~その16~ 社長室
「トミー、来てくれるってさ、親父」
電話を切って一臣さんがそう言った。
「そうかい。ところで、弥生ちゃんにこの社長室を案内しないとね」
「…え?はい」
案内?
「そうだな。いずれ、俺の部屋になるんだしな。そうだ。親父。俺が社長になる時は、この部屋改造していいか。弥生の部屋と行き来できるように」
「じゃあ、隣の部屋を弥生ちゃんの部屋にしたらどうだい?」
総おじ様はそう言って、ソファを立ち上がった。
「隣の部屋は、俺と弥生の部屋にするよ。弥生は弥生で、社長夫人室ってのを作らないとならないだろ?」
「今の社長夫人室は使わないのかい?」
「おふくろが使ってる部屋?ここから遠すぎる」
「へ~~。本当にお前は、弥生ちゃんにべた惚れなんだなあ。ちょっと羨ましいな。そんなに自分の奥さんに惚れているなんて」
総おじ様の言葉に、一臣さんは片眉を上げ、
「ふつうだろ、それが。惚れているから結婚するんだよ」
と、クールに言い返した。
「まあ、そうだけどね。じゃあ、僕に感謝してほしいなあ。お前の初恋の相手と結婚できるように計らってあげたんだから」
総おじ様は笑いながら、一臣さんの肩にをポンと手を置いた。一臣さんは、ちょっとムッとした顔をして、その手を払いのけた。
「だったら、最初から弥生があの時の女の子だって言え。そうしたら俺は、婚約を何年も嫌がることもなかっただろ」
一臣さんはムスッとした表情のままソファを立った。
「僕が言ったらつまらないだろ?お前に思い出してほしかったのに」
「ったく。回りくどいことしやがって。ほら、弥生。隣の部屋に行くぞ」
一臣さんは私の腕を掴んで、ソファから立たせると、背中に腕を回し、総おじ様の隣に立った。
「?」
なんで、棚の前に並んで立っているのかなあ、と不思議に思っていると、総おじ様がリモコンのスイッチを押して、なんと棚が、ガタガタと横に動き、その先にもう一部屋現れた。
「悪趣味だよな。普通にドアをつけりゃいいのに」
一臣さんはぶつくさ言いながら、もう一つの部屋に私を引き連れて入って行った。
「す、すごい。こんなしかけになっていたんですね」
「なんかの映画を見て、こんなの作っちまったんだよ。隠し部屋っていうのか?ふつうにドアをつけりゃいいのにな」
一臣さんはまだ、ムスッとしている。
隣の部屋は寝室だった。大きなベッドが真ん中にデン!と置いてあり、その横にサイドボードがあるだけで、他には特に何もない。奥に一つドアがあり、その横には大きなクローゼットのような扉がある。
「念には念を入れたほうがいいだろう?誰かに見つかっても困るしね」
「ここに来るまで、あんなにセキュリティが厳重なのに?誰にみつかるっていうんだよ」
「奥さんとか?」
「……おふくろだったら、親父の浮気くらい知ってるだろ」
浮気!?
「そうは言っても、念には念を入れておかないと」
「まったく。でも、俺がこの部屋使う時には、普通にドアをつけるぞ。隠す必要なんかないしな」
「寝室を使うのかい?一臣は会社に泊まらないでも、屋敷に戻るんだろ?じゃないと、弥生ちゃんが寂しい思いをするじゃないか。いいのかい?それでも」
「俺と弥生が会社に泊まる時に使うんだ。他には使わない。ああ、子供が生まれたら、子供の遊び場にしてもいいよな」
「え?!」
総おじ様が目を丸くした。
「いいだろ?別に会社に子供を連れてきたって。ベビーシッターでも雇うか、ああ、喜多見さんか弥生のメイドを連れてきてもいいよな。で、空いてる時間は俺や弥生が面倒見てりゃいいんだし」
「子供のかい?」
「そうだよ。会社に連れてきていたら、子供も自然と会社のことを覚えたり、なじむだろ?屋敷で知らない大人たちに、あれこれわけのわかんないことを詰め込まれるよりずっといいだろ?親のそばにいられるだけでも、安心するだろうし」
「ずっと、ここに閉じ込めるのもどうかと思うよ?一臣」
「ずっとじゃない。小学校には普通に通わせる。まあ、幼稚園に上がる前までの話だ」
「………。いや、その頃にはまだ僕が社長をしていると思うけどなあ」
総おじ様は腕を組んで、首を傾げた。
「あ、そうか。そんなに早くにくたばんないよな、親父。じゃあ、俺の部屋を改造して、あそこに子供の遊び場でも作るか。な?弥生」
「え?はい!」
嬉しいかも!
「ははは。本当に一臣は弥生ちゃんに惚れているんだなあ」
「しつこいぞ、親父」
一臣さんはそう言って、私の肩を抱いて寝室から出た。そして、そのまま社長室のドアも開け、
「じゃあ、高仁氏が来たら、また連絡してくれ。それまで、仕事が山積みだから、いったん部屋に戻るから」
「わかった。弥生ちゃん、心配はいらないからね。一臣がちゃんと初恋の相手と結ばれるようにするから安心して」
総おじ様はにこりと微笑んだ。私も、微笑み返し、お辞儀をしてから部屋を出た。
「親父の奴、初恋の相手だの、惚れてるだの、しつこいよな」
一臣さんは片眉を上げながらそう言うと、コホンと咳ばらいをした。
「初恋の相手?誰がですか?」
青山ゆかりさんが、デスクの椅子からこっちを見て聞いてきた。
「なんでもない。こっちの話だ。樋口、部屋に戻るぞ」
「はい」
樋口さんは、デスクの前にある、応接セットのソファに腰掛け、パソコンを開き、何かをしていたが、すぐにパソコンの画面を消すと、ソファから立ち上がった。
「瑠美って女のことは、トミーが来るから任せることにした」
一臣さんがそう樋口さんに言うと、樋口さんが声を潜め、
「実は、気になることがありまして」
と一臣さんに耳打ちをした。
「瑠美のことでか?」
「いいえ。別件です。今、青山さんと調べていたんですが…」
「…わかった。部屋に戻ったら聞く」
一臣さんは私をちらっと見て、樋口さんにそう答えた。
一臣さんの部屋に戻ると、ドアの前で、
「弥生、秘書課に行って事務仕事手伝って来いよ。俺は樋口と調べ物があるから」
と、一臣さんに言われてしまった。
「あの、私は一臣さんの仕事の手伝いは…」
「こっちはいい。秘書課の新人がまだ、仕事できないんだから、そっちのフォローを頼む」
一臣さんはそう言うと部屋に入り、私を廊下に残したままバタンとオフィスのドアを閉めた。
「あ…」
なんだか、疎外感だ。私だけ、蚊帳の外にいるような気持ちになった。
とぼとぼと14階に向かった。その間も、気持ちは沈んだまま。
私に心配させないようにだよね。わかってる。龍二さんも言ってた。危ないから気をつけろって。危ないことだから、私に顔をつっこまれたくないんだよね。
でも…。
やっぱり、私は一臣さんのお役に立ちたい。何かできたらいいのに。
14階の秘書課の部屋に入った。
「おはようございます」
「あら、上条さん、おはようございます。一臣様の仕事はいいんですか?」
すぐさま、細川女史が聞いてきた。
「はい。事務仕事の手伝いをしてくるようにと言われました」
「そう。助かるわ。じゃあ、早速、鴨居さんの入力のチェックをお願い」
そう言われ、私は席に座った。
「おはようございます」
「おはようございます!」
まずは、丁寧に矢部さんが挨拶をしてきて、そのあと元気に鴨居さんが挨拶をしてきた。
「おはようございます」
私もそう返した。
秘書課には、大塚さんや大塚派の秘書の姿はなかった。すでに、会議の準備にでも行っているのだろう。
男性陣の姿もないから、外出しているのかもしれない。
江古田さんは、何やら細川女史から仕事を教わっていて、細川女史のデスクの横で難しい顔をして頷いている。
矢部さんはすごいスピードでパソコンを打ち、それをプリントアウトし始めた。そして、鴨居さんはというと、今までより余裕の顔で、パソコンを打っている。
だいぶ、仕事にも慣れたのかな。パソコンも慣れてきたのかもしれない。余裕の顔だし、今迄みたいに焦ってもいないみたいだし。この分なら、入力したデータも完璧かな。と思いつつ、チェックを始めてみると、間違いだらけだった。
「あの、上条さん」
ちょっと顔を赤らめながら、パソコンを打つ手を止め、鴨居さんが私に顔を向けた。
「はい?」
「一臣様、今日はスケジュールびっしりつまっていますか?夕方とか、秘書課に来ることありませんか?一臣様の何かお仕事、私も手伝えたらって思っているんですけど」
「は?」
何をいきなり?
「この前、遅くまでデータ入力に時間がかかって残業していたら、秘書課に一臣様が顔を出して、遅くまで大変だなって労ってくれて」
鴨居さんは顔をもっと赤らめ、嬉しそうな顔をした。
「でも、そのデータ入力って、今日の朝から一臣様が必要なものだったから、私、頑張って終わらせないとって、必死だったんです。それで、なんとか終わらせて、細川女史にデータを渡したんです。細川女史、すぐに一臣様のパソコンにデータを送ってくれたんですけど、そのあと、私、一箇所データを入力していないのに気が付いて」
一箇所だけ?そのデータって、もしかして、ミスだらけだったりしなかったのかな。細川女史、チェックしてから送ったのかな…。
「細川女史が一臣様に連絡したら、樋口さんが一臣様なら、オフフィスを出て、前のビルに向かっているとおっしゃって。だから、急いで私、一臣様を追いかけて行ったんです。そうしたら、ビルの前で一臣様を見つけることができて」
「それって、この前の金曜の話ですよね?」
「はい!」
ああ。そうか。鴨居さんに声をかけられて、一臣様が鴨居さんと一緒にビルに入って行ったのって、それでなのか。
「入力し忘れたことを、正直に言って謝ったら、お前はまた失敗したのか~~!って、ほっぺたひっぱられちゃいました。でも、怒った口調ではなかったんです。それで、お前アヒルに似てるって言われて、カモじゃなくてアヒルだなって、笑っていました。やっぱり、一臣様って怖くないですよね?お優しいですよね?」
「……」
ああ、その光景を私は見ちゃったんだな。
「ドナルドダック…?」
「え?何で知っているんですか?一臣様の前で私、まねてみせたら、すごく喜んでくれて…。あ、一臣様がそう言っていたんですか?」
「……はい」
「もう、なんだってばらしちゃうんだろう。恥ずかしいなあ」
そう言いながらも、すごく鴨居さんは嬉しそうだ。そしてまた、にこにこしながらパソコンを打ち始めた。
「あの、その資料って、今日会議で使うものですか?」
「はい。もう大塚さんたちが準備に行っています」
「それ、一臣さんも出席される会議ですか?」
「え?はい。そうです。役員会議の資料ですけど」
「そうなんですか!」
大変。
「私、大塚さんのお手伝いしてきます」
そう言って、慌てて14階の会議室にすっ飛んで行った。もし、鴨居さんの入力が間違っていたら、大変だよ。
会議室に行くと、すでにテーブルには書類が配られていた。
「上条さん、おはよう。どうしたの?」
大塚さんが、慌てている私の顔を見て、不思議そうに聞いてきた。
「この書類なんですけど…」
一回、秘書課に行って見直す時間はあるだろうか。
「会議って何時からですか?10時?」
「そうよ」
時計を見たら、15分前。何とか間に合うかな。
「これ、一部借りていってもいいですか?」
「どうしたの?どこか、間違っているとか?でも、細川女史から、渡されたものだし、大丈夫だと思うんだけど」
「え?」
もしや、細川女史が見直してくれたのかな。
と、そこへ、一臣さんと樋口さんが、入ってきた。
「おはようございます」
大塚さんと、他の秘書の人が、深々と一臣さんに頭を下げた。
「ああ。もう準備はできたか?樋口、悪いが俺には濃いコーヒーを頼む。あ、弥生も役員会議に出るか?秘書課の仕事が何もなかったら、こっちに顔を出してもいいが…」
「仕事は頼まれていますけど、ただ、その…」
私はちらりと書類を見た。
「この書類は、細川さんがもうチェック済なんですよね?私、矢部さんや鴨居さんの入力チェックをいつも頼まれているんですけど、この入力チェックはしていなかったので気になって」
「ああ。アヒルがデータ入力したやつか。それなら大丈夫だ」
「そうですか。細川さんがしてくれたんですね」
私は思い切りほっとした。すると一臣さんが、片眉を上げ、
「いいや。細川女史は他にいろいろと忙しそうだったから、俺がチェックをした」
と、ふんぞり返りながらそう言った。
「え?」
「少し時間がかかったがな。だが、俺がチェックをしたんだから、完璧だ。心配ない」
「一臣さんが直々に?」
「今までだって、チェックをしていたぞ。だから、お前らのミスも気づけるんだろ?」
そういえば、大塚さんがわざと一枚抜かして、書類を束ねたことも一臣さんが気が付いたんだっけ。
「はい。じゃあ、大丈夫ですね。あ、私、まだ鴨居さんの入力のチェックをしないとならないので、戻ります。それとも、出席したほうがいいですか?」
「…う~~ん。今日も単なる爺の寄り合いってだけで、重要な要件もないしなあ。この書類の数字を淡々と読み上げるだけで終わりそうだし…」
一臣さんはそう言いながら、樋口さんを見た。すると、
「一応、次期副社長夫人なわけですし、一臣様の補佐を弥生様はしておられるのですから、ご出席されたほうがいいと思いますが」
と樋口さんは丁重に答えた。
「そうだな。樋口と一緒にドアの近くで聞いているだけでいいぞ。たいした話もしないしな。ただ、寝るなよな」
「はい。寝ません」
私はそのまま、樋口さんの隣に座った。
会議室には、役員さんがぞろぞろとやってきて、私にみんな、挨拶をしてくれた。私も立ちあがり、ぺこぺことお辞儀をした。
「いいねえ。一臣君はこんな可愛い子と結婚できて」
そう相談役が言った。他の役員さんも「羨ましいねえ」と言っている。
「コホン!すぐに会議を始めますので、席についてくださいませんか」
一臣さんは、私のことは何も触れず、そう役員さんたちをせかした。
のろりのろりと動いていた役員さんたちが、ようやく席に全員座り、会議はすぐに始まった。
ここに一臣さんがいなかったら、いったいどんな会議になるんだろう。ずっと、のろりのろりとしたスロースペースで、会議は進行されるんだろうか。そうしたらみんな、眠っちゃうんじゃないのかな。すでに寝ている役員さんもいるし。
「以上!今日の報告はここまで。あと、6月30日、わたくしと弥生の婚約パーティが開かれますので、よろしくお願いします」
一臣さんは、報告書を自分で読み上げ、とっとと会議を終わらせた。今までは、他の人に読ませていたのに、聞いているだけだと眠くなるからなのか、スロースペースが苛立つからなのか、自分で勝手に最後まで進行してしまった。
「では、これで解散します。すみません、急がせて。このあとも、スケジュールが詰まっているので、わたくしは失礼します」
一臣さんは早口でそう言うと、とっとと椅子から立ち上がり、とっとと私の背中に腕を回し、会議室を後にした。
「11時前には終わったな。11時に高仁氏と瑠美が来る。トミーも如月氏も来てくれるって言うから、お前も来い」
「え?はい。あ、でも、一回秘書課に行って細川さんに伝えます。データチェックもまだ済んでいないし、それも言わないと」
「アヒルのか?」
「はい。矢部さんのは、まだ見ていないですけど、矢部さんはいつも完璧ですし」
「アヒルはいつも、間違いだらけか…」
「え?」
「あれをいつも、お前がチェックしていたのか」
「私や江古田さんが…」
「なるほどな」
一臣さんはそれだけ言って、黙り込みエレベーターに乗り込んだ。
「金曜、鴨居さん、ミスしたって言っていました。入力し忘れたって」
「ああ。知ってる」
「怒らなかったんですか?そういうの、一臣さん、厳しそうなのに」
「ああ。怒らなかった」
「な、なぜですか?」
あ。変なことを聞いたのかな。一臣さんの片眉が思い切り上がった。
「なぜだと?とっちめないでくれとお前が言ったんだよな?」
「え?」
「データ丸ごとアヒルが消した時、まだ新人なんだし、怒らないでくれと言ったよな?」
「はい」
「それに、アヒルのやつ、体育会系でちょっとのことじゃ、へこたれないだろうと見込んでいたが、セクハラされただけでも、あんなに泣いたし落ち込んだしな」
「え?」
「前にいた鬱になった秘書のこともあるし、あまり、最初からガンガン言っても、やる気なくすだけかもしれないと思ったからな」
「……」
それで、怒らないの?それで、優しく接しているの?
「いつもやたらと元気がいいやつって、案外弱いものなのか?セクハラはさすがにエロ専務が悪いだろうけど、あそこまでアヒルが泣くとは思わなかったしなあ」
「………。ショックだったんですよね、きっと」
「お前も、エロ専務に尻を触られたよな?」
「え?はい」
「ショックだったか?」
「ショックって言うか…」
でも、あの頃、一臣さんのほうが、よりセクハラっぽいことを私にしていたしなあ。太もも撫でたり、腰触ったり。
「いや。俺があれには腹を立てたんだっけな」
「え?」
「…弥生の尻に触りやがって。今思い出しても腹が立つな…」
「怒ってたんですか?一臣さん」
「当たり前だろう!俺の女の尻を勝手に触ったんだぞ」
俺の女…。
「一臣さんも、けっこう私の太もも触ったりとかしていましたよね?」
「俺はいいんだよ。お前のフィアンセなんだから。ったく、俺をあのエロ専務と一緒にするな!」
一臣さんはそう言いながら、エレベーターの中で私の太ももを撫でた。
「ひゃ!」
「それに、弥生も感じているだろ?」
スケベ発言。そういうのがセクハラだって…。
それに耳まで噛んできた。
「や…。ダメです」
「ダメって言うな。そそられるだろ?」
もう~~~。お尻まで撫でてきた。
チン!エレベーターが15階に着いた。一臣さんは私の肩を抱きながら廊下を歩き、IDカードをかざすとさっさと自分の部屋に私を引き入れた。
「あれ?そういえば、樋口さん、一緒じゃなかった」
「ああ。気を利かしたんだろ」
ギュ~~~~。
うわあ。思い切り抱きしめられた。
「高仁氏に負けないようにしないとな」
「え?」
「ああいう押しの強いタイプは苦手だ。まあ、トミーと如月がいるから、大丈夫だと思うけどな」
「はい」
一臣さんはしばらく私を抱きしめ、はあっと息を吐いた。
もしかして、一臣さんも不安になったりしているのだろうか。