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ビバ!政略結婚  作者: よだ ちかこ
第8章 フィアンセの噂話
114/195

~その18~ ノクターン独り占め

 翌朝、寝たかどうかも分からないうちにアラームが鳴った。

 バチン!と止めたのは一臣さんだ。そして朦朧としている私に、

「起きろ。如月氏の見送りするんだろ?」

と、私の鼻をつまみながら言った。


「ん~~~…。起きまふ…」

 鼻をつままれたままそう答え、どうにか上半身を起こした。

 一臣さんは大きな伸びをして、

「は~~~。よく寝た」

と起き上がった。


 うらめしい。私はずうっと悶々として眠れなかったのに。という思いで一臣さんを見たが、

「なんだよ。さっさと顔洗って来いよ」

と言われてしまった。


 私は自分の部屋に戻り顔を洗ったり、トイレに行ったり、それから化粧を済ませて着替えた。

 鏡で見た私の顔は、目が腫れててブスだった。ああ、寝不足だからかなあ。一臣さんもこの顔見て、ブス顔だって思ったのかしら。


 そして、まだぼけらっとした頭のまま、ダイニングに行くと、すでに兄が朝食を食べていた。

「おはよう、弥生。朝早いのに起きてくれたんだな」

「おはようございます」

 兄の顔色は良かった。多分しっかりと眠れたんだな。


「おはようございます、弥生様も朝ご飯になさいますか?」

 亜美ちゃんが聞いてきた。

「はい。食べます。あ、今日はいつもより早起きになってごめんなさい」

「いいえ!」

 亜美ちゃんは元気にそう言って、私の朝食を用意してくれた。


「昨日の夕飯も美味しかったけど、朝ご飯も美味しかった。それに、ここにいるみんな、とっても親切丁寧で礼儀正しくて、素晴らしいな」

 兄がそう言うと、亜美ちゃんや、他のメイド達も顔を赤くさせて嬉しそうに笑った。


「お母様も一臣さんも怖いんですけど、でも、一臣さんはここで働くみんなを大切に思っているんです」

「へえ。そうなのか」

「はい。私にもメイド達をちゃんと守っていけってそう言っていました」

「一臣氏が?」


「はい。会社でも、一臣さんは社員のことを本当に思って仕事をしています」

「ワンマンでわがままなボンボンだって噂を聞いたがな」

「そんなことないです。一臣さんは、今も緒方財閥の企業で働く人のために動いています。今、赤字経営の子会社や、閉鎖になろうとしている工場を、どうにか盛り返そうと頑張っています。リストラなどにならないよう、社員やその家族のことを思って、いろいろと動いているんです」


「そのプロジェクトは、弥生が提案したものだろ?そう小耳にはさんだよ」

「お兄様って、どこからそんな情報を?」

「まあ、いろいろと入ってくるんだよ」

「じゃあ、一臣さんがどんなに頑張っているかも知っていますよね?」


「ああ。体の具合も悪くしていたって、そう聞いた」

「…プレッシャーで、睡眠障害にもなったそうで…。でも、それだけ一臣さんは会社や、社員のことを考えているんです。ワンマンだとか、わがままだとかっていうのは、一臣さんのことを本当に知らない人が勝手に言っているだけです」

「弥生!」


 ダイニングの入り口から、一臣さんが顔を出して私の名前を呼んだ。あ、眉間にしわ。もしや、勝手にベラベラと話しちゃって、怒ってる?


 それから一臣さんも席に着き、

「日野、コーヒー淹れてくれ」

とそう日野さんに頼んだ。


「一臣君、睡眠障害っていうのは、不眠症なのかい?」

「はい」

「それで?薬でも飲んでいるのかい?」

「いいえ。弥生がいたら眠れますから」

「え?」


 うわ~~。そんなことばらしちゃっていいの?

「っていうことは、もう同じ部屋で寝ているってことかな?弥生」

「……」

 なんて答えたらいいの?私は兄と目を合わせられなくなり下を向いた。


「はい。フィアンセですから」

 一臣さんはまったく動じず、そうクールに答えた。

「そ、そうか。ま、まあ、結婚まで別々の部屋でなんて、そんなことはさすがに言えないが。僕も結婚前から彼女とは一緒に暮らしていたし」


「え?そうだったんですか?お兄様」

「ああ。3か月前に一緒に住んで、いろいろと家財道具を揃えたり、結婚の準備をしたんだ。卯月のやつも5月から一緒に住んでいるよ。家具ももう揃った頃じゃないか?」

 そうなんだ。なんだ。みんな、結婚前から一緒に暮らしているんだな。


「まあ、結婚前に赤ちゃんができることだけは、気をつけているけどね。計算が合わなくなっても、いろいろと回りがうるさいだろうし。その辺は一臣君も気をつけてくれているんだろうな?」

「……結婚前に妊娠ですか?え?それって、何か問題でも?」


「あるだろう!一応、上条家の令嬢なんだし、順番はちゃんとしてもらわないと困るよ」

「ああ。そうか。お嬢様なんですもんね。結婚までは貞操を守っているって、そういう建前があるわけですね?」

「そういうことを言っているんじゃない。ただ…、とにかくだ。いろいろとうるさく言ってくるのもいるんだから、気をつけてくれ」


「はい、わかりました。これからは気をつけます」

「これからは?!」

 兄のほうが眉間にしわを寄せた。一臣さんの方はというと、しれっとした顔で話を続けている。


「……今まではちょっと、油断したというか、どっちみち弥生とは結婚するんだからいいだろうと安易な気持ちでいました。これからは気をつけます」

「ということは…。まさかと思うが…。妊娠している可能性もあるってことかな?一臣君」


「……そうですね。ないとは言えないですね」

 きゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~。それ、言ったら、もう一臣さんと私が関係を持ったって堂々とばらしているようなものじゃ…!


「は~~。もちろんのこと、妊娠したのなら責任取ってくれるんだろうね」

 兄は、溜息交じりにそう言った。

「それはもちろんです。大事な緒方家の跡継ぎですので、弥生には産んでもらいます」

 

 ん?

 待って。今、なんか、重要な話をしているんだよね。私、恥ずかしがっている場合じゃないよね。

 あれ?


 さすがに、私も避妊のことの知識はある。でも、それをちゃんと一臣さんがしていたかどうかは、全く知らない。だって、いつも目をつむってて、一臣さんが何をどうしているのかわかっていなかったし。


 でも、この話の内容からすると、今までは避妊をしていなかったっていうこと?


「は~~~。一臣君。信用したのに、まだ僕は君のことを呆れているというか、認めきれないというか…。結婚前なのに、何だってそんな無責任なことをするんだろうと、今、正直頭にも来ているんだけどね」

「責任は取りますって言いましたよね?どっちにしろ弥生は僕の子供を産むんですし。それがちょっと早まるだけですよ」


「一臣君!!!本当に君に弥生を任せてもいいんだろうねっ!なんか、どんどん不安になってきたんだけどねっ!」

「あ、熱いですね。あなたは、本当に…」 

 そう言うと、一臣さんは片眉をあげ、

「はい。弥生のことは大事にしていきますから、安心してアメリカにお帰り下さい」

とクールにそう言い返した。


 兄はまだ、納得しきらないような顔をして、

「弥生、いつでも何かあったら、電話してきなさい。メールでもいい。とにかく、なんでも相談してくるんだよ。わかったね」

と、私に優しくそう言って席を立った。


 それからスーツの上着を着て、スーツケースを持ってお屋敷を出て行った。

 私と一臣さんも見送りに行った。ハイヤーに乗り込んだ兄に手を振り、そしてハイヤーが見えなくなるまで見送った。

 見えなくなるまで敷地が続いているっていうのが、この緒方家のお屋敷のすごいところなんだけど。


「さて。まだ時間もあるし、のんびりとするか」

「……はあ」

「なんだ?そんな浮かない顔をして」

「ひ、避妊のことなんですけど…」


「ああ。悪かったな。これからはちゃんとするぞ」

「もし、もしも赤ちゃんが」

「妊娠していたら、産んだらいい。なんの問題もないだろ?まあ、ちょっと結婚と妊娠の順番が変わったって言うだけで」

 いえいえ。けっこう問題が大ありだと思うんだけど。


「弥生。俺のピアノでも聞くか?」

「え?!一臣さんの弾くピアノですか?聞きたいです」

「よし。大広間に来い。お前のためだけに弾いてやるから」

 きゃ~~~~~~~~~!嬉しい~~~~~~~~!


 って、あれ?なんか、うまく話を誤魔化された気もするけど。


 大広間に入り、一臣さんはドアを閉めた。そして椅子をピアノの横に持っていき、

「ここに弥生は座れ」

と私を座らせた。わあ、特等席だよ。嬉しい。


 それから、一臣さんはグランドピアノの前に座り、

「ショパンのノクターンでいいか?」

と聞いてきた。


「それって、誕生日パーティで弾いた曲ですよね」

「ああ」

「はい。それが聞きたいです」

 嬉しい!!


 私だけのために弾いてくれるんだ。

 なんて贅沢なんだ。


 あ、でも、汐里さんが来た時には、2人でここで演奏をしていたんだっけ。2人きりで。あれ、羨ましかったなあ。


 婚約者候補の人がいた時には、私だけ除外されちゃった。あれは悲しかった。


 でも今は、私一人のために。


 一臣さんは、ピアノを弾きだした。

 うわ~~~~~。顏がなんだか、色っぽい。音は優しくて切なくて、そして甘い。

 うっとりと一臣さんの弾くピアノの音色に包まれた。


 指先、とっても綺麗だ。一臣さんの指って綺麗だなって思っていたけど、ピアノを弾くからかな。

 あの指で、私のことも触れているんだな。


 なんていきなり思ってしまい、顔がぼわっと熱くなった。もう!なんていうことを考えているんだ。私って、相当スケベなんじゃないの?

 でも、ピアノの音を聞いていると、まるで一臣さんに抱きしめられているようで、胸の奥がキュンって疼いてしまった。


 うっとり。

 弾き終ってもまだ私は、一臣さんをうっとりと見つめていた。

「弥生?」

 声をかけられても、うっとりと見つめていた。すると、一臣さんは椅子から立ち上がり、私のほうにやってきた。


 ほわん。近づいてきた。ああ、歩く姿もセクシーだ。それにYシャツ姿、素敵だ。今日は真っ白のYシャツなのね。

「弥生?どうした?」


「え?」

「なんでそんなにうっとりとしていたんだ?」

「あまりにも素敵だったから」

「俺が?」


「一臣さんも、音色も…」

 チュ。一臣さんが私にキスをした。


 うっとり。一臣さんってなんだってこんなにピアノが似合うんだ。見た目、本当に素敵な御曹司だよね。ピアノを弾かせたら最高だし、スーツ姿はセクシーだし、顔だってとっても麗しいし。


 それに、このコロンの香り。これを嗅いだだけでもうっとりとしてしまう。

「困ったな。そんなにうっとりとされられても…。ここで押し倒してもいいのか?」

「は?!」

 うわ。今、一気に目が覚めた気がした。


「駄目です!もう部屋に戻ります。そろそろ私も、会社に行く準備しないと」

 一気に現実に引き戻された。さっきまでの夢の中の王子様はどこに行ったんだ。目の前にはいきなり単なるスケベなお兄さんが現れたぞ。


 椅子から立ち上がり、私は大広間のドアを開けた。すると、廊下にずらっとメイド達がいて、みんなもうっとりとした目をしていた。

 あ、ここで聞いていたんだ。


「おい。もう終わったから仕事に戻れよ」

「はい」

 一臣さんにそう言われ、みんなはうっとりとした顔のまま、自分の仕事に戻って行った。でも、亜美ちゃんとトモちゃんはまだ顔を高揚させたままその場に立ち止り、

「弥生様、良かったですね!」

となぜか喜んでくれた。


「え?はい」

 私は作り笑いをした。2人には、一臣さんのスケベ発言は聞こえてなかったんだよね。良かった。

 あんなうっとりするようなピアノを弾いた人が、実はスケベな発言をしてましたなんて、がっかりしちゃうもんね。


 あ。だけど、一臣さんの綺麗な指を見て、この指が私の体をなぞるんだ…って思って疼いた私も相当なスケベなんだ。人のこと言えない。

 昨日の夜も悶々としたし、私ってもしかして、相当なスケベだったのかな。


 だったとしたら、どうしよう。一臣さんに知られたら、呆れられる?嫌がられる?また、怖がられたりして。

 そうだよね。女の子がスケベだなんて嫌だよね。絶対に嫌だよね。このことは誰にも秘密。一臣さんにも知られないようにしないと。


 それから会社に行く準備をして、一臣さんと車に乗り込んだ。亜美ちゃん、トモちゃん、日野さん、みんなにこにこしながら見送ってくれた。

「一臣さんのピアノ、みんな聞いていたんですね。とっても喜んでた…」

「…」

 ?なんで無言?でも、手だけはしっかりと繋いでいるけど。


「今日はどうする?役員用のエレベーターで行くか?それともまた、一般社員の方のエレベーターに乗るか?」

「役員用で…」

「…じゃあ、いつ、どこでいちゃついているところを見せるか…。う~ん、昼休みかな」

 それ、考えていたから黙っていたの?


「今日の予定ですが」

 樋口さんが、今日のスケジュールをさらっと一臣さんに伝えた。それを一臣さんは聞くと、

「分刻みじゃないか?そのスケジュール」

と文句を言った。


「そうですね。忙しいですね。何しろ、副社長になられるまでに、副社長から引き継ぎをしておかないとならないものがたくさんありますから」

「あ~~。頭が痛い。副社長になったら、これ以上忙しくなるのか?」

「そうですね。今後は日本全国に出張も増えると思いますよ」


「プロジェクトのほうまで手が回るのか?」

「…リーダーの綱島さんはどうですか?」

「ああ。部長が選んだだけある人物だったぞ」

「では、思い切って任せて見たらどうですか?一臣様は報告だけを受け、意見をするというのは」


「嫌だな」

「そうですか、嫌ですか」

 うわあ。はっきりと「嫌だ」って言った。でも、樋口さんもまったく動じない。なんか、この2人ってすごいかも。


「忙しくなるかもしれないが、俺も携わりたいと思っている。弥生を連れて、工場や子会社も回りたい。俺のこともだが、弥生のこともみんなに知ってほしいしな」

「それが目的ですか?」


「ああ。それに俺はあまり工場は見たことがなかった。いい機会だから回っておきたい。しっかりと自分の目で見たいし、弥生にも見てほしいし…。それに、弥生とこの前行ってものすごく感じた。こいつ、ちょっと会っただけでも、すぐに好かれちまうんだ」


「と言いますと…」

「緒方財閥を一つにまとめる役、こいつはできるんだ。暗い状況も明るくしちゃうような、弥生はそんな妙なパワーがあるんだよ。各地を回って、こいつを知ってもらう。俺が結婚したら、緒方財閥の企業にそれは知れ渡るだろ?その時、ああ、あの時の上条弥生って子が、未来の社長夫人なのかって思ったら、きっとみんな安心すると思うんだ」


「私、そんな力あるかどうか…」

「あるよ。この俺も、親父も、あのおふくろでさえ気にいったんだから。お前にはそういう魅力があるんだよ」

「ありますね。屋敷中だって明るくなりましたし」

「みんなに好かれていますしね、弥生様は」

 等々力さんと樋口さんまでがそんなことを言う。


「そうですか…。忙しくなるとは思いますが、では、できるだけ工場視察ができるようなスケジュールに変えていきます。来週あたりには、ちょっと遠出の視察も入れてみますか?」

「ああ。そうだな。今週、プロジェクトのメンバーが、近場は行っているだろうからな。そうだな。樋口、できたら温泉地が近いところがいいな」

 え…。


「温泉地…。わかりました。調べてみます。プロジェクトチームでも相談されたほうがいいのではないですか?」

「ああ。明日ミーティングがあるから、それまでに温泉地の近くの工場、調べておいてくれ。もちろん、一泊での視察だぞ。わかってるよな、樋口」

「かしこまりました」


「一泊?」

 私は一臣さんに思わずそう聞いた。

「ああ、温泉でもゆっくりと入ろうな?弥生」

「え?私も一緒?」


「当たり前だろうが!」

 わあい。って喜びたいけど、なんだか、仕事なのに温泉に入ったりしてていいのかな。

「樋口と等々力の部屋も取っておけよ。お前たちも温泉で骨休みしろよな」

「はい、ありがとうございます」


「え?そうなんですか?等々力さんと樋口さんも同じホテルに泊まるんですか?」

「同じかどうかは、わからないが。そうだな。俺たちは露天風呂が部屋についているのがいいな。うん。そういうところを探しておいてくれ」

 露天風呂。嬉しいかも。


「素敵。じゃあ、ぜひ、亜美ちゃんやトモちゃんも!」

「は?」

「だって、みんななかなか、お休みを取れていないみたいなんですもん。今、お母様もいないし、私と一臣さんがいなかったら、仕事もないですよね?みんなでどうですか?従業員全員で慰安旅行!」


「嫌だ。なんだって、温泉地まで行って、あいつらの面倒を見ないとならないんだ」

「面倒をいつも見てもらっているのは、一臣さんと私ですっ!」

「…む~~~~」

 あ。唸ってる。怒ったのかな。


「わかった。だが、向こうでは別行動だ。樋口、従業員が泊まれるようなホテルを探せ。俺らとは別のホテルか、別館にしろ。向こうで俺たちとあいつらがバッタリ会うようなことがないよう、ちゃんと配慮して取れよ!」

「はい、かしこまりました」

 樋口さんはそう言うと、くすっと笑い、等々力さんも、

「それはみんな、大喜びしますよ」

とそう言って微笑んだ。



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