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アミルとハルの秘密作戦

作者: 秋紬 白鴉
掲載日:2025/12/11

注意:本作はフィクションです。

夢色な設定ですので、現実の人物・動物等とは大変異なる場合がございます。

 ここは隣の森。ヨウ達が住む蛍灯(ほたるび)の森の近隣にある場所です。

 暖かい日差しの中、そよ風に揺れる色とりどりの花が咲き乱れる野原。

 森の中の鮮やかな楽園に動くものがありました。どこか遠くから呼び声が聞こえてきます。


「アミルちゃーん」


 パサッと草花が激しく揺れ、一羽の可愛らしい子ウサギが顔を出しました。

 とても愛くるしい桜色の毛並み、長いまつ毛の下から覗くライトグリーンの瞳。右耳のつけ根に紫色の綺麗な花飾りをつけています。耳の先から尻尾の先まで毛が艶やかに整っていました。


「は~い! 私はここよ、ハルちゃん」


 手招くように呼び掛けると、安心した様子で一匹のタヌキが駆け寄ってきます。

 この子はアミルととっても仲良しなお友達の女の子。薄茶色の毛並みと少々青みの入った黒い瞳、頭にはティアラみたいな白い花飾りがついていました。お父さんがレッサーパンダなので尻尾が縞々色です。

 普段は離れた場所に住んでいるのですが、今はちょうど親戚のお家に遊びに来ていました。


「遅れちゃってごめんね。お兄ちゃん達が叔父さんのパズル、ひっくり返しちゃって……」

「あちゃぁ、それは大惨事。全部見つかったの?」

「うん。すっごく大変だったけど」


 どうやら残り数個が全然見つからなかった様子。場所によっては大変ですよね。

 さて、役者が揃ったところでいよいよ物語が始まります。今のところ楽しそうに遊んでいるふたりですが、これから何が起きるのでしょう。

 おや、早速お話が動き出したようですよ。


「今日は占いお婆の家が開いてる日よね。例の物は持ってきた?」

「もちろん。叔母さんと一緒に作ってきたよ」


 ハルは背負ってきた包みに視線を向けながら答えました。


「私は今日、早起きしてひとりで作ったわ。味見もバッチリしたの」

「すご~い。もうひとりで作れるようになったんだ」


 アミルはふふんとお姉さんな顔で胸を張ります。

 カバンは遊ぶ時に近くへ置いておいたので、ひょいっと拾い上げ背負いました。


「じゃ、行こっか」

「うん!」


 にっこりと笑んでふたりはウキウキと走り出します。

 花畑を仲良く進んで。ピョーンッと森の中に飛び込み、迷うことなく占いお婆の家を目指し走って行きました。



 占いお婆の家は森の端、大きな銀杏の樹に囲まれた所に建っています。

 近くには楓や紅葉の樹もありました。秋になるととっても綺麗な場所です。その頃になると、お婆が落ち葉でお芋を焼いてくれたりするので、子供達はお婆が大好きでした。


『占いお~婆♪』


 アミルとハルが仲良く家の前で呼びかけます。


「いらっしゃい。よく来たねぇ」


 扉を開けたのは穏やかそうな狐のお婆さんでした。

 真っ白な毛並みの占いお婆は、占いが大好きでしかもよく当たると評判です。優しく「どうぞ」と中へ促されアミル達は家に入って行きました。


「さぁて、今日は遊びに来てくれたのかな? それとも占って欲しいのかい?」

『占い!』


 せーので揃えた声音に占いお婆は頷きます。

 慣れた所作でテーブルの前の椅子へとふたりを誘いました。柔らかいクッションの置かれた椅子にちょこんと飛び乗り、向かいの席に占いお婆が座るのを待ちます。

 テーブルの上には水晶玉が置いてありました。他の道具は、占いお婆の座っている椅子に掛けられたバッグの中に入っているのでしょう。


「ではお客さん。占いたい事を言ってください」


 そう言われてふたりは顔を見合わせて頷き合います。


『素敵なことが起きそうな場所を教えて!』


 おや、まあ……と占いお婆は驚いた風に言いました。

 本来ならなかなかに困ったお願いでしょう。それでも占いお婆は嫌な顔一つせずに水晶玉へと手を伸ばします。手をかざされた水晶玉は淡く光を宿し始めました。

 占いお婆は玉の中を覗き込んで何度か頷きます。そうして、ようやく口を開きました。


「今夜、月が真上に来た時空をよーく見ててごらん」

「そうしたら素敵なことが起きるの?」


 アミルとハルは揃って首を傾げます。怪訝そうな顔で。


「ふふふ。さあ、どうだかねぇ」


 占いお婆ははっきりと断言しません。楽し気に笑うだけです。

 でも彼女の占いや勘はよく当たるので、ふたりはきっと素敵なことが起きるのだろうと思いました。占いは道しるべ。思うように信じればいいのです。


「ありがとう。コレ、お礼」

「一生懸命作りました」

「おや、何かな。……まあ、美味しそうだ。ありがとう」


 ふたりがお礼に差し出したのは可愛い小包に入ったお菓子でした。

 お婆は自分の大好物に大喜び。昔はお肉もよく食べていましたが、年老いた現在はこちらのほうが好きなのです。


 占いが終わり、お礼を渡して、家を出たアミルとハル。

 空はすっかり茜色に染まっています。ちょっと急ぎ足で歩き出すと、寄り道をせずに帰路へ着きました。言われた刻限までまだ少し。家に着いたアミルは先にやっておくことを済ませます。

 お母さんのお手伝いをしてご飯を食べ、お風呂に入り、部屋で丁寧に毛並みを整えました。


「そろそろかな。お外に出なくちゃ」


 時間を確認してベランダに出ます。

 空は綺麗な星模様。白く輝いたお月様がてっぺんまで昇っていました。

 優しい月明りの中、間に合ったかなと心配になりながら空を見上げます。すると、なんということでしょう。お月様にかかるように七色の流れ星が降りました。


「あっ、流れ星。とっても不思議な色……ヨウ君の瞳の色みたい!」


 見上げた流れ星の輝きは、心なしか青さが強かったように感じたのです。

 アミルは大好きなボーイフレンドを思い出して嬉しくなりました。胸がキュッとなったり、騒いだりと落ち着きません。

 それから流れ星が、西のほうへ消えて行くのをしばらく見つめ続けるのでした。



 翌朝、早くに目を覚ましたアミルはお弁当を持って出掛けます。

 ハルのいる家に行き、出てきた彼女と共に見晴らしのいい高台まで行きました。

 高台といっても人工物ではありません。木の根と岩が張り出した天然の高台です。この森では一番眺めのいい絶景スポットでした。


「でね、言われた通りにしたら流れ星が見えたの」

「私も。とっても綺麗だった」


 仲良く並んで座り、昨夜見たものを語らいます。


「うんうん。青くて、キラキラで、ヨウ君みたいで。思い出したら……きゃやぁ~♥」

「アミルちゃんのは青かったのね。わたしのはオレンジだったわ」

「えっ、別の色だったの。不思議~」

「本当にね」


 なんでなんだろうと思うものの、さっぱり理由はわかりません。

 でも関係なかったのです。ふたりはただ話しているだけで十分楽しかったのですから。

 しばらく話に花を咲かせていると、高台から動物達の賑わう姿が見えました。よく見えませんが、どうやら行商人が来たみたいです。ここら辺では珍しい人の姿がありました。


「誰だろう? うーん、よく見えない」

「じゃあ行ってみよう」

「うん!」


 こうしてアミルとハルは元気よく駆け出したのです。



 森一番の広場にやってくると、既に行商人が店を開いていました。

 近隣の住民が足を運び賑わっています。客が行き交う先には1人の青年の姿が――。


「行商人ってドワーフだったんだ」


 アミルは呟きました。ハルも頷きます。

 ドワーフといっても、彼は髭もなく華奢でした。外見から相当に若いのでしょう。貫録とは程遠い頼りなさげな風貌がそう感じさせます。

 短い髪の色は暗い赤土色で、瞳は灰色をし肌は褐色。小人や妖精と違って耳は尖がっていませんが、体つきの逞しさは負けません。服装は作業着みたいでした。


「どうも、ありがとうございました」

「ちょっと注文いいかい?」

「はい。承ります」


 それでも懸命に、快活な対応で客達の要望に応じていました。

 商品を売り、手帳を出して何かを書き記し、話してととても忙しそうです。

 やがて客足が減って一息つく頃。彼はようやくアミル達に視線を向けました。ずっと見ていたので気になってはいたようです。


「ごめんなさい。邪魔しちゃった?」

「大丈夫だよ。えっと、お客様でしょうか」

「ううん。見てただけ……」


 答えたハルも、頷くアミルも申し訳なさそうでした。

 冷やかしだと思われて、気分を害してしまわないかと不安になります。でも青年は変わらず笑顔で接してくれました。


「全然嬉しいよ。さっきも見て行くだけの人、何人もいたんだぜ」

「そうだったの? 気づかなかった」

「ま、いっぱいいたからな」


 ニカッと笑んで言う彼の口調は親し気です。

 どことなく近所のお兄さんと話しているような心地にさせられました。

 緊張している少女達を和ませるためだったのかもしれません。気遣いが聞いたのか、青年の放つ雰囲気に少しだけ心を許してふたりは言葉を重ねます。


「初めまして。私はアミルよ」

「こんにちは。わたしはハルって言うの」

「おう、初めまして。オラの名前はダズってんだ」


 お互いによろしくと挨拶を交わしました。また少し距離が近づいた気がします。

 話す時、ダズはちゃんとアミル達に目線を合わせてしゃがんでくれました。ドワーフでも、まだ完全な大人ではなくても、ウサギとタヌキの子らと比べれば背丈が大きくて当たり前です。


「すみません。ちょっと宜しいかしら」

「はい。なんでしょう」


 アミル達とダズが話している時、歩いてきた女性が声を掛けてきました。

 女性は彼に壊れた椅子を直して欲しいと告げます。ダズは彼女に確認事項を伝え、しっかりと了承を得てから依頼を請け負いました。黙々と作業して椅子を直します。

 完了した物をきちんと確認させ、渡すのと同時に細やかな報酬を受け取るのでした。


「今のひと喜んでたね」

「あっという間に直しちゃって凄い」


 大人しく静かに見ていたふたりが感心した様子で言います。


「別に大した事ないさ」

「でも凄い。よくあるの?」

「今みたいのか? もちろんあるぜ。見習いつっても職人だからな」


 どうやら彼にとって、出先での頼まれ事は珍しくないようでした。

 そうなのです。彼らドワーフの職人は力持ちで腕がいいことで有名。けれど見習い時代というのは誰にでもあって、こうして定期的に師や先輩達の品物を売りに出かける役目がありました。


 もちろん修行も兼ねてです。その証拠に出先で簡単な依頼を頼まれたりしました。見習いな分、お代が安く済むから非常に大助かり。内容も修理だけではありません。

 とても大事な物や難しいものは、注文したり、ドワーフの工房に足を運べばいいのです。行商にきた見習い職人達は責任をもってお客様の声を届けていました。


「あぁ職人さん、ちょっといいかな?」

「はい。伺います」


 また別の住民に声を掛けられます。今度は男性でした。


「なんか忙しそうだし行こっか」

「うん。これ以上はダメだよね」


 さすがに長居をし過ぎたと思ってそっと立ち去ろうとします。


「職人さんなら知ってるかな。幻のキラ星っていうんだけど……」

「幻のキラ星ですか」

「そうそう。何なのかよくわからないんだが、とても良い物だと聞いてさ」

「ああ、確かに願いが叶うと聞きますね。けど誰でも手に入る物じゃないとも」

「やっぱそうなのかぁ。場所とかわかれば恋人にあげようと思ったんだけど」

「残念ですが、オラは流れ星を見てないんで場所までは……」


 通りかかる際にとても気になる話が聞こえてきました。

 ふたり揃ってハッと顔を見合わせます。でも立ち聞きはよくないので、足を止めることなくその場を後にしたのでした。



 いつもの花畑にアミルとハルはやってきます。

 柔らかい木漏れ日の零れる一本の樹の下で寛ぎ話し始めました。


「さっきの話、覚えてる?」

「うん。幻のキラ星って言ってたよね」

「幻のキラ星……それってもしかして」


 ふたりの脳裏には昨夜の流れ星が浮かんでいることでしょう。

 互いの顔を見て、同じものを思い浮かべたのを察します。やっぱり、そんな呟きが聞こえてくるようでした。根拠だってありました。ダズが言っていた言葉です。


「最後まで聞いてなかったけど、流れ星って確かに言ってたわ」

「きっと続きはこうね。流れ星を見てないと場所はわからないって」

「それってつまり、流れ星を見てれば場所がわかるってこと?」

「絶対そうよ!」


 確信も何も、あの会話からはそうとしか読み取れません。

 流れ星を見た者は幻のキラ星を見つけられて、見つけたら願いが叶うかもしれない。子供心に考えてふたりは想像を膨らませました。

 きっと素晴らしい物に違いないのです。願いが叶うならどんな事を――。


 ふたりは幻のキラ星はどんなだろうか、と想像を膨らませていきました。

 星というからにはキラキラ輝いていて綺麗なのでしょう。星の形をしているのかな。だとしたら星の形とはどんな風なのかと考えます。

 同時にアミルは、お客さんのほうが言っていた「恋人に贈る」という話を思い出しました。


「ヨウ君にあげたらもっと仲良しになれるかも」

「わたしもお父さんやお母さん、お兄ちゃん達にあげたい」

「ハルちゃんったら……。そんなにいっぱいあるのかな?」

「あ、そっか。そうだよね。どうしよう」


 悩んでいる様子のハルにアミルはクスクスと笑います。

 なぜなら、とっても可愛かったから。彼女は本当に優しいなと思いました。

 でも確かに両親や兄弟にあげたいという気持ちは理解できます。自分だってたくさんあるなら、大事なひと全員に贈りたいと心から思いました。

 考えて、やがてアミルは決めたとばかりにハルへ振り向きます。


「ねえ、私達で幻のキラ星を探しに行かない?」

「いいよ。わたしも探したい」

「じゃあ決まり」


 早速探そうと計画を練り始めました。秘密の大作戦、始動です。

 今日はもう時間が残こり少ないので、花畑の周辺を探しながら明日からの予定を話し合ったのでした。



 次の日から、アミル達は一緒に幻のキラ星を探し始めます。

 住民に話を聞いたり、行ける所まで行って隅々まで見て行きました。

 けれどちっとも見つかりません。探し方が悪いのでしょうか。それとも何かを見落としてしまっているのかもしれませんでした。


「うーん。全然見つからないわね」

「あの、あのね。ちょっといい?」


 頭を悩ませるアミルにハルが遠慮がちに声を掛けます。


「なぁに?」


 アミルは考えるのを一旦止めて振り向きました。

 先を促された彼女がちょっとばかり自信なく言葉を紡ぎます。


「うん、あのね。わたし達だけじゃ見つけるのは大変だと思うの」

「かもしれないね」

「だからね、思ったんだけど……ダズさんに話を聞きに行かない?」


 おそらく詳しい人に話を聞いたほうがいいと考えたのでしょう。

 確かに一理ある、と思いました。考えてみたら中途半端な内容しか聞いていません。ひょっとしたら大事なことを知らない可能性は十分にあります。

 自分達だけで探すのは難しい、と感じたふたりはダズに会いに行くことにしました。


 元気よく駆け、彼と最初に会った広場まで行きます。

 ドワーフの行商は定期的に、ある程度の日数を決めて来ていました。なので来なくなる時期を予想することができます。まだ行商に来ていることでしょう。

 それでも急いで広場まで来たら、ダズはいつものように店を開いていました。


「こんにちは。お話いいですか」


 アミルが逸る気持ちを滲ませながら声を掛けます。

 声をかけられたダズが顔を向けました。視界に映った子供達に口元を緩ませます。


「こんちは。今は客もいないしいいよ」

「ありがとう。あの、実は聞きたいことがあるの」

「聞きたいこと? オラに答えられる内容かな」

「大丈夫。前に話してたでしょ、幻のキラ星のこと」

「えっと……聞いちゃったんです。ごめんなさい」


 偶然だったけど、立ち聞きしたようなもので申し訳なくなりました。

 ハルは謝りますが相手は気にした風もなく首を振ります。怒ったりなんてしません。なんてことはない世間話で、聞こえたからといって誰を責めるものじゃないと彼は言うのでした。

 安心して、気を取り直し、もう一度同じ質問をします。するとダズは普段の調子で応えました。


「幻のキラ星ってのはな。不思議な流れ星が見えた人だけが手にできるお宝さ」

「宝物って宝石とか?」

「宝石かもしれないし、違うかもしれない。オラも実物を見たことないんだ」

「じゃあ、どんな物かわからないね」

「そうだなぁ。噂じゃ願いが叶うや、とても綺麗だって聞くぜ」


 ダズは自分が知り得る限りの情報を教えてくれます。

 幻のキラ星は誰もが手にできる物じゃないこと。不思議な流れ星が見れて、落ちた方角にあるということ。それが食べ物なのか、宝石なのか、もっと別の何かなのかは広く知られていないなどを。

 そして彼は少し考えてからこう言います。楽しみを見つけたような顔で。


「探すの、手伝ってやろうか?」


 アミルは「いいの?」とお店のほうを見つめました。

 何を察しているのかを理解したダズは大丈夫だという風に答えます。


「依頼ってことなら問題ない。報酬はそうだなぁ~、オラの分の弁当でどうだ?」

「作る! とびっきり美味しいの!」

「じゃっ依頼でいいんだな」


 ふたりはダズと明日から一緒に探す事を約束して立ち去りました。

 今日一日は自分達で粘ってみます。アドバイスのおかげで探す方向に確信を持てたし、流れ星を見た時のことをよく思い出して意見交換をしました。


 ハルが見た流れ星もちょうど同じ方角に降ったそうです。

 聞いて自信が湧いてきました。きっと見間違いじゃない。絶対にある筈だと信じて、空が茜色になるまで駆け回ります。

 帰り際にふたりはある約束をして別れました。バイバイと手を振って各々の家に帰ります。



 夜、アミルは家の自分の部屋で考え事をしていました。

 むふふっと思わず笑い声を零し、つい緩んでしまう顔には気づかずに。


「ちゃんとキラ星を見つけたらヨウ君に……きゃあぁぁっ♥」


 探している時は考えないようにしていたけれど今は違います。

 どうしても妄想が捗って止まりません。相手の顔を思い出して見悶えました。恥ずかしいような、照れくさいような複雑な感情が渦巻いています。

 ほっぺに手を当てて、ふんふんと首を振って。耳も一緒に揺れて落ち着かない様子でした。


「あっ、そうだ。もし宝石だったらダズさんにやり方を教わって――」


 いい事を思いついたと更に気分が高まります。

 アミルの胸の高鳴りは際限を知りません。どこまでも昇りつめて、全身がかっと熱くなるのを止められず、駆け回りたくなるくらい心がふわふわしていました。

 初恋は甘酸っぱいというけれど、アミルのこの気持ちはただただ甘かったのです。


「うふふ、ヨウ君。今頃何してるのかなぁ」


 相手のことを、いつまでも考えていたいところでした。でも――。


「アミル~、いつまで起きてるの? 早く寝なさい」

「あ。はーい」


 声でも漏れていいたのでしょうか。部屋の外からお母さんの声がしました。

 聞こえてたらどうしよう、なんて考えながら寝支度をします。別の意味で胸がバクバクと鳴って煩かったけれど、疲れていたのか、アミルはすぐに寝入ってしまうのでした。



 翌朝、家に来たハルと一緒にお弁当を作って出かけます。

 早起きした甲斐があって空はまだ目覚めたばかり。うっすらと白い晴れ模様が、少しずつ青く色づいていきました。

 待ち合わせ場所に駆けて行く途中、ふと上から声が掛かります。


「おろろ、こんな朝早くにお出かけか?」

「うん、小鳥さん。おはよ♪」

「おはよう」


 アミルから順に元気よく挨拶しました。

 樹の枝上に、ほんのり果物(フルーツ)の香りを放つ黄色の鳥がいます。お兄さんな雰囲気で、胸元と手羽先が黒くツンツン髪で吊り目でした。


「今日は青い鳥さんいないのね」

「もうすぐ来るぜ」


 バサバサッと翼を羽ばたかせ、嬉しそうに小鳥は言いました。

 仲良しなんだなと温かい気持ちになります。アミルとハルは微笑みました。


「おーい! こっちだべ」


 ダズが荷物を背負って手を振っています。

 ふたりは小鳥と別れ、彼に歩み寄っていきました。


「あれ、いつもより荷物が小さいね」

「宿の人に預かって貰ったんだ。身軽なほうがいいからな」


 時々訛りのある言葉づかいで彼は言います。

 納得してお弁当を渡し、彼がしまうのを待ってから歩き出しました。

 証言と情報を頼りに森の中を捜し歩きます。今まで調べた場所を伝え、徐々に範囲を絞り込んでいけばきっと見つかる。そう信じて探索を続けました。


「やっぱり君達の話を聞いてると、あの山が一番怪しいべ」

「西の山? でもあそこに行くには……」

「キノコの森を通るのが一番近いよね。でも」


 ふたりとも不安げな顔で呟きます。

 キノコの森は住みたい場所としては不評な土地。奇天烈なキノコだらけで何が起こるかわかりません。


「それに山まで遠いね。叔母さん達が心配しちゃう」

「だべなぁ。行くなら案内すっけど、お家に人に言ってからでねぇと」

「う~仕方ないわ。今日は無理せず探して出直しましょ」


 全員が頷いて探索を再開しました。

 お昼になると景色のいい高台の傍でお弁当を広げます。

 色とりどりの野菜や焼き魚のおかず。アミルのほうはパンで、ハルのほうはおにぎりでした。ダズの物にはちょうどいいバランスで両方入っています。


「美味しそうだべ。いただきます」

『いただきます』


 ちゃんと食材に感謝してから食べ始めました。


「野菜はみずみずしくて美味い! こっちの魚もいい焼き加減だ」


 わふわふ、もぐもぐといい食べっぷりです。

 ダズの様子を見てふたりはほっこり笑顔になりました。とても嬉しい。

 最後は「ごちそうさま」をして、もう少し探索を頑張ります。でも見つかりません。がっかりする彼女達にダズが「まだ始まったばかりだべ」と励ましました。

 気を取り直して、明日また会う約束をしてからお家に帰って行きます。



 その夜、アミルは両親に西の山へ行きたいと告げました。

 途中のキノコの森を通ると伝えると両親は渋い顔になります。心配しているのでしょう。なので一生懸命に説得しました。ダズが一緒なこと、危ないことは絶対しないと約束します。


「わかった。行ってきなさい」


 ようやくお父さんが口を開きました。お母さんはまだ心配そうでしたが……。


「じゃあ約束して。まずダズさんの言うことをちゃんと聞くこと」

「はい」

「それからキノコの森に着いたら、シャノーセロさんを訪ねなさい」

「だぁれ?」

「あの森に唯一住んでる植物学者さんよ。朝、ココアクッキーを焼いておくから渡してね」


 お母さんが言うには、お菓子は彼の好物でお願いの時に渡すらしいのです。

 甘いものなら何でもいいのですがココアクッキーは特別。他にも紅茶を渡すひともいるとか。


「どんなひとだろう?」

「ふふ、それは会ってからのお楽しみ」

「失礼のないようにするんだよ」


 それはダズに対しても、という意味が含まれていました。

 アミルは元気よく返事をして部屋に戻ります。準備をして早く寝ることにするのでした。



 翌朝、目覚めて支度して、お母さんからクッキーを貰い外に飛び出します。

 いよいよ大冒険が始まる予感に胸が高鳴りました。期待と、不安と、ちょっぴり甘いこの感覚。もう既に心の奥底は「わーきゃあ」と騒いで仕方ありません。


「絶対見つけるんだから~」


 ぴょんぴょんと跳ね、耳がふわふわと揺れます。

 しかしはっとなり動きが止まりました。そっと荷物の中身を確かめて……。


「ほっ」


 一息吐く。大丈夫、クッキーとお弁当は無事です。

 いや、お弁当はちょっと崩れちゃったかも?


「ううん、クッキーは無事だもん。お弁当は……ごめんなさいしたら大丈夫、よね?」


 きっと許してくれると自分を奮い立たせて歩きます。今度は落ち着いて、ね。

 しばらく進んだらハルが待っていました。家族の許可が取れたようでひと安心。小さく、けれど見えるように手を振っています。アミルは「お待たせ」と明るく言いました。


「二人とも早いなぁ。危うく遅れるところだったべ」

「偉いでしょ~」

「おはよう、ダズさん」


 ちゃんと挨拶をし合ってから一緒に歩き出します。

 今日のダズは昨日より大荷物でした。でも身軽さは保たれているよう。

 隣の森から西へ行くとキノコの森が見えてきます。遠目からでも派手な模様がちらほら。しかも樹木ほど大きなものから、足元にちょこんと生える小さなものまで様々でした。


「さーてと。おお、あったべ」

「看板?」


 キノコの森の入り口付近に、小さめの看板が釣り下がっています。


「何か書いてある。えーっと」

「御用の際は備えつけの鈴を鳴らしてください、だって」

「すごーい。アミルちゃん、こんな難しい字読めるんだ」

「えっへん♪」


 褒められて自慢げに胸を張りました。ダズにも促され鈴を鳴らします。

 待つこと数分、羽音とともに誰かが飛んできました。すらりとした体格の妖精です。とても落ち着いた雰囲気のある男性で、機能的なコートとブーツ。整ったシャツにスカーフを巻いていました。


 黒にも見える青みがかった、ローリエ色の長髪を後ろで束ねていて。銀粉を散りばめたみたいな輝きを放つ砂色の瞳をしています。

 蝶のような翅は緑に黄色や黒の模様が入っていました。彼が話に聞くシャノーセロでしょうか。アミル達は「初めまして」とご挨拶。


「子供? そっちは工房の見習いか」

「シャロさん、こんにちは。オラ達森を通りたいんです」


 怪訝な様子でぱたぱたと飛んでいた彼が、納得した様子で肩の力を抜きます。


「なるほどそうか。……どうぞ」


 ぼそりと言葉を零し背を向けたシャノーセロ。その背に声を掛けます。


「あのぅ、ココアクッキーを持って来たんだけど」

「ココアクッキーだと!?」

「え?」

「は、いや。ふ、ふふん」


 振り返った一瞬だけ目の色が変わった気がしました。

 けれどすぐに表情を消します。それでも少しだけ鼻を鳴らし、口元が緩んでいました。更にハルが荷物を示して――。


「わたしは紅茶の葉を持ってきました」

「なっ」

「オラは宿の厨房を借りてジャムを作って来たど」

「ぬぅ、ぐ……」


 なんだか苦しそうです。彼の身に何が起きているのでしょう。

 ふたりが戸惑っている横でダズは大笑いしていました。十数秒後、何かと戦ってきたみたいなシャノーセロと、改めて森に踏み込んでいきます。


「面白い模様がいっぱい!」


 鳥、水玉、紅葉や銀杏、虹色花火、オーナメント、花に和柄などと模様がたくさん。まるで着飾っているみたい。

 下地の色もさまざまで青や紫、赤と目がチカチカしてきます。


「見てみて、ハート。可愛いね」


 ハルが大きなキノコの根元に生えているものを示して言いました。

 薄桃色の小さなもので、白っぽいハートがいっぱいあります。好奇心に負けて手を伸ばすと血相を変えてシャノーセロが――。


「それはメロメロ茸だ。迂闊に触ったら危険」

「触ったらどうなるの?」

「胞子が出なければ食べない限りは……」

「食べたらどうなるの?」

「うぐ、まあ、その……子供には早いとしか」

「むぅ。教えてくれないの、ずるいっ」

「勘弁してくれ」


 アミルの質問攻めに、シャノーセロはげんなりしてしまいます。

 ダズがどうにか宥めると機嫌を直しました。細かいことを長々と気にしません。


「じゃあアレ! あのクラゲみたいなのは?」


 次に彼女が指差したのは水色の小さなキノコです。

 笠の端っこがひらひらしていて、中心には青い四つ葉模様が描かれていました。


「それはクラゲ茸だ。乗ってみろ」

「まんまね。あ、ぼよんぼよんして面白ーい」

「非常に弾力のあるキノコで高く跳べる。だが危険なので調子に乗らず程々に……」

「わぁ~い!」

「アミルちゃーん」


 注意するも虚しく、アミルは天高く跳び上がってしまいます。

 ハルの大声で気づき、慌てて追いかけていく妖精。どうにか救出して戻ってきますが彼はぐったり。両手を地につけ項垂れてしまいました。呼吸を整えながら呟きます。


「はぁ、はぁ……俺は体力を試されているのか」

「シャロさん、魔法使えばよかったんじゃ」

「言わないでくれ。今、後悔してる」

「忘れてたんだべな」

「ごめんなさい」


 アミルは申し訳なさそうに謝りました。心のなしか耳まで垂れています。

 シャノーセロはすぐには応えず、息を整えてから「次からは気をつけてくれ」と言うのでした。


「落ち着いたべか?」

「ああ、回復した。では行こう」


 冷静さを取り戻した彼に導かれ、再び歩き出します。

 探求心をそそられるような森の中を進んで。今度ははしゃぎ過ぎないよう気をつけ、小道のような場所から道なき茂みまで抜けて行きました。

 やがて森の終着点、西の山の麓が近づいてきます。案内人の彼とお別れの時が来ました。


「無事に通り抜けたな。それで、その……」


 さっきまでの落ち着きはどこへやら。そわそわと荷物に視線を送っています。


「お礼のクッキーだよね。はい、どうぞ♪」

「紅茶の葉もどうぞ」

「ほら、ジャムだべ」

「ありがとう」

「でも全部持って帰るの、大変じゃない?」


 荷物が多くて、とても飛べそうにありません。

 特にジャムは大きくて落としそう。いえ、むしろ持ち上げられるでしょうか。ドワーフの手には凄く小さな瓶でも、妖精の彼には大き過ぎました。


「問題ない」


 クッキーと紅茶缶を鞄に詰め込んだ後、シャノーセロはオカリナを取り出します。


「♪~♪♪」


 木の葉の囁きや風を思わせる音色が響き渡りました。

 すると、どこからか「ぶ~ん」と翅が羽ばたく音がたくさん聞こえてきます。ほどなくして、笛の音に惹かれ綿毛ミツバチ達がやってきました。周囲を飛ぶ姿は踊っているみたい。

 集まってきた綿毛ミツバチ達が、小瓶を受け取って持って行きます。それを見てハルが……。


「ハーメルンの笛吹き男みたい」

「もしかしてショウ君の持ってる本の名前?」

「うん。珍しい本がいっぱいあって、時々読ませてくれるの」


 他愛もない感想を言い合って、シャノーセロにバイバイと手を振りました。

 帰りにまた会うことになりそうですが今はお別れです。ここからは山登り。西の山をえっせえっせと登って、途中で昼ご飯を食べ、幻のキラ星を探しました。


「うぅん、早くしないと暗くなっちゃう」

「帰れなかったら心配させちゃうよね」


 日が傾くにつれて落ち込むふたり。ダズは努めて明るく言います。


「諦めちゃダメだ。星なんだし、今ぐらいが光ってたぶん綺麗だど?」

「そうよね。お空で見た時はとってもキラキラしてたもん!」

「信じなきゃ、だよね」


 ダズがうんうんと頷き、率先して探してくれました。

 少しずつ空の青さが増し、闇が深くなっていく頃。アミルはうっかり足を踏み外してしまいます。ずるずると窪んだ部分の斜面を滑り落ちて――。


「きゃあぁぁっ」

「アミルちゃん!」

「大変だ。急いで助けに行かねーと」


 急いで後を追いかけるハルとダズ。ようやく追いついて手を伸ばします。


「捕まえた」


 引っ張り、抱えられてほっと一息。なんとか助かりました。

 随分と下まで来たようで戻ろうとした時です。彼らの視界の端で光り輝くものがありました。青やオレンジ、いろいろな色に見える光。何だろうと振り向き歩み寄ると……。


「ひょっとしてコレがっ」

「これが幻のキラ星?」

「きっとそうだべ。オラには綺麗な石にしか見えないけど」


 それは綺麗に2つに割れた、青とオレンジの宝石でした。

 透き通っていてキラキラと輝いて見えます。これが本当に幻のキラ星なのか、誰にもわかりません。でも大冒険をしたアミルとハルにとっては、何にも代えがたい宝物に思えました。


「大収穫ね♪」

「ちゃんと半分こできて、わたし嬉しい」

「私も!」


 うふふ、とふたりは顔を見合わせて微笑みます。

 すっかり土で汚れた顔。確かめて更に笑ってしまいました。ダズは空を仰いで。


「こりゃ先に夜だなぁ。おふたりさん、今日はオラ達の街に泊まるべ?」

「いいの? 泊まる泊まる」

「お世話になります」


 こういう時はハルのほうがお行儀が良いようです。

 ふたりは手にした宝石を大事にしまって山を下りました。麓の川に架けられた橋を渡るとドワーフの工房街です。早速ダズは親方や先輩達に事情を話しました。


「バカもん! お前、こんな時間まで子供を連れ回して」

「す、すみません」

「ごめんなさい。私達がダズさんにお願いしたの。あんまり責めないで」

「わたしも謝ります」


 一緒に頭を下げて謝りました。すると親方は表情を和らげて。


「仕方ねぇな。お嬢ちゃん達、今日は泊ってけ。明日コイツ送らせるから」

『お世話になります』

「じゃあ親方、今日はご馳走ですね。宴会だぞ、野郎ども!」

「うおぉぉぉっ」

「アンタら大声出すんじゃないよ。この子達が怯えるじゃないか」

「私は全然平気よ」

「わたしも大丈夫」

「あら、いい子達ね」


 賑やかな宴が開かれ、ふたりは楽しく受け入れられます。


「へえ、幻のキラ星が山にねぇ」

「幻のキラ星だったか、どうかは……」

「構わねぇべ。星降る山なんて、最高にロマンチックだ」

「おめぇがロマンなんて言うたまか。無骨な手ぇしてよ」

「はっはっは! なら、あの山は星屑山だな。今日からそう呼ぼう」

「いいね、いいね~」


 ふたりから話を聞いて、次々と話題に尾鰭がついて。ついに山の名前までついてしまいます。

 雑用であっちへこっちへと忙しいダズに、アミルは隙を見てあるお願いをしました。面白おかしく、ちょっぴり真剣に夜が更けていきます。



 翌日、朝に街を出て、キノコの森でシャノーセロと再会。

 そうして家まで送って貰いました。家の前で両親が待っていて、ダズが誠心誠意頭を下げます。

 実はシャノーセロを通じて連絡が行っていました。おかげで意外とすんなり話が終わります。連絡にきた妖精の彼が、複雑な面持ちだったのは家族だけの秘密。


「ダズさん、いろいろありがとう」

「いいんだ。オラも楽しかったし」


 名残惜しい気持ちになりながら見送ります。

 アミルにとっては長旅。とても疲れていたので、今日1日はゆっくり過ごしました。

 その夜、机の上に置いた可愛い四つ葉柄の小包を眺めながら頬を緩めます。


「明日はヨウ君に……きゃやぁ~♥」

「ほ~ら、いつまでも起きていないの。寝なさい」

「はぁい」


 扉の向こうから聞こえたお母さんの声。ちゃんと返事をしてから眠りました。



 次の日、また早起きをし蛍灯の森まで足を運びます。

 胸の奥は今からバクバクどきどき。激しく脈打って煩いくらいでした。


「ヨウ君、お家にいるかなぁ」


 喜んでくれるか、と緊張します。同時にもっと仲良くなりたいと祈りました。

 忙しなく考えている内にヨウの家まで来ます。もじもじしながら、思い切って扉をノック。意図せず体が震えます。後ろ手に小包を握りしめて。

 少しだけ待ってたら、バタバタと音が漏れて聞こえてきました。最初はガバッと、でもすぐにそーっと扉が開きます。前に何かあったのでしょうか。


「おはよ。今日はどうしたの?」


 ヨウが元気よく挨拶してくれました。アミルは恥じらって。


「お、はよう。あの、あのね、これプレゼント!」


 ぱっと後ろ手に持っていた小包を差し出します。

 一瞬、ヨウは目を丸くしていましたが、嬉しそうに受け取りました。


「ありがとう。開けてもいい?」


 こくりとアミルが頷きます。つい身体が左右に揺れてしまいました。

 彼が丁寧な手つきで小包を開けて、中を覗き込んだ顔が明るく綻びます。


「わぁ、ブローチだね。青くて、キラキラでお星様みたいに綺麗」

「つけてみて」

「もちろん」


 頷いた彼がスカーフにブローチをつけました。留め金にぴったり。


「どう。似合う?」

「うん、とってもカッコいいわ」

「えへへ~」


 照れた顔が可愛く、そんな顔でまた「ありがとう」と言われます。

 アミルは気分が高まり過ぎて「きゅぅ~♥」と倒れ込んでしまいました。彼女の反応に驚いて、大慌てのヨウの声を聞きながら、その心は暖かな陽だまりの中に溶けていったのです。

 同じく、なぜか先に出来上がってしまった外伝作品です。

 本編は……いつの日か出したいかな。設定は作っているものの正直未定です。

 皆さんは誰がお好きですか。私はシャノーセロが出てきた辺りから、変なテンション?になって暴走しておりました。


 新たな短編集も「冬童話2026」に出そうかな。今になって考え始めてます。

 この度は本作を読んで頂きありがとうございました!!

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― 新着の感想 ―
父親と娘の種が違うという設定は如何に童話と言えども読み手を混乱させてしまいませんかね? と言うか、この設定って後々のお話に全然絡んできていないような? 後、『素敵なことが起きる場所を教えて!』という…
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