第94話 まぶしい
お待たせ致しましたー
まぶしい……。
すべてが、この目にまぶしく映るのだ。
樹々も、花々も。
空も、雲も。
何もかもが……まぶしい。
私は、どうなったのか。
【名】を得て……半端だった状態から、生まれ変わったのだろう。
そうとしか思えない。
けれど、変わらないものはある。
「ミラ、なんともないか?」
珀瑛様だ。
この方もだが、皆様は私の姿が変わろうとも……これまでと変わりない接し方をしてくださる。
そして……私が『ミラジェーン』だった時に抱いていた想いも変わらない。この方を愛しく想う気持ちも。
「……はい。お気遣い、ありがとうございます」
「ほんま? リョクで潰れそうになっとらん?」
「ハぁ〜クぅ〜!?」
「事実だろうが、あほんだら!!」
「むっきー!!」
このように……何気ないやり取りも、今の私には嬉しかった。
私が変わろうとも……皆様は、無理に変わろうとはなさらない。今までの、そのままの姿であろうと言うのが嬉しい。
「ふんふん。ミラが……鏡羅にか」
いつのまにか、私の隣に龍羽様がいらして……私の身体をあちこち眺めていた。
「……たくさん、変わった」
「ほんにのお」
翠雨様や凰華様まで。
見られて悪い気はしないが……少しくすぐったい気持ちになった。
「宙……すべてを……見通す、鏡?」
翠雨様がそう口にすると、お二方も首を縦に振った。
「だねぇ?」
「その見解が妥当じゃろう。ミラには、下手に隠し事が出来んくようになるな?」
「能力がきちんと開花すればね?」
魔法、特性……。
人間ではなく、大精霊となったのだから……それらがあって不思議じゃない。
何か出来ないか……少し気になったが。
珀瑛様方の、言い合いがかなり白熱となってきたので……私は間に入ることで止めに入った。
「お止めください。私は……大丈夫ですから」
「「ミ、ミラ……」」
「ほっほ」
「うん」
「色々、自信持てるようになったんだね?」
少しずつ、良い方向に変わりたい。
そう思えるようにもなったので、このような行動も出来るようになったのだろう。
その自信を顔に出すべく、私は微笑んだ。
次回はまた明日〜




