第98話 装備更新!その5
ヴォロス「…何でこんなものを」
セツト「少し前に「兎」と会いまして、その際に土産として貰ったんです」
ヴォロス「…やっぱり概念的存在達のやることは分からんね。それはそれとしてこれ…見るからに片方は兎の素材だよね」
セツト「なんでも元々彼のお気に入りだったのがある戦いで死んでしまい、そろそろ弔うかってところで私が来てそこで「何となく」の勘で私に渡そうとなったみたいです」
ヴォロス「本当によく分からないね…ただひとつ確かなのはこれがほんの僅かに「兎」の力が入った素材だって言うことかな」
セツト「これをその獣系の蠱毒産の奴と合わせて使ってみようかなと」
ヴォロス「多分だいぶいい使い方だと思うよ。その分難易度はかなり高いと思うけど…」
セツト「そしてもう1つは別の経緯で手に入れたはいいけれども倉庫の肥やしになっていた狐の素材だそうで、一緒に貰いました」
ヴォロス「…これ尻尾3本有るよね」
セツト「十分に強い素材ですよねこれ…」
ヴォロス「まあとりあえずこれを使うと言うならばいい選択だと思うよ。ただ難易度が高いだろうから私もサポートさせてもらう。それでいいかな?」
セツト「ありがとうございます」
ヴォロス「よし。じゃあやっていこう。まず素材の下処理は状態も良いし下手に触れるよりそのままの方がいいだろうから無しとして、水は難易度を下げる意味合いでも今使える1番いいのを使っちゃおう」
セツト「良いんですか?」
ヴォロス「これは時々取りに行ってるからまた今度お使いしてくれるなら問題ないよ」
セツト「そんくらいならいくらでもさせてもらいますよ」
ヴォロス「よっしなら使っちゃおう。そんで鍋とかの機材も私の使ってるやつを貸そう。こればっかりは失敗するわけに行かないからね。というか失敗すると何が起こるか考えるだけでも怖いからね。(小声)下手すりゃこの部屋が吹き飛ぶからむしろ使ってくれ」
セツト「?とりあえずありがとうございます」
ヴォロス「それじゃあ始めよう。既に鍋に入れて沸騰させてるからその素材を入れよう」
セツト「はい。そーっとそーっと」
ヴォロス「入ったね。それじゃあスイッチONっと」
セツト「これは…鍋の中の水が混ぜられている?」
ヴォロス「そ。仕組みについては今じゃないからパスするとして、成分を移していこう」
セツト「ゾーン」「ふー」
ヴォロス「ゆっくりでいい。私の方から状態の維持はするから」
セツト「ゆっくりゆっくりと…」
ヴォロス「いい感じいい感じ…よし終わったかな。ならさらにスイッチONっと」
セツト「火力が上がった?」
ヴォロス「一気に濃縮した方がいい場合もあるみたいでね。最も普通にやったら鍋底に焦げ付いてしまうが」
セツト「常に撹拌されてるからそうならないってことですか」
ヴォロス「そういうこと。ほら核をそろそろ入れな。状態の維持はやるからゆっくりでいいよ」
セツト「入れて…染み込ませてゆく…」
ヴォロス「あと少しだ!頑張れ!」
セツト「これで…」
ヴォロス「よっし完成!おめでとう!」
セツト「…疲れた」
ヴォロス「ゆっくり休みな」




