おじいちゃんと女子中学生…
食事会と言っても連休中、
暇に任せて庭に作った
バーベキューコンロ
で肉を焼く程度である。
後はこちらに引越して来て行った肉屋の美味さが忘れられず通い詰めて常連になった店の馬刺しやステーキ肉等を振る舞っているだけだ。
私はアルコールが体質的にダメなのだが、最初は遠慮して飲まなかった部下達も今では気にせず呑んでいる。
非番の土曜日…
夕方16:00頃から始めたのだが、気が付けば20:00…
少し肌寒くなり、部屋に入る事にした。(当然、火の始末はやっている。)
炭は水を掛けて放ってお明日、畑に砕いて播く予定だ。
さて、ケーキでも食べるか?
の一言で皆テキパキと後片付けをしてくれた。
で…
珈琲(珈琲が苦手な小さな&大きなお友達は地元産100%りんごジュース)とケーキも食べて、お腹も膨れたと思うので、目の前に座っている女子中学生の話をする事となった。
そう言えばサ、ユミカちゃんは受験どうするの?
と高校教師の娘が私の目配せで何気ない様子で聞く。
え〜
取り敢えずはねぇ〜
何も考えてないですぅ~
と出会った頃の高貴な振る舞いはすっかり何処かに行ってしまい、普通の女子中学生の所作になっていた。
それにはお付きのメイド長が顔を顰めるが知らん振りのJCである。
でもさ、ユミカちゃんってお国に帰らなくて良いの?
あぁ~
それは大丈夫です。
この間、パp…父と話をしましてユミカが大学?短大?を卒業する迄は自由にしなさい。って言ってくれたので…
へぇ〜
物分りの良いパパで良かったネ。
ん?娘よ!な、何を言い出すのだ?理解のある父だろ?私は…
ウチなんて、洗濯物が畳めるってだけで、高校時代にいきなり防衛大学校のパンフレット持って来て、お前は洗濯物が綺麗に畳めるから自衛官に向いている。此処を受験しろって…
酷い話でしょ?
とジト目でこちらを見る。やはり根に持っていたのか…(汗)
えぇ~
じいじひど〜い!
そんな事したのぉ~
とユミカちゃんの一言で一寸空気が止まる。
へ?ユミカちゃん、今なんて?
千須和1曹が、ゆっくりと聞き直した。
え?だからぁ
じいじ酷いって…
遂に堪え切れなくなった、
婿ドノと宮澤夫妻が…
吹き出して爆笑してしまう。
えぇ~
お義父さん、ウチの他にも孫がいたンですかぁ!!
婿殿、待て!!
何故キミに揶揄われなければならないっ!
娘と孫娘と一緒に現れた婿殿。実は都立高校の教務主任である。
局長…
言い付けますよ。大柴三佐経由で望月司令に…
いや、待て!宮澤二佐!そんな事されたら又、どんな仕事を振られるか解らん。頼む!
お父さんてば…
ってニヤニヤし乍ら溜息吐くな!
局長、ユミカちゃん私の娘じゃないですからネ…
うん、千須和1曹?
話が余計ややこしくなる様な冗談は止めようかな?
すると…
えぇ~私ってば、乃梨ねぇの娘になるのぉ~
ほ〜ら言わんこっちゃない、ややこしさに拍車が掛かった(苦笑)
って…
あれ?なんで受け入れているの?
あぁ、ユミカちゃん、局に遊びに来ると、千須和1曹の事、乃梨ねぇ、乃梨ねぇって付いて回っているのでみんな知っていますよ。
って保坂三尉。
因みにあの後千須和1曹に聞いたンですがユミカちゃん局長の事、じいじって局内で呼んでいたのでそれもみんな知っていたそうです。
私は一体…
誰の言葉信じて歩けばいいのぉ~
ちょっと!
あたしが中学生の最後の合唱コンクールで歌った曲をギャグにしないでよねっ!
いや…
話を戻すと、ユミカちゃんは大学を出る迄こちらに住みたいって事で良いの?
はいっ!
だってじいじや乃梨ねぇや局の人達友達、みんな優しくてでもいけない事はちゃんと叱ってくれる。地域の人達、ちびちゃん達⋯
わたし、こちらの世界が大好きなンです。
ちょっぴり涙目でそう言ってくれたユミカ姫…
みんな、暫く何も言えなかった。
うんうん…
ユミカ…
有難うな。じいちゃんも此処にいるみんなもみんな、キミの事が大好きだ。
保坂三尉が…
我々はどんな事があっても、あなたやあなたが好きと言ってくれた人達を守り抜きます。
自衛隊員が全員起立した。
ユミカ姫に…
敬礼!!
こう言う時は、みんな自衛官なのよねぇ〜
娘が目に涙を溜め乍ら呆れた様に呟いた。




