第44話 マイトの話
マイト「と言ってもそんなに複雑な話じゃない。傭兵が身を追われて盗賊落ちしただけの話だ」
セツト「傭兵だったのか。なんで身を追われることになんかなったんだ?」
マイト「名が売れてきた頃に貴族さんの護衛を受け持ってな、そこに襲撃が来てまあ、なんだ。あとは察してくれ」
セツト「なるほど。話してくれてありがとう。因みにその護衛した貴族の名前は覚えているか?」
マイト「調べるつもりか?……まあ好きにしろ。どうせ止められないだろうしな。ユリエルと言う貴族だ。」
ふむ……さて、どうやって調べたものか。とりあえず千里屋に聞いてみた方がいいかな?
〜千里屋 始まりの街店〜
チェシャ「さて、今回はどんな御用かな?」
セツト「ユリエルという貴族について知りたい。どんな情報がある?」
チェシャ「…なんでその人の情報がいるかは聞かないでおくよ。情報屋は信頼が命だからね」
セツト「お前たちのそういうところ結構いいと思うよ」
チェシャ「さて、売れる情報は家系図と人柄のふたつ、関連したものだと親の人間関係とかかな」
セツト「全部欲しいな。いくらになる?」
チェシャ「大した情報じゃあないから纏めて3000ゴールドでいいよ」
セツト「ほい。これでいいかな?」
チェシャ「確かに受け取ったよ。さて、じゃあ話そうか。まず家系図だけども現状生きているのは親とその妻、姉妹1人だけだね。特にこれといった名家の血筋を引いているとかもなし。人柄だけどもよくある箱入り娘と言ったところで家の人達から好かれていたみたい。特に父親は溺愛していたみたいね。そして親の人間関係だけれども分かりやすく一方的に敵対視されていた商人がいて原因はその商人がやってたあくどいことを摘発したからみたいね。こんなとこかしら?因みにその商人は民草からも嫌われてるわよ。おまけでその商人のお店の場所教えてあげる」
セツト「そんだけ分かれば十分過ぎるよ。ありがとう」
さて、どうしたものか。教えて貰った商人の店は第2の街にあるし行けなくは無いのだがその商人が襲撃者を雇った証拠が無い。証拠がないと裁くこともできない。弱ったな...なんなら殺害することは容易だがそれでは罪を償ったこと位はできないし...これもう手に負える範疇を超えているのでは?ならどうするか。答えは単純、助けを求めよう。先輩方に。ということで
セツト「モラナさん、手に負えなくなったんで助けに来れる人紹介してくれません?」
モラナ「仕事が終わってない状態で来たかと思ったら開口一番がそれかよ」




