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大嫌いなこの世界

広がる草原。心地よい風が頬を撫でる。



「あれから、どれだけの日が流れたんだろう―――」



何日も何も食べていない。残りの力を使って近くの木に寄りかかる。



「もう…いいんだ。こんな景色の良いところで最期を迎えられるなら…それで―――」



雲一つない晴天。清々しいほどに広がる空を見て、過去の記憶が頭を流れる。


(ああ…やっと楽になれる。。。こんな世界大嫌いだ。)


薄れゆく意識の中で自分の人生を呪った。



「―――い。おーい!生きてるか!おーい!」



遠くから声が聞こえる。



「―――!ここです!」


(うるさいな。最後くらい気持ちよく死なせてほしいのに。)



一言文句を言いたいくらいだが、喉に力を入れたくない。



「おーい、聞こえるか?」



うっすらと青髪だろうか。耳に優しい声で話しかけてきた男の声の主は私の右手をそっと握る。



「これは結構やばい状況だ、衰弱が著しい。とりあえず医務室に運ぼう。」



そう周りの人に声をかけて木に寄りかかっている私の体を持ち上げる。



「や…めて……。もう…楽に…なりた…い……の。」


(一人で死なせて―――)



精一杯の掠れた声で私は言う。



「悪いな。俺の国の近くで生きることを諦めようとしてる、そんな女性の願いを聞き入れるほど俺は優しくはないんだ。」



そう微笑む彼の口元を見て、私の意識は暗闇に包まれた。



♦   ♦   ♦   ♦   ♦



「いい天気だな~!」



晴れ渡る空を眺めながら国周辺の巡回の任務をしていた。



「リオンー!」



名前を呼ばれたほうを向くと、そこには銀色の長髪を後ろで結んだブルーサファイアのような綺麗な青い瞳をした男が、神妙な面持ちでこちらに近づいてきた。



「どうしたアルバート。何かあったのか?」


「リオン、あっちで木に寄りかかってる女性が居たんだが…どうも様子がおかしい。とりあえず来てくれ。」



アルバートに言われた場所に向かうと、長い金髪の女性がそこに居た。

何日もお風呂に入っていないんだろう。綺麗であっただろう金髪の面影がなくボサボサで片目も覆うほどに伸びきっている。

どこかの国の兵士だと思われるボロボロにになった鎧を纏った状態で大きな木に寄りかかっている。



「身分がわかるものは?」


「なかった。所持品や周囲を探したけど特には…」



アルバートが首を横に振る。

頬や身体はやつれ唇もしわしわ、見るからに衰弱している。



「とりあえずウチに運ぼう、手伝ってくれ。他のみんなは周辺に倒れている仲間がいないか引き続き探してほしい。」



指示を出した後、女性の身につけている鎧を外し彼女を持ち上げる。


(軽いな…)


そうして彼女を抱え国に戻った。




はじめまして。何か書いてみたいなと思って始めてみました。小説に関してはど素人ですのでご理解いただけると幸いです。読みづらい等ありましたら申し訳ありません。仕事との兼ね合いもあり不定期にあげていければいいなと思っています。よろしくお願いいたします。

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