パーティの前は駄目だって、やっぱり言われました。でも、そのあとなら大丈夫です」

 ワクワクしながらそう言うと、また樋口さんに笑われた。


 やっぱり。樋口さんは優しいしあったかい。全然怖いところがないんだけどなあ。秘書課にいる時には、まるで人が変わってしまうよなあ。


 そして、一臣様の部屋の前に行くと、樋口さんがインターホンで一臣様を呼び、

「弥生様が来られました」

と告げると、一臣様はただ一言、

「入れ」

とそう返事をした。


「では、わたくしはこれで」

 え?行っちゃうの?

 樋口さんはさっさと、廊下に出て行ってしまった。


 私は一臣様の雷が落ちるのを覚悟しながら、ドアを開けて中に入った。


 一臣様はソファに座り、何やら書類を読んでいた。

「あの…」

 先に謝ったほうがいいかな、もしや。


「弥生。カードキーがやっとできてきた」

「……え?」

「これだ。お前のだから、絶対になくしたり、落としたりするなよ」

 一臣様はテーブルの上にあった封筒を持って、私のほうを向いた。


 私は一臣様の座っている隣に行き、それを受け取った。

「カードキーって、エレベーターの?」

「そうだ。お前のIDカードも、俺と同じように役員専用のエレベーターで使えるようになっているからな。そっちも使っていいぞ」


 え?そうなんだ。じゃあ、いつでも、一臣様の部屋に簡単に来られるってこと?

「だからって、仕事さぼって、俺に会いにばかり来るんじゃないぞ」

「うわ。なな、なんでそれ」

「お前今、本当に仕事さぼって俺に会いに来ようと思っていたのか?」


「いえ。そういうわけではありません!」

 ひょえ~~~。顏が火照りまくる。

 嬉しい。なんか、すっごく嬉しいかも。


「ここに座れよ。何で突っ立ってるんだ?」

 え?一臣様が自分の座っている隣を指差した。

「い、いいんですか?仕事の邪魔にならないですか?」

「ああ。お前がいても関係なく仕事できるからな」


 あ、そうか。存在感薄いんだっけ?ちょっと違った。えっと、なんか、寝ている猫みたいだって言われた気がするなあ。


 私はちょこんと隣に座った。一臣様は私のことを見ようともせず、書類を読みだした。

 し~~~~ん。静かだ。時計の音と、一臣様の書類をめくる音だけが聞こえている。


 ドキドキ。すぐ隣にいる一臣様からコロンの香りがする。この香り、嗅いでいるだけでドキドキしてきちゃうんだよね、いつも。


 でも、今、めちゃくちゃ幸せかも。


 そう言えば、今、いきなり思い出した。会議室で一臣様、私の太ももに触ったんだよね。お尻も。それに、私、抱きかかえられちゃった。


 うわ!思い出したら急に恥ずかしくなってきた。一気に顔が火照ってきて、胸の鼓動がもっと早くなってきた。


「おい」

 一臣様が私のほうを見て、

「勝手に顔赤くして、何を期待してるかわからないが、何もしないからな」

と、そう呆れた声を出した。


「え?」

「それに、仕事中だからお前から襲うこともするなよな」

 う…。

「お、襲いません!」


 一臣様は、ふんっと鼻で笑うと、また書類を見だした。

 ああ、もう~~~。なんか、せっかくいい雰囲気だったのに台無し!


 だけど、やっぱり私は隣にいるってだけで、ふわふわした幸せな気持ちでいられた。





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