第74話 初心者強化イベント 20ダンジョン目 終幕
何となくわかった。今掛かったバフはビットが命を用いて紡いだ物だと。
ならばやることはひとつ。
「死して償え。俺の仲間の命の対価だ」
相手の残りは13%という所
こちらのHPMPはMPが不安だが先程のバフでMPに外付けで増やしてくれたからそこそこ持つだろう
視界も少し色が薄くなってきた
それよりも
「火力が足んねぇ」
そう。火力が足りないのである。
ビットのバフはどうも自身のステータスを参照する類のものらしくINTはとても上がったのだがそれ以外は魔法職にしてはAGIが高いくらいだろうか
「やつの首だけは何としても狩る」
「そうかそうか。面白い」
「!?、誰だ!」
「いやしかし少し面白いと思ったがこんな事になるとはな」
「ああ、安心しろ。ここに居るならまあ簡単に言うと向こうの時間は流れておらんよ」
「さて、問おう。汝、何がために跳ねる兎なり」
「……違えし者、咎負いし者を裁くため」
「汝、何がために首を刎んと欲する」
「……残されし者、傷負いし者のために」
「汝、何者なりや」
「……私にもわからん」
「……ふむ、合格と言ったところかな。一時的に貸してやる。終わったら会いに来い」
ピロン!一時的に「致命兎」のツリーを取得しました
「今のお前はまだ、ただの首狩りの兎だな」
「……それで十分だよ。」
「我、罪負いしもの裁かんと跳ねる兎なり」
「我、罪なき者のために首を刎んと欲する兎なり」
「我、首狩りの兎なり」
「致命兎は生き急ぐ」
効果はHPの減少を対価としたステータスの大幅な向上
しかしビットのおかげでHPにリジェネが掛かっている
「ドラゴン、お前の首を刎よう」
「月脚」
ステータスが大きく上がったから身体強化の魔力量も上げられて各種スキルの性能が大きく上がっている
「月勁」
これで1%削れるのだから笑える話だ
「月夜舞兎」「月脚」「月勁」「兎脚」「兎勁」
残り1割
「魔導の心臓100%」「影魔力 : 身体強化」
「月脚」「月突」「月脚」「兎脚」「月脚」「月勁」
連続使用もなんの問題もない
「もうお前の攻撃なぞ当たらんよ」
もう視界の色がない
「〆。「影魔法 : 影太刀」「抜刀」」
その一撃はドラゴンの首を9割切り落とした
「全く、締めが甘いよセツト。「牡丹燈籠」」
何処からかテラーの声がしたかと思えば僅かに残った首が落とされていた
「…なんじゃそりゃ」
「まあ、これにてドラゴンスレイヤー完遂かな」
ピロン!イベントが終了しました。これより10分後に開始地点への転送を開始します




