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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

笑みを貼り付けた暗殺遊女、身請け後に山奥で喫茶店を営みます ――帝都葬花譚

作者:恋綴みるる
最新エピソード掲載日:2026/03/01
花街一の美人と謳われた遊女――刹那。

彼女はただの遊女ではない。  

簪に刃を仕込み、三枚歯の高下駄で骨を砕き、袖に忍ばせた鋼糸で喉を裂く。

裏では“合理主義の暗殺遊女”として、人を消してきた。

十四の春。 

敬愛していた姐さんが客に無理心中を強いられたあの日から、刹那は笑みを貼り付けて生きることを決めた。

情は不要。愛は弱さ。

必要なのは金と、生き延びるための選択だけ。

――そのはずだった。

ある屋敷で舞を披露した夜、
刹那はひとりの男と出会う。

名は菖蒲(あやめ)。

有名商家の双子の弟でありながら、どこか世間から浮いた“駄目人間”。

彼は言った。 

「あなたの過去も、手も、全部知ってる」

「それでも、身請けしたい」

過去ごと抱きしめられた刹那は、初めて“救われる”ことを知る。

花街を出る日、彼は笑って言った。

「どうでもいいよ。しがらみを捨てて生きよう。
人殺しと駄目人間で、旅をしよう」

数年後――
山あいの町で小さな喫茶店「桔梗」を営むふたり。 

もう刹那は遊女言葉を使わない。

簪も武器ではない。
けれど過去は消えない。

花街の影、暗殺の記憶、追ってくる者たち。
それでも彼女は、今度こそ“自分の意思”で選ぶ。

これは、

血に濡れた簪を手放せなかった少女が、

紫の花咲く喫茶店で、静かな幸せを掴むまでの物語。

愛で救われる、元暗殺遊女の人生やり直し譚。
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