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嘘つき
昔から噓をつく癖があった
本当は何も起きてないのに 火事だと叫んで 近隣住民を混乱させたこともある
妹に両親が交通事故に遭って亡くなったと噓をつき 殴られたこともあった
両親も妹も私を見下していて 嫌われていることを日々痛感している
学校でも私はひとりぼっち
クラスメイトも担任も私を蔑んだ目で見てくる
心の底から軽蔑しているのが明らかだった
そんなある日 授業中に胸が苦しくなった
息がしづらくて もしかしたら過呼吸かもしれないと思った
息も絶え絶えに担任に助けを求める
けれど担任は冷たい視線を向けるだけで まったく助けるそぶりを見せなかった
噓じゃない 本当に苦しいんです
必死で訴えるも誰も私の言葉を信じてくれない
意識が朦朧とし始めた私をみんなは鼻で笑い 唾を吐いてきた
私は気を失って倒れ込んだ
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