10話 魔道具の作り方
ビット「それじゃあ加工を始めましょうか」
セツト「ここでできるもんなのか?」
ビット「特にこれといった道具は必要ないからね。どちらかといえばリラックスできる環境のほうが大事だと思っているわ」
ビット「せっかくだし刻める最高の魔法を刻みましょうか。今だと...フレイムエンチャント、これかしらね」
「作業のついでに魔道具の仕組みとか仕様について話しましょうか。この精度ならがたつきも無視できるし話す余裕があるわ」
「先に聞いておくけども魔法に関する知識はある?ない?OK」
「この世界での魔法って主にINT×使用MPで決まる「魔力量」という値が大切になってくるわ。」
「魔法ごとに最低魔力量と最高魔力量が決まっていて、ここに「補正」を積んで込められる魔力量を上げたり火力を上げたりできる仕組みね。」
「ただ、補正を積めば積むほどに詠唱は長くなるし、短縮も補正分はあまり短縮できないしとその辺はバランスがとられてるわね」
「魔法の発動手順としては 詠唱開始→十分な詠唱がなされたら照準→射出 の順番ね」
「ある程度照準にはエイムアシストがかかるからそれなりに当てやすくなってるわ」
「動く相手に当てられないようならば「追尾」の補正なんかもあるからそれを習得するのも手ね」
「話を戻して、魔道具は詠唱の手間を省いて発動できる魔法見たいなものね」
「一度使うと耐久値が削れて、耐久が0になると破損状態になって細工師の手による修理が必要になるわ」
「魔力の燃費も大きく悪化するわ。ただ、前衛職はあまりMPを消費しない人が多いしそれに取れる手段が多いことは強さに直結しやすいからね」
「特に今回のフレイムエンチャントなんて前衛職なら欲しがる人が多いんじゃないかしら」
「さて、こんなところで...完成ね!」
セツト「結構あっさりできたな」
ビット「今回は素材がよかったのも大きいわね。もうちょっとがたついてるとうまく魔力を通せないでもう少し時間がかかるんだけども」
セツト「ならよかった。この後オークションに流すのか?」
ビット「あなたが売りに出してもいいのよ?」
セツト「出所を疑われるのは嫌だしそっちのほうが知名度あるだろうからやめとく」
ビット「まあいずれ出していけばいいわよねと。出品したわ。1時間くらいしたら売れてると思うわ」
セツト「おkわかった。結構早く売れるんだな」
ビット「まあ今回は物がいいからね。せっかくだからこの世界のプレイヤー間のアイテム売買の仕組みであるマーケットについて話しておこうかしら」
ビット「といってもこちらも簡単な作りで、主に二つの売り方があって、フリマみたいに値段を決めてアイテムを売るマーケット方式と、時間を決めてその時間内で一番高い値段で買おうとした人が買えるオークション方式の二つから出品者が選べる仕組みね」
セツト「主にと言っていたがそれ以外の売り方があるのか?」
ビット「アイテムトレードでお金が渡せるからそれを使って直接会って売る方式もあるにはあるわね。あとはお店を出すこともできて、こちらの利点はNPCからも買ってくれることね。もう一つ利点があって、オーダーメイド受注ができることね。フレンドコールや掲示板を使ってもできないことはないけれどもやっぱり会って話したほうがやりやすいことが多いからね。そういう意味で装備などを扱う人は生産場兼商店を持っている人が多いわね。」
セツト「マーケットのメニューはどこからでも出せるのか?」
ビット「街中ならば出せるわ。メニュー出して左の項目にマーケットがあるわ」
セツト「あ、これか。ふーん。出品するには何か必要なのか?」
ビット「買うだけならば何もいらないけれど売るときには商業ギルドでの登録が必要になるわ。」
セツト「おk大体わかった。んじゃあしばらく生産活動に勤しむことにするよ。細工師も生産自体には何も道具を使わないからな。ここでしばらく生産してるわ」
ビット「ならこちらもさっき出したのが売れるまでは生産するとするわ。無理はしないでよね?」
セツト「さすがに前回みたいなことはしないさ。前回のでレベルが2上がったんだ。どれだけ無茶だったかはそれで知ってる。」
ビット「ならいいんだけど」
~約一時間経過~
ビット「あ、売れてる」
セツト「いくらで売れた?」
ビット「え~と...104500ゴールドね」
セツト「...高くね?いや相場わからんけど」
ビット「今回は山分けってことで。52250ゴールドどうぞ」
セツト「それでいいのか?自分の取り分が多くないか?あと即振り込まれるものなのか?」
ビット「私がいいからいいの。即振り込まれるわけじゃなくてギルドの口座に振り込まれてるわ。これは手持ちで足りたから」
セツト「こんなに持ってても怖いから預けたいんだけど」
ビット「なら生産ギルドで口座作りましょうか。どっちみち後で必要になるだろうし」
~生産ギルド~
受付嬢「本日はどのようなご用件でしょうか?」
セツト「口座の作成とマーケット出店の許可を取りたいんだけれども」
受付嬢「ではこの書類を書いていただいた後にこちらの水晶玉に手を置いてください」
セツト「え~と、ここの職業欄には自分の就いている生産職を書けばいいのかな?」
受付嬢「はい。今回は生産ギルド員としての登録になりますので」
セツト「なるほど。じゃあこれでいいかな?」
受付嬢「はい。続いてこちらの水晶玉に手を置いてください。整合性を確認いたします」
セツト「はい。おいたよ」
受付嬢「確認が取れました。では生産ギルドカードに書き足しますのでしばらくお待ちください。」
...
受付嬢「はい。こちらの生産ギルドカードが銀行の証明書の役割を持ちました。また、マーケットへの登録も済みましたので、出品が可能になりました。」
セツト「ありがとうございました」
受付嬢「よき生産ライフを」
ビット「無事に作れた?」
セツト「うん。通った。」
ビット「ならよかった。この後どうするの?」
セツト「適当にフィールドに出て戦闘することにするよ」
ビット「私は落ちるから。じゃあまたね」
整合性を取るために少々今の章の6話を編集いたしました。




