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あの子はどこの子…

いつもお読み頂き又ブックマークを付けて下さり本当に有難うございます。

さて…

今回は需品科の車両整備班、班長と諏訪さんの関係についてお話を書きました。

なんと、いつもの…

愉快な仲間たち

までもが集合してしまった。

ったく暇だなァ〜

いやいや…

管理職(私)の前で…


実は内藤陸士長とは、私の退職前の勤務先である防衛省本省にいた頃…

彼女が同じ敷地にある陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地でやはり需品科の車両整備班班長として勤務していた頃からの知り合いだ。


と言っても彼女は工業高校をでて直ぐからの叩き上げの班長。


私はあちらこちらの駐屯地を回って本省に辿り着いた幹部自衛官と言えば聞こえは良いが現実にはその成れの果て…

出涸らしの中年男だったのだ。


そんな或る日、千葉県四街道市にある高射学校で開かれる会議に出席しなければならなくなり、公用車(クラウン)で行く事になった。

高射学校であれば、総武線の快速で行けば其処からタクシーで直ぐなので…

と思ったのだが、車両係か…

諏訪陸将補は公共交通機関ばかりに乗りたがる。

と半ば嫌味の様な声があったので、この日は仕方なく公用車(クラウン)で行く事になったのだが…

元々今年度に入れ替えの対象になっていたが予算削減で延命措置をされた20万km走行した車輌が割り振られたのだが…

案の定溜池の交差点でストップ。

代車の

業務車2(カローラフィールダー)

を回送してきたのが当時入職3年目の内藤陸士長だったのだ。

陸将補の移動に不具合が発生した事だけでも問題なのに、その代車が地連車の業務車2号。更にそのドライバーが、ひよっこの1士。

当然、ドライバー役の1曹と副官はブチギレだったのだが、まさか溜池交差点で怒鳴る訳にもいかず…

わなわなと震え乍ら車を入れ替えた。


私は作業着の内藤1士に、彼等が怒っているのはキミに対してではないので…

気にしないで下さいネ。

と声を掛けた。

有難うございます。大丈夫です。このクルマは私が面倒を見ているヤツなので、自信が有ります。是非体感して下さい。

と耳打ちをされた。

驚いて顔とネームワッペンを見ていると副官に、

どうぞ!

と言われて乗車したが驚いた。

社用車や公用車によくある不快な匂いがしないのだ。

窓越しに彼女を見ると笑顔で頭を下げようとしていた。


あれ?

と、運転していた1曹…

どうしました?

と尋ねると…

このクルマ、9万キロ走っているンですが、全くヘタレた部分が無いンです。


この一件以来私達は

内藤1士

を(ナイショで)指名して公用車の整備を依頼した。


それから数年経ち内藤1士は残念乍ら松戸駐屯地に異動となり、

内藤陸士長

となっていた。

私はその翌年定官を迎えた。

定年退官の日…

なんと内藤士長は有給休暇を取って見送りに来てくれた。

勿論整列した関係者の中には入れなかったが、公用車(クラウン)で送ってくれる際、ドライバーを務めてくれたあの時の1曹が何故か溜池交差点の先で停車すると、其処にはやはり木更津に異動して2佐となった副官と一緒になんと内藤陸士長が現れたのだ。

いつも作業服だった印象の内藤士長が今日は式典用の制服を着用してくれていた。

私達は泣いた。

私は恐らく入隊して初めてかもしれない。涙が止まらなかった。

溜池の交差点で制服で号泣する自衛官が3人…

後で考えたら冷や汗ものだった(苦笑)。

そうして、私は訳あって(笑)復帰し、分屯地を任されたのだが、その際に定年で退官する需品科班長の後釜に内藤陸士長を推した。

彼女はなんと朝霞駐屯地の車輌が整備班の班長をしていたのだ。

それを知って直ぐに望月に連絡し彼女を引っ張った。

先輩!珍しいですネ。先輩が人材を引っ張るなんて…


誤解するなよ。私は彼女の腕が欲しいンだ。

望月の事だ。

当然、彼女の技術力の高さは知っていて一寸出し渋ったが、結局は…

異世界担当局

に異動させてくれた。


内藤夏帆陸士長。

私が機械関係で最も頼りにしている隊員である。

如何でしたか?

溜池交差点は私が営業職だった頃の会社の本社が六本木にあったのでよく通っていました。

未だ防衛庁の時代で六本木に本庁はあったんですよネ…

懐かしい想い出です。

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