第81話 「兎」の力
アッシュ「本当に呑みやがった!ハッハッハ、そいつで得られるのは加護なんかじゃあねぇ、剥がれ落ちた垢みたいなもんだが間違いなく俺の一欠片をお前さんは身体に入れちまったって訳だ」
「さて、もう遅いがメリットデメリットの話をしようか」
「メリットはお前さんだと「致命兎」の力、そして今はまだ身体が適応できてないからだと思うが欠片を取り込めれば恐らく何らかの強力な力を手に入れられるはずだ」
「んでこれはメリットでありデメリットだが、力を感じられる存在……例えば他の概念的存在共だな。その辺からの見方が変わる。具体的には俺と仲の良い奴から好かれて俺と仲の悪い奴から嫌われるって事だな」
「ああ、別に他のやつの力を弾いちまうみたいな事は無いから安心?してくれ」
「さて、デメリットだが、まずしばらくレベルが上がりにくくなるだろう。成長が欠片の適応に使われるからだな」
「あと、定期的に仕事を受けてもらう事になる。擬似的に眷属になったわけだからな」
「どうも渡り人ってやつは眷属に出来ないらしいからあれを呑んでも眷属にならなかった訳だが、そうでなくとも近い存在になったわけだ。眷属の仕事は受けてもらう事になる」
「それ以外だと……」
「まあこんなとこだ、お前さんから見てプラマイどんなもんだ?」
セツト「大幅にプラスですかね。少々面倒そうな気はしますがそれよりも得られる力が大きいだろうと踏んでます」
アッシュ「一応力を確認しておけ、なんかあったら確認しておきたい」
致命兎のツリーは「致命兎は生き急ぐ」のみ解放されている状態で、1レベル。枝を見た感じ結構色々な可能性を秘めているように感じる
改めて手に入れたスキルの効果はこんな感じ
致命兎は生き急ぐ
アクティブ
発動中HPが毎秒1%減少、STR,AGIが50%向上
敵を1体以上倒した後任意のタイミングで解除可能
クールタイム無し
……ぶっ壊れですなこれ。
アッシュ「どうだ、俺の力は満足か?」
セツト「大満足もいいところですよ」
アッシュ「ハッハッハ、そいつは良かった。さて、その力についてだ。基本的に好きに使ってもらって構わないが、2つ条件がある。死神の力と同じように伝えることが必要な奴以外には漏らすな。そして力を見せびらかす為に使うな。まあこんだけだ。くれぐれも俺の期待を裏切ってくれるなよ?」
セツト「可能な限り頑張らせて頂きますよ」
アッシュ「そうかいそうかい。そうだ、例の紙をくれ」
セツト「これですか?」
アッシュ「そいつだそいつだ。ほれ、こいつを代わりにやる。ここに来るための通行証だ。来る時に使った転移陣があるだろ?それを持って上に立てばここに飛べるはずだ。また今度仕事を受けに来る時に使ってくれ」
セツト「分かりました。暫くしたら渡り人達の祭り事があるのでそれが終わったらやらせてもらいます」
アッシュ「そんくらいで十分だよ。そうだ、幾つかお前さんに渡しておけば面白そうな素材がある。土産にやるよ」




