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ビバ!政略結婚  作者: よだ ちかこ
第10章 甘いフィアンセ
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~その16~ 恋愛感情

 チェックアウトの時間を微妙に過ぎていた。私は慌てて荷物をまとめ、部屋を出ようとしたが、一臣さんは余裕しゃくしゃく。

 

 そして私の荷物も持ってくれると、一臣さんは颯爽と廊下を歩き出した。ああ、後姿もかっこいい。あんなに跳ねていた髪も、今はまとまっている。


 本館に着くと、すでにチェックアウトを済ませ、出発しようとしていた綱島さんと菊名さんに出くわしてしまった。

「あ、おはようございます」

 綱島さんは丁寧に私と一臣さんに挨拶をしてきた。でも、菊名さんは、私を見ると顔をそむけ、

「一臣様、おはようございます。すぐに出発するんですか?」

と一臣さんにだけ挨拶をした。


「いいや。俺らは午後から行く。チェックアウトを済ませたら、弥生と昼飯を食う」

 一臣さんはとってもクールにそう答えた。


「おはようございます」

 ロビーから等々力さんと樋口さんがやってきた。どうやら早々とチェックアウトを済ませ、ロビーのソファでくつろいでいたか、ラウンジでお茶でもしていたようだ。


「ああ。樋口も等々力もゆっくりできたか?」

「……それが」

 等々力さんが樋口さんを見て、苦笑いをした。

「どうした?」


「いえ。今日車を運転するので、わたくしは12時には部屋に帰りました。樋口さんは?」

「わたくしも、等々力さんが部屋に戻った後、すぐに戻りましたよ。他の人たちは随分と羽目を外したようですけどね」

 樋口さんはそう言うと、目をラウンジのほうに向けた。


「他のっていうと、従業員の奴らか?」

「ええ。遅くまでカラオケを楽しんでいました。盛り上がりましたよ。国分寺さんの歌も上手でしたし、コック長は奥様とデュエットを歌ったんですよ」

 等々力さんがニコニコしながらそう言った。


「え~~。聞きたかった」

 私が羨ましがると、

「そうですね。立川さんが弥生様も呼んで来ようと言い出したんですけど、日野さんが一臣様に怒られるからと、止めまして…」

と、等々力さんはそう答え、一臣さんの顔を見て話を途中で止めた。


 一臣さんの顔を私も見てみた。すると、眉間に思い切りしわが寄っていた。

「呼びに来たら、クビだったな、立川の奴」

 うそ。冗談を言っているんだよね?でも、思い切り真剣な顔をしている。本気で言ってた?


「では、わたくしたちは約束の時間に間に合わなくなると大変ですので、これで」

 綱島さんが、また丁寧にそう言うと、お辞儀をしてホテルを出て行こうとした。菊名さんはというと、まだ名残惜しそうに一臣さんを見ている。


「菊名もさっさと行けよ」

 一臣さんはまたクールにそう言った。それから、カバンを等々力さんに渡し、

「チェックアウトしてくる」

と私に言い残し、フロントに行ってしまった。


「上条さん」

 私が樋口さんの隣でぼけっと立っていると、いつの間にかすぐ隣に菊名さんが来ていた。

「はい?」

 びっくりした。何で私に声をかけてきたの?


「…私、真実が知りたいの」

「は?」

 なんの?

「火の無いところに煙は立たないって言うでしょ?仮面フィアンセのあの噂、どうしてあんな噂が流れているの?本当は一臣様とあなた、そんなに仲がいいわけじゃないんじゃないの?仲いいふりをさせられているんじゃないの?」


 し、しつこい。しつこすぎる。

「あのっ。エントランスで綱島さんが待っていますよ。早くに行ったらどうですか」

 つい、頭に来て私はつっけんどんにそう言ってしまった。


「仲いいように見えないのよね。どこかぎこちないように見えて。食事は一緒にしていたようだけど、あとは別々だったんじゃないの?お風呂にだって、一緒に入っているって言っていたけど、あれも、演技じゃないの?だって、わざわざそんなこと言う?わざとらしいって思ったのよね」

 え~~~~~~~~~~~~!恥ずかしげもなく一臣さんは、あんなことまで言ったのに?


「コホン」

 樋口さんが咳ばらいをした。菊名さんは樋口さんをちらっと見たけど、また私のほうを見た。

「もうすぐ、婚約発表でしょ?確かに仲が悪いなんて噂流れても困るし、上条グループとの取引も、壊れる可能性あるものね」

 まだ言うか!もう、私だって、いい加減、堪忍袋の緒が切れる…。


 と、徐々に怒りが込み上げているところに、

「あ~~~!弥生様」

という、トモちゃんの元気な声が聞こえてきた。

「おはようございます!」


「トモちゃん。おはよう!」

「チェックアウトしてから、みんなでラウンジでお茶しているんです。日野さんと亜美ちゃんは、二日酔いでラウンジのソファでダウンしてますよ。私はあまりお酒が強くないから、あまり飲まないようにしていたおかげで、元気なんですけど」


 飛び跳ねながらトモちゃんはそう言って、私の真ん前に来た。

「露天風呂、気持ちよかったです。弥生様はお部屋についているんですよね?確か、ウッドデッキがあって」

「うん。とっても気持ちよかったです。渓谷を見ながら入れるんです」

「朝も入ったんですか?」


「入りました」

「夜は?もしかして大浴場に来るかな~とか、本館の露天風呂に来るかもねって、亜美ちゃんと話していたんですけど、本館には来ましたか?」

「いいえ。ずっと離れの部屋にいたから」


「……。やっぱり。一臣様が離してくれなかったんですね。一臣様、テンションあがっていましたもんね」

「え?テンション?」

「はい。昨日の朝も、私たちも浮かれまくっていましたけど、一臣様も浮かれていましたもんね」

「小平!誰が浮かれまくっていたって?」


「すみません!一臣様、おはようございます」

 トモちゃんは顔を青くして、ぺっこりとお辞儀をした。

「菊名、まだいたのか」

 一臣さんが菊名さんを見て眉をひそめた。


「一臣様、菊名さんは弥生様と一臣様の仲を疑っているようですよ」

 樋口さんが、クールにそう一臣さんに報告した。

「なんだと?」

 一臣さんはさらに眉をゆがめた。


 そのあと、はあっと呆れたようにため息をついた。

「疑っているって?」

 トモちゃんが私に小声で聞いてきた。


「菊名は、俺と弥生が仲が悪いんじゃないかって疑っているんだ」

 そう答えたのは一臣さんだ。するとトモちゃんは、顔色をさっと曇らせ、

「まさか、弥生様、会社で一臣様に冷たくされているんじゃ…」

と私に心配そうに聞いてきた。


「いいや!屋敷にいる時と同じように、べったりしているぞ」

 また私ではなく、一臣さんがそう答えた。

「べったり?」

 トモちゃんが一臣さんのほうを見て聞き返すと、

「ああ。いつでも弥生の腰に腕を回して、どこでもいちゃついているんだけどな」

と、恥ずかしいことを堂々と言ってしまった。


 うわ~~~。そう言って、私の腰に腕を回してきたし。もう、恥ずかしくて顔が火照ってきちゃったよ~。


「え?それなのに、どうして仲が悪いって疑われているんですか?」

「仲がいいふりをしていると思われている」

「はあ?」

 トモちゃんが、目を丸くして驚いて、それから菊名さんを見た。


「会社で仮面フィアンセだと、そんな噂も流れている」

「仮面?」

 トモちゃんはきょとんとした。

「なんでまた?本当にお二人は仲がいいのに…」


「そうだろ?小平、菊名にも言ってやれ。俺と弥生は本当に仲がいいんだってな」

「もういいです。そういうことを言われれば言われるほど、もっと怪しいって思うだけですから」

 菊名さんはそう言うと、カバンを持ってエントランスを出て行った。


「は~~~あ。しつこいし、うざいよな。もうほおっておくか」

「弥生様は、大丈夫ですか?なにか、嫌がらせを受けたり、嫌なこと言われたりしていませんか?」

 トモちゃんが心配そうに私に聞いてきた。

「私は大丈夫です」

 そう笑顔で答えたが、まだトモちゃんは、暗い顔をしている。


「小平、大丈夫だ。弥生には俺がついているから」

 一臣さんはそう言って、トモちゃんを安心させた。

「では、わたくしはラウンジに戻ります」

 トモちゃんはにっこりと笑って、ラウンジのほうに駆けて行った。


「小平は本当に、弥生のことを心底思ってくれているんだなあ」

 ぼそっと一臣さんはそう呟くと、私の顔を見た。

「はい。とっても嬉しいです」

 そう答えると、一臣さんはにこりと微笑んだ。


 昼食は、ホテルのレストラン。バイキング形式になっていた。

 私はわくわくしながら、お皿にたくさんのお料理を乗せ、席に戻った。


「そんなに食うのか…」

 一臣さんは私のお皿を見て、目を丸くした。

「え?取りすぎましたか?私」

「……取りすぎだろ。てんこ盛りになっているぞ」


 恥ずかしい。つい、嬉しくてあれもこれもと乗せてきてしまった。

「まあ、いい。残ったら俺が食う」

 一臣さんのお皿は、上品に盛り付けがしてあった。そして、

「一臣様、コーヒーもお持ちしました」

と、国分寺さんが私たちのテーブルに、コーヒーカップを持ってやってきた。


「あ。まさかと思うけど、自分で取ってこないで、国分寺さんに取らせたんですか?」

「ああ」

「国分寺さん、今日はお休みの日です。自分の分だけ取って、のんびりとしてください。さあ、席に戻って。あとは私がしますから」


 私はそう言って、国分寺さんを席に戻らせた。

 いったい、いつの間に国分寺さんに給仕をさせていたんだろう。もう~~。目を離すとこれだから。


「一臣おぼっちゃま、焼き立てのパンをお持ちしました」

 ガック~~~。今度は喜多見さん?

「弥生、俺が頼んでいるわけじゃない。勝手に国分寺も喜多見さんも世話を焼いてくれるんだ。いいだろ?したいんだったら、させておけば」

「でも」


「弥生様も焼き立てのパン、いかがですか?あと、紅茶かコーヒーお持ちしますよ?」

 喜多見さんが聞いてきた。

「いいです。自分でしますから、喜多見さんはどうぞコック長とゆっくりしてください」

「そうですか?」

 喜多見さんは、名残惜しそうに私と一臣さんを見て、自分の席に戻って行った。


「なんだよ。国分寺も喜多見さんも、喜んでいたのに」

「これじゃ、お屋敷にいる時と変わらなくなっちゃいます」

「ふん。お前、わかってないな。もしここに、お前と俺の子供がいたらどうする?」

「え?」


「家族4人で温泉旅行だ。いつもは屋敷でお前は子供の世話をしているんだ。旅行中だから、のんびりとするよな?」

「はい」

 わあい。そういう妄想は楽しい。私と一臣さんと、子供と4人で。あれ?ってことは、子供は二人ってことかな?男の子と女の子かしら。それとも、やんちゃな男の子が二人でもいいな。


「お前、せっかくのんびりと旅行に来たんだからって、子供の世話はしないのか?料理を皿にとってやったり、飲み物を持ってきてやったり、そういうことをしないで、自分だけ自由にのんびりと食べるのか」

「まさか。ちゃんと、子供のことも面倒見ます。だって、そういうもの楽しいし、それで、子供の口とかナプキンで拭いてあげるんです。あ~あ、こんなにこぼしちゃって。ほら、ほっぺにご飯粒ついているわよ、な~んて言いながら」


 一臣さんに似ている男の子の世話をするの。いいかも~~~!

「だろ?世話するんだろ?それと同じだ」

「……は?」

 妄想モードに入っていたのに、パチンと目が覚めた。


「何が同じなんですか?」

「国分寺と喜多見さんだよ。いくら温泉旅行に来ているとはいえ、息子同然の俺の世話はしたいんだよ」

「え?もう大人なのに?」

「……、大人だとしてもだ。あいつらにとっては俺は何歳になっても、世話が焼ける子供に見えるんだろ?」


 いいえ。実際、世話が焼けているんだと思います。というのは、心の中だけに留めておいた。


 結局、私のお皿に乗ったお料理は、半分一臣さんに食べてもらった。朝はコーヒーだけだったから、一臣さんはお腹が空いていたようだ。

「昨日、運動したしな。あ、今朝もか」

 一臣さんはぼそっとそう言って、コーヒーを満足そうに飲んだ。


「運動?」

「ああ」

 …それって、えっと、まさか。あのこと?


 二日酔いでダウンしていた人たちが、次々にレストランにやってきた。亜美ちゃんも日野さんもその中に混ざっていた。

「あ、一臣様、弥生様、おはようございます」

 青い顔をして日野さんが挨拶をしてきた。その隣で、亜美ちゃんも静かに挨拶をした。


 それから、頭を下げ、二人して同時に、

「痛い」

と頭を押さえていた。


「お前ら、そんなに飲んだのか?」

「すみません」

「まあ、今日はオフなんだから、俺が怒ることでもないんだけどな。でも、他の奴に迷惑はかけるなよな?」

「はい」


 消え入りそうな声で、日野さんと亜美ちゃんが返事をした。

「あの、オレンジジュース飲むといいですよ。あと、フルーツやカレーもあったから、それを食べると、きっとすぐに二日酔いも治ります」

 私がそう言うと、日野さんと亜美ちゃんは、力なく笑い、お料理を取りに行った。


「お前はすぐに治るけど、あいつらはどうだかわからないぞ」

 そんな二人の背中を見ながら、一臣さんがそう言った。

「え?」

「お前の回復力、半端ないからなあ」

 そうなの?


「まあ、お前は二度と酒飲むなよな」

「はい」

「酒飲むと、可愛くなるし、色っぽくなるんだけど、寝るからなあ…」

 え?私が?色っぽく?!


「でも、お前、酒飲まないでも、色っぽくなるようになったしな」

 一臣さんは私に顔を近づけ、そう囁いた。

「え?え?」

「レベルアップもしたしな?」

 

 うわあ。そういうことを、言わないで!聞いてて、顔がぼわっと熱くなった。

「あほ。そんなに顔赤くしていたら、周りから変に思われるぞ」

「じゃあ、変なこと言うのはやめてください」

 私がそう言い返すと、一臣さんは片眉を上げた。


「ふん…。今の俺らはどう見たって、ほやほやの新婚カップルみたいに見えるよなあ?なあ?そう思わないか?」

「え?」

「こんなアツアツのカップルなのに、なんだって菊名は、演技をしていると思うんだろうなあ。やっぱり、あいつは俺らが仲がいいのを、認めたくないんだろうな」


「認めたくない?」

「俺に対して恋愛感情でもあるんだろ。お前、あいつと一緒に仕事していくの、やりづらくないか?」

「…それは、私情を挟むのはよくないと思うから、ちゃんと仕事は仕事で」

「お前が私情挟まなくても、向こうは思い切り挟んでいるだろ。明らかにお前に嫉妬しているのが見てわかる。俺もあれでは、やりにくいし、綱島もやりにくいんじゃないのか」


「……」

「一回、菊名には注意しておかないとな」

「注意ですか?」

「ああ。私情を挟むなって。それでも、あれこれ言ってくるようなら、プロジェクトを抜けてもらう」

「え?」


「当たり前だ。仕事と恋愛を割り切って考えられないような奴は、一緒に仕事をしていけない。だいたい、俺に恋愛感情抱いているって時点でアウトだ」

 うそ。一臣さんってそういうこと気にするんだ。ちょっと冷酷な気も…。

「だから、葛西も大阪に移動させようとした」


「総おじさまの意思ではなかったんですか?」

「いや。親父にも相談はしたけどな」

 そうだったんだ。葛西さんには社長が決めたことだって言っていたけど…。

「じゃあ、私も私情挟んじゃだめですよね」


「挟んでいるのか?」

「…一臣さんに対して恋愛感情が…」

「あほか」

「え?」

 なんで、あほ?


「お前は俺のフィアンセだ。恋愛感情があって当たり前だろ?」

「…はあ」

「俺だってお前には、恋愛感情があるんだ。未来の嫁に対して恋愛感情抱いていたからって、なんにも問題はないだろ?逆にまったく恋愛感情がないほうが問題が大有りだ」


「そうですか?!」

「なんだよ。何で今、目が嬉しそうに潤んだんだよ。お前に恋愛感情があるのはわかりきっていたことだろ?」

「いえ。えっと。未来の嫁に対して、恋愛感情がないほうが問題大有りだって言われて嬉しくって」

「なんでだ?」


「だって、ずっと私との結婚が嫌で、未来の嫁に対して嫌悪感しかなかったんですよね?でも、緒方財閥のために、恋愛感情がなくたって結婚しようと思っていたんですよね?それでも、しょうがないって思っていたんですよね?」

「ああ、そういえばそうだな。親父もそうだったし、俺も、恋愛感情なんかなくたって、結婚もするし、子供も作ると思っていたっけな」


 一臣さんはそう言うと、頬杖をついて黙り込んだ。そして私をじっと見ている。

「えっと?」

「そうだ。仕方なく結婚をして、仕方なくお前のことを抱いて、子供も仕方なく作ろうと思っていた」

「そ、それ、悲しいですね」


「そうだな。悲しいな」

 一臣さんは私から視線を外し、一口水を飲んだ。そしてまた私を見ると、

「でも、今は違う」

と話をまた始めた。


「お前のことを愛しているから結婚して、愛しているからお前を抱いて、そして子供ができる…。愛しているお前との子だから、きっと俺は子供のことも思う存分、愛すると思う」

 ドキン。


「………」

 一臣さんは黙り込んで私を見ている。優しい目で。

「子供ができたら、温泉旅行、家族だけで来ような?」

「…こ、国分寺さんや喜多見さんも一緒でもいいです」


「ん?なんでだ?」

「だって、きっと私たちの子なら、孫みたいなものですよね?」

「ああ、そうだな」

「じゃあ、きっと孫の世話は楽しいですよね?」


「なんだよ、あいつらに子供の面倒押し付ける気か?」

「違います。ただ、一緒だったら、より楽しそうだなって」

「はは。おふくろや親父まで、来たがったらどうするんだ?」

「そうしたら、大勢で来ます」


「……そうだな。それも楽しそうだな」

 一臣さんはそう言うと、くすっと微笑んで、また私を優しい目で見つめた。

 ほわわん。幸せだ。まさに、ほやほや新婚カップルだ。


 目の前の麗しい一臣さんを見つめながら、私は幸せを満喫していた。




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