~その17~ 愛情表現
午後の視察を終え、お屋敷に私たちは戻った。時刻は5時を過ぎていた。
「お疲れ様でした。等々力さん、ゆっくり休んでください」
私はそう言って、車を降りた。
一臣さんが私の荷物も持ち、お屋敷に向かった。後ろから樋口さんも自分の荷物を持って歩いてきた。
「迎えに誰も来ないところを見ると、まだ帰ってきていないのかもな」
一臣さんがそう言って、正面玄関の扉を開けようとしたが、ガチャリと鍵が閉まっていた。
「やっぱり」
後ろから、早歩きで樋口さんが来て、鍵を取り出し、ガチャガチャとすぐにドアを開けた。
「一臣さんは鍵、持っていないんですか?」
「ああ。持っていない。何しろ屋敷が留守になることなんて、いまだかつでなかったからな」
そうなんだ。
「樋口、お前も寮に戻ってゆっくりしていいぞ」
一臣さんはそう言うと、私を引き連れ2階に上がった。
「では、失礼します」
正面玄関のドアをぴっちりと閉め、樋口さんは去って行った。
し~~~んとする中、階段を上り、し~~んとする暗い廊下を歩いた。私はつい怖くなり、一臣さんの背中に引っ付くようにして歩いていた。
ガチャリ。一臣さんの部屋に一緒に入り、一臣さんが部屋の電気をつけた。
ああ。一臣さんの部屋だ。ほっとする。
「弥生、風呂入るだろ?沸かすから待ってろ」
一臣さんは荷物をドサッと置くと、バスルームに入って行った。
私はカバンから脱いだ服を取り出し、自分の部屋に戻ろうとした。でも、なんだか隣の部屋に行くのも怖い気がしてきて、またカバンの中に服をしまった。
しばらく、一臣さんの部屋にいよう。隣の部屋にもついてきてもらおう。
ベッドに腰掛け、一臣さんが部屋に来るのを待った。一臣さんは、バスルームから出てくると、すでに脱いでいた上着とネクタイをソファにぽいっと放り投げ、Yシャツを第2ボタンまで開けて、私の隣に座りに来た。
「どうした?疲れたのか?」
「いえ。隣の部屋に一人で行くのが怖くって…」
「怖がりだな、相変わらず」
そう言うと、一臣さんは私の肩を抱いた。
「この広いお屋敷に誰もいないと、なんだか静か過ぎて怖いですよね」
「そうか。今、俺とお前の二人きりか」
「はい。なんか妙な感じがしますね」
「そうか。だったら、大広間だろうが、食堂だろうが、どこでエッチをしてもいいわけだな」
「はあ?」
「するか?」
「しません!」
「じゃあ、ここでするか。どんな大声出しても大丈夫だぞ」
「しませんから!」
もう~~~。考えがすべてそっちのほうにいくんだから。
「疲れたな」
一臣さんがベッドにドスンと横になった。私もその隣に寝そべってみた。
「やっぱり、家が一番だよな」
「え?一臣さんもそう思うんですか?」
「ああ。昔はこのただ広いだけの屋敷は好きじゃなかった。冷たくて、ただ広いだけで」
「この部屋はいくつの頃からいるんですか?」
「もの心ついた頃からだ」
一臣さんはそう言うと、私に腕枕をしてくれた。
「子供の頃は、よく龍二がやってきた。一人で寝るのが怖いって泣きながら。寝る時にはこっそりと喜多見さんが来てくれて、二人に本を読んでくれた。でも、おふくろがいない時だ。おふくろは厳しかったから、龍二がこの部屋に来ることも許さなかった」
「なんでですか?」
「自分の部屋があるんだから、自分の部屋で大人しく寝ろってさ。だから、おふくろがいないほうが、俺も龍二ものびのび自由にできた」
そうなんだ。
「国分寺さんは、俺の部屋に龍二が来ていても、喜多見さんが本を読みに来ても、親父やおふくろには報告しないでいてくれた。いや、もしかすると、親父にだけは報告していたのかもしれないな」
「…喜多見さんは本当に、お母さんのようだったんですね」
「ああ」
「龍二さんがこの部屋に来なくなったのは、いつからですか?」
「いつだったかなあ。俺が英才教育を受けたり、大人の集まるパーティだのに引っ張りだされるようになってからかな。帰りも遅くなって、あいつのほうが先に寝ちまっていたことも多かったから。一人で喜多見さんに本を読んでもらっていたんだ、あいつはな」
「一臣さんは?」
「俺は、疲れて風呂入って寝るだけだった。ランが生きてる頃は、一緒に寝ていたけどな」
「…そうなんですか」
「龍二が部屋に来てくれた時は、楽しかったな。ベッドの上で飛び跳ねて、喜多見さんに怒られたり、一緒に風呂も入ったし、何をするのも一緒だった」
「仲良かったんですね、その頃は」
「ああ。国分寺さんの子供や、喜多見さんの子供とも寮に行って遊んでもらった。お袋がいない時だけだけどな」
「物心ついたころから、ずうっと一臣さんはこの部屋にいたんですね」
私はそう言って、一臣さんから視線を天井に向けた。一臣さんも天井を見た。
「中学の頃、部屋を改装した。俺が提案したんだが、親父は一つ返事でOKを出した。で、工事をしていた時、下の客間に移動させられていたから知らなかったんだ。隣の部屋に通じるドアが取り付けられてしまったことを」
「え?」
「親父が勝手にドアを作らせたんだ。どおりで、俺のわがままをすぐに聞いてくれたわけだよな。風呂はジャグジーにしろだの、テレビもパソコンも冷蔵庫も揃えろだの、俺はわがまま言いたい放題だったのに、全部受け入れてくれたんだから」
「そうだったんですか」
「部屋の工事が済んで、この部屋に戻ってきて、やられたって思ったぞ。勝手にドアなんかつけられていて。それも、隣は俺の未来の嫁の部屋になるとか、まだ中学生の俺に言うんだからさ」
「それを聞いて、どう思ったんですか?」
私はまた一臣さんを見た。一臣さんも私を見て、
「ふん。俺は政略結婚になることを、その頃からわかっていた。だから、頭に来た」
と片眉をあげた。
「…中学から、政略結婚だって思っていたんですか?」
「……そうだ。どうせ、好きな女と結婚なんかできるわけもない。自分の自由なんか、これぽっちもないって、小学生の頃から俺は、すべてどこかで諦めてた。だからこそ、あれこれ、俺の自由になる範囲では、自分勝手にやってきたんだ。部屋もそうだし、車だって、勝手に免許を取りに行って、車を親父に買わせたしな」
「総おじさま、そんなに一臣さんの言うことを、はいはいと聞いてくれていたんですか?」
「ああ。車はさすがに派手に事故ってから、免許ごと没収されたけど、他は好きにさせてたよ。親父がいう高校や大学には行ったけどな。好き勝手に女遊びしようが、派手に金を使っていようが、親父は何も言わなかった」
「…そうだったんですか」
「思えば、あれかもな。親父は親父らしいことをなんにもしてこなかったから、金は出せるだけ出していたのかもしれないし、俺が欲しいと言うものは揃えていたのかもしれない」
「…」
「それが親父の愛情の表現だったのかもな」
ふと一臣さんは何もない宙を見つめた。
「お母様は?」
私が質問をすると、また一臣さんは私を見た。
「おふくろは…。親父よりももっと不器用だ。愛情表現なんか、まったく出せないような。でも、多分、おふくろなりの表現はしていたんだ。とってもわかりにくい表現だけどな」
「でも、一臣さんには伝わっていたんですね」
「まさか。最近になって気がついたことだらけだ。たとえば、俺の誕生日にはなぜか毎年、コック長がちらし寿司を作る。俺は深い意味を知らなかったけど、あれはおふくろが作らせていたんだよな」
「はい。一臣さんが子供の頃、ちらし寿司を嬉しそうに食べていたって言ってました」
「おふくろは、そうやって人に頼んでいた。コック長に料理を作らせたり…。もしかすると、本だって、喜多見さんに頼んでいたのかもしれないな」
「え?でも、そういうのは怒るって…」
「わからない。頼んでいないのかもしれないし、頼んだのかもしれないし」
「……そうなんですか」
隠れたところで、子供たちに何かをしてあげていたのかもしれないんだなあ。
「親父は、俺の8歳の時に言った言葉も覚えていたんだよなあ」
「え?」
「お前と結婚するって話だ。そんな子供の頃の話を真に受けて、本当にお前と婚約させるんだから」
「そうですね。それももしかして、愛情表現の一つ?」
「だろうな」
「……そう思うと、一臣さんって両親にすごく愛されているんですね」
「そうだな」
一臣さんはそう言ってから、私を抱きしめた。
「この部屋を改装してから、俺の城になった。俺は孤独が嫌いだった。広い屋敷も、広い自分の部屋も。でも、いつの間にか孤独を楽しみ、慈しむようになった」
「え?」
唐突に一臣さんは、私を見ながらそんな話をしだした。
それから、宙を見つめると、
「前に汐里が言ってただろ?俺の城に誰も入れさせない、そんな人として不完全だ…みたいなことを」
とまた私を見てそう言った。
「はい」
「孤独を愛して、人を自分の中に踏み込ませない。そんな人間だったんだよ、俺は」
「そうですか?でも、一臣さんには喜多見さんや樋口さんがいました。お二人のことは信頼して、心を開いていましたよね」
「…かもな。でも、俺の部屋までは入れさせない。ここは、誰も踏み込ませることのない、城だったんだよ」
「会社の一臣さんの部屋も?」
「ああ。樋口と葛西だけは入っていたが、俺がいる時にはなるべく入れさせなかった」
「そうなんですか?」
「…俺は、一人で部屋にいる時だけ、くつろげた。いや、くつろいでいる気になってた」
「……?」
どういうことかな?
「でも、実際は孤独なだけだった。好きな音楽を聞き、好きな映画を見る。一人で酒を飲み、一人で寝る。だけど、だんだんと孤独に耐えられなくなった。だから、ぬくもりを無性に求めて、女をとっかえひっかえしたんだ」
一臣さんは、眉をしかめた。そしてまた、私から視線を外し、
「でも、女を自分の城には入れられなかった。踏み込まれなくなかった」
と、そう呟いた。
「じゃあ、なんで私は入れてくれたんですか?」
「ああ…」
一臣さんはまた私を優しい目で見た。
「お前がぶっ倒れて入院した時、何を思ったのか俺は、お前が寝ている隣に潜り込んでみた。ちょっとだけ、仮眠を取るつもりだったと思う」
「はい」
「で、朝までグースカ寝ちまった」
「……」
そうだ。あの時、朝起きて、隣で一臣さんが寝ているから、ものすごくびっくりしたんだ。
「自分でも驚いた。何でこいつの隣だと、安らげるんだって。だけど、お前といると、ものすごく癒されたから。だから、お前のことを俺の城に招き入れた」
「……」
一臣さんは私の頬にチュッとキスをした。
「もし、あんなことがなかったら、お前のことを俺の部屋になんか入れなかっただろうな」
そうなんだ。じゃあ、ずっともしかしたら、一臣さんのお城に入れてもらえなかったのかもしれないんだ。
「今は、お前がいないと変だ」
「え?」
「お前がこの部屋にいないと、何かが足りなくなる。俺の城には必ず、お前が必要だ」
一臣さんはまた私を抱きしめた。
ギュウ…。一臣さんの抱きしめる腕に力が入る。
「この部屋が一番なんじゃなくて、きっとお前の隣が一番なのかもな」
「え?」
ドキン。それ、すごく嬉しい。
「私もです」
「そうか」
「はい」
ギュウ。私も一臣さんを抱きしめた。
それから、二人でベッドの上で、眠りに落ちた。二人とも疲れていたのかもしれない。
車の中では一臣さんも私も起きていた。なんとなくずっと運転している等々力さんに申し訳ないような気もしていたし、車内では、昨日の夜の従業員たちの様子を聞いたり、工場視察の話に花を咲かせたりして、眠らないようにしていた。
いつの間にか寝てしまった私たちは、トントンというノックの音で、どちらともなく目が覚めた。
「一臣様、弥生様、夕飯の用意ができました。遅くなって申し訳ありませんでした」
亜美ちゃんの声だ。
「はい、今、行きます」
私はベッドから起き上がりながらそう言った。
「ち…。帰ってきたのか。俺はいつ寝ちまったんだ?」
一臣さんは舌打ちをしながら、起き上がった。
なんで舌打ちをしたんだろう。
「あ~~あ。誰もいないうちに、弥生を思い切り抱こうと思っていたのにな」
また、スケベ発言してる!もう~~~。
「ふあ~~~。疲れていたのかな。知らない間に寝ちまった。お前も寝ていたのか?」
「はい。私もしっかりと…」
「そうだろうな。服もくしゃくしゃだし、髪もぼさぼさだぞ」
「あ、着替えてきます。でも、一臣さんのYシャツもくしゃくしゃです」
「ああ。今、着替える」
私は自分の荷物を持って、自分の部屋に行った。それからすぐに着替えをして髪をとかし、一臣さんの部屋に戻った。
どうも自分の部屋ではくつろげない。なんとなく怖さを感じてしまう。
一臣さんも着替えを済ませ、
「行くぞ」
と私の手を引き、一緒に部屋を出た。
ダイニングに行くと、
「申し訳ありませんでした」
と国分寺さんが謝り、そのあと喜多見さんや日野さんも謝ってきた。その後ろで、亜美ちゃんとトモちゃんも頭を深々と下げている。
「なんだ?何かお前ら、謝るようなことでもしでかしたのか?」
一臣さんがびっくりしてそう聞くと、みんなは拍子抜けしたような顔をして、同時に顔を上げた。
「あの、わたくしどものほうが帰りが遅くなってしまって。夕飯もこんな時間になってしまいまして」
「こんな時間?」
一臣さんは、壁にかけてある時計を見た。時計の針は、8時5分を指し示していた。
「ああ、別にいいぞ。俺も弥生も疲れてて、部屋でグースカ寝ていたしな」
「そうだったんですか」
みんなの顔が一気に和らいだ。もしや、一臣さんが怒っているとでも思ったのかな。みんなが帰ってきていないことなんて、まったく気に留めることもなかったし、それどころか、みんながいない間にスケベなことをしようとすら考えていたくらいだ。
「それより、お前らは疲れていないのか?俺たちが夕飯を食べ終わったら、さっさと片付けて休んでいいぞ」
一臣さんはそう言いながら、席に着いた。すると、
「え?!」
と、また一同揃って、びっくりした声を上げた。
「なんだ?どうしたんだ」
「い、いいえ。ありがとうございます。では、そうさせていただきます」
国分寺さんは丁寧にお辞儀をした。他のみんなも深々と頭を下げている。
一臣さんは黙々と食べだした。私も、一臣さん同様、何も話さず、夕飯を食べた。そして、二人ほとんど同時に食べ終わり、
「美味しかった~~。やっぱり、コック長の作るお料理最高」
と私が言うと、一臣さんも満足げに頷いた。
「ありがとうございます。食後にデザートか、コーヒーでもお持ちしましょうか?」
コック長がキッチンからやってきて、そう聞いてきた。
「いや。もうすぐに2階に上がる。弥生も俺も疲れているから、すぐに風呂に入って休む。あ、喜多見さん、風呂だったら自分で沸かしたから大丈夫だぞ」
風呂に入ると一臣さんの言葉を聞き、一瞬焦ったような顔をした喜多見さんに一臣さんは優しくそう伝えた。
「え?弥生様がもしかして、お風呂の用意を?」
「いいえ。一臣さんがしてくれました」
「え~~~~!!!?」
喜多見さん、ものすっごく驚いているけど、なんで?
「じゃあ、お前らもゆっくりと休め。明日も朝早いんだろ?」
一臣さんはみんなにそう言うと、私の背中に腕を回し、さっさとダイニングを出た。そのあと、ダイニングでざわめきが起こっていた。
なんで、あんなに驚いたのかなあ。
階段を上りながら、一臣さんにそれを尋ねると、
「そりゃ、俺は風呂の用意なんかしたこともなかったし、あんなふうにあいつらを気遣うことも全くしてこなかったからだろ」
とひょうひょうと一臣さんは答えた。
「…今まで、一度も?」
「子供の頃はあるさ。喜多見さんに言わせると、俺は優しいお坊ちゃんだったそうだぞ。みんなのことを気遣い、素直に感謝の言葉を言い、肩を揉んであげたり、誕生日にはプレゼントまで用意をするくらいのな」
「それがいつ、変わっちゃったんですか?」
「忙しくなってからだ。余裕もなくなったし、屋敷でも勉強や習い事で忙しかったからな」
「習い事?」
「ああ。龍二はレッスンを受けに外に行っていた。バイオリンや、水泳や、あと、あいつは何を習っていたんだろうな?俺は、先生やインストラクターが屋敷まで来て教わっていたからなあ」
「ピアノや、勉強ですか?」
「ああ。武術は樋口に習った。大広間や庭で習ったんだ。あとは、英語、フランス語、パソコン、それから、まあ、経営にまつわることから、いろいろと習わされた」
「大変だったんですね」
「……そうだな。その頃からわがままで、生意気な子供になっていったよな」
性格、ねじれちゃったんだ。本当は弟と遊ぶのが好きな無邪気で、みんなを気遣うことのできる優しい子だったのに。
ギュ。一臣さんの腕にしがみついた。そのまま一臣さんの部屋に行き、部屋に入ると私は一臣さんを抱きしめた。
「なんだ?もうスイッチ入っているのか?」
「違います。抱きしめたかったんです。ギュって」
「なんでだ?」
「だから、一臣さんが愛しくなったんです。えっと、これは母性本能に近いんです」
「言っている意味がよくわからん」
「だから、一臣さんを愛しているってことです」
「そうか。俺も愛しているぞ、弥生。でも、ちょっと今日は体力に限界を感じている。悪いな。明日の夜には、回復させるから、今日は早めに寝かせてくれ」
「だから~~。そんな気になっていませんったら」
もう。わかってないじゃないよ。
でも、一臣さんも私をギュッと抱きしめてきた。そして、
「弥生は可愛いよな」
と言って、髪に頬ずりをする。
一臣さんといると、なんでこうも、どんどん惹かれていっちゃうんだろうか。私は前よりもずっとずっと、一臣さんを好きになっている。大好きで、大事で、愛しくてしょうがない。
弱い一臣さんも、拗ねる一臣さんも、凹んでいる一臣さんも、駄々っ子の一臣さんも、そして優しい一臣さんも、全部が大好きだ。
一臣さんといると、なんでこうも、一臣さんのすべてを包み込みたくなっちゃうんだろうか。その気持ちは、もう恋愛感情を超えているような気もする。一臣さんを抱きしめながら、私はそんなことを感じていた。